自動運転が社会を変える
この講義シリーズは第2話まで
登録不要で無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
自動運転は実際にどのように行われるのか?
自動運転が社会を変える(3)自動運転の仕組み
加藤真平(東京大学大学院情報理工学系研究科 特任准教授/株式会社ティアフォー 創業者)
自動運転は実際にどのように行われるのか。その詳細はおそらくまだ研究者の間でしか分かっていないだろうと加藤真平氏は話す。そこで今回は、気になる自動運転システムの技術面について解説する。
時間:11分26秒
収録日:2018年10月23日
追加日:2018年12月3日
≪全文≫

●自動運転のための重要なアイテムは「3次元地図」


 今回からは、自動運転システムの技術面について、見ていきたいと思います。

 自動運転をどのようにやるのかは、おそらくまだ研究者の間でしか、詳細には分かっていないと思います。皆さんから見ると、自動運転はステアリングとアクセルとブレーキが勝手に動くものだと思うでしょう。ただ、実際にどうやって車が決められたルートを走って、アクセルとブレーキとステアリングを制御しているのか、気になると思います。

 まず、自動運転を行う前に、1つ非常に重要なアイテムがあります。それは、「3次元地図」と呼ばれる、アイテムないしデータになります。今、皆さんがよく使っているナビの地図は2次元地図で、これは上から見た地図になっています。対して、3次元地図とは実際に3次元の空間になっている地図のことです。

 そこで、この3次元地図をどうやってつくるのかということから見てみます。

 皆さんは、ストリートビューを見たことがあるでしょうか。普通の車に計測機器をたくさん載せて街中を走るのですが、画像機能やレーザー機能を使って街中を丸ごとスキャンすることができるようになります。スキャンした結果を実際にデータとして見ているのが、今出ている非常に高精細な映像になります。これは決して、ビデオを流しているわけではなく、実際にデータを見ている形になります。これを人間が見た場合、どこがビルで、どこが道路で、どこが白線なのか、そういったことが目で見て分かるくらい、高精細なものです。しかし、これは、写真やビデオではなく、データです。コンピューターグラフィックのデータに近いのですが、3次元で構成されています。


●3次元地図データへの解析情報の埋め込み


 このような3次元地図のデータを使うのですが、実際に自動運転を行うときスキャンしたデータをそのまま使ってしまうと、計算的な視点ではかなり重いものになるので、自動運転をする前にできる限りの処理を行います。先ほどの3次元地図データには、そもそもどこに白線があって、どこにビルがあって、どこにレーンがあるかという、人間が目で見れば一発で分かるような情報があります。しかし、これをコンピューターに処理させようとすると、そこそこ長い時間がかかってしまいます。そこで、このデータを自動運転の車が走りながら解析するのではなく、あらかじめ解...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「科学と技術」でまず見るべき講義シリーズ
知性の進化と科学技術文明の未来(1)ヒトは本当に賢いか
なぜ人類は進化できたか?…5つの環境要因と脳の発達
長谷川眞理子
本当によくわかる「量子コンピュータ入門」(1)量子コンピュータとは何か
「量子コンピュータ」はどういうもので、何に使えるのか
武田俊太郎
進化生物学から見た「宗教の起源」(1)宗教の起源とトランス状態
私たちにはなぜ宗教が必要だったのか…脳の働きから考える
長谷川眞理子
発酵はマジックだ!
色を消し、脂を溶かし、水を分解―スゴすぎる発酵の力!
小泉武夫
科学的思考はなぜ大切か(1)「状態図」という概念
科学的思考とは「なぜ?」を追究していくこと
岡部徹
「進化」への誤解…本当は何か?(1)進化の意味と生物学としての歴史
実は生物の「進化」とは「物事が良くなる」ことではない
長谷川眞理子

人気の講義ランキングTOP10
『「甘え」の構造』と現代日本(1)「甘え」のインパクト
「甘え」は現代においてダメなものなのか…名著『「甘え」の構造』への2種類の誤解とは?
與那覇潤
ロシア人の見る「ロシアの歴史」(1)会ってみたプーチン…その実像
ロシア人の見る「ロシアの歴史」を知るとロシアがよくわかる・・・実際に会ってみたプーチンの印象とは?
上月豊久
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎
中国春秋戦国時代と始皇帝(序)映画『キングダム』の中国史監修
中国古代史の真実と『キングダム』…史実がわかれば物語はもっと面白い
鶴間和幸
近現代史に学ぶ、日本の成功・失敗の本質(6)東條内閣で行われた行政改革
悲惨な末路につながった東條英機内閣での兼職と省庁再編
片山杜秀
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(6)認知症予防と健康寿命の延伸に向けて
フレイル・サイクルは回り出したら抜けられない!?負のスパイラルへの対処法
小川純人
現代人に必要な「教養」とは?(1)そもそも教養とは何か
教養とは…本質を捉える知、他者を感じる力、先頭に立つ勇気
小宮山宏
『万葉集』と律令社会~官僚の心得と歌宴(2)「出挙」と国司の仕事
地元の有力者の力を借りるために大伴家持が詠んだ歌とは?…今も奈良時代も変わらない中央官僚と地元有力者の関係
上野誠
「満洲」から考える日本とアジア(5)ロシアのシベリア征服と日清日露戦争
「満洲利権」はなぜ日本の手に渡ったか?…ロシアの極東征服、そして朝鮮の混乱が日本を日清・日露戦争へ
宮脇淳子