自動運転が社会を変える
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
自動運転中の車室空間をどのように利用するか
自動運転が社会を変える(6)自動運転車の車室空間の活用
加藤真平(東京大学大学院情報理工学系研究科 特任准教授/株式会社ティアフォー 創業者)
自動運転車の車室空間は利用者のみのプライベート空間になるが、ここにおける不安を取り除きこの空間をうまく利用することが重要となる。そこで注目されているのが「VTuber」という技術、そしてVRとの融合である。(全6話中第6話)
時間:11分33秒
収録日:2018年10月23日
追加日:2019年3月4日
≪全文≫

●「動くスペースが生まれる」~自動運転車の無人空間が持つ可能性~


 今回は、自動運転車の中の無人空間をどのようなものとしていくかについて、お話をします。

 これから無人化された自動運転車が実用化されたとすると、前回お見せしたように、その自動運転車をリモートで遠隔地から操作することによって、一般公道も走ることができるようになります。しかしこれは、遠隔地に人はいるのですが、一般の利用者から見ると、車の中には誰もいないという状況になります。

 見方を変えれば、そこに非常に新しい空間が生まれているともいえます。今までは、移動するときには必ず誰かが運転席にいて、完全にプライベートな空間は生まれませんでした。しかし、無人の自動運転車が実用化されると、移動しながらマンガ喫茶のような個人の空間を持つことができます。これについては、「動くスペースが生まれる」といわれています。

 ただ、これは面白い反面、少し不安に思う人が出てくる可能性もあります。「この車は一体どこに行こうとしているのか」と不安になることもあるでしょうし、誰もいないスペースでひたすら移動していること自体が非常に未体験ゾーンになるからです。

 そこで、この空間をいかに活用するか、あるいは利用者からいかに不安を取り除くか、そういったことが、研究テーマとしても面白いですし、ビジネスとしても面白いと思います。


●「VTuber」を自動運転と組み合わせることで生まれる可能性


 われわれは、無人の自動運転車の車内を「車室空間」と呼んでいるのですが、そこでどういったことができるかと考えると、無数にアイデアが出てきます。その中でもわれわれが特に興味を持って取り組んでいるのは、無人運転車の中に、本物の人間ではないのですが、バーチャルな人間を置くことです。このバーチャルな人間が、車が走っている場所や車の挙動に関すること、例えば「これから停車します」や「赤信号なので少し待ちます」など、他愛もない話をするサービスが面白いのではないかと思っています。そしてこれが、利用者の不安を取り除くものとして、この自動運転技術が将来サービス化されたときに、付加価値を持つのではないかと思っています。

【参考動画1】
https://youtu.be/jX2BuHXnV2o


 上のYouTubeの...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「科学と技術」でまず見るべき講義シリーズ
水から考える「持続可能」な未来(1)気候変動の現在地
最悪10メートル以上海面上昇…将来に禍根残す温暖化の影響
沖大幹
五島列島沖合の海没処分潜水艦群調査(1)目的と潜水艦史
海底に突き刺さる旧日本海軍の潜水艦「伊58」を特定!
浦環
性はなぜあるのか~進化生物学から見たLGBT(1)有性生殖と無性生殖
なぜ雄と雌の2つの性別があるのか…「性」の謎とLGBT
長谷川眞理子
社会はAIでいかに読み解けるのか(1)経済学理論の役割
AIやディープラーニングによって社会分析の方法が変わる
柳川範之
「宇宙の創生」の仕組みと宇宙物理学の歴史(1)宇宙の階層構造
「宇宙の階層構造」誕生の謎に迫るのが宇宙物理学のテーマ
岡朋治
進化生物学から見た「宗教の起源」(1)宗教の起源とトランス状態
私たちにはなぜ宗教が必要だったのか…脳の働きから考える
長谷川眞理子

人気の講義ランキングTOP10
これから必要な人材と人材教育とは?(3)無謬性とジョブローテーション
もうゼネラリストを育てる人事制度では時代に対応できない
柳川範之
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
聖徳太子「十七条憲法」を読む(1)十七条憲法を学ぶ現代的意義
聖徳太子の「和」は議論の重視…中華帝国への独立の気概
賴住光子
AI時代と人間の再定義(6)道徳の起源から考えるAIと感情の問題
道徳の起源は理性か感情か?…AI時代に必要な思考の身体性
中島隆博
これからの社会・経済の構造変化(1)民主主義と意思決定スピード
フラット化…日本のヒエラルキーや無謬性の原則は遅すぎる
柳川範之
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(3)「現場の熱」こそ多角化の要点
新規事業を成功させるリーダーとは…上意下達はなぜダメか
水野道訓
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(5)『秘蔵宝鑰』が示す非二元論的世界
雄大で雄渾な生命の全体像…その中で点滅する個々の生命
鎌田東二
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(6)政治と経済をつなぐ公共哲学
どのような経済レジームを選ぶか…倫理資本主義の可能性
齋藤純一
平和の追求~哲学者たちの構想(5)カント『永遠平和のために』
カント『永遠平和のために』…国連やEUの起源とされる理由
川出良枝
第2次トランプ政権の危険性と本質(8)反エリート主義と最悪のシナリオ
最悪のシナリオは?…しかしなぜ日本は報復すべきでないか
柿埜真吾