自動運転が社会を変える
この講義は登録不要で無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
次の動画も登録不要で無料視聴できます!
自動運転の実用化に向けた課題と3つの実験
第2話へ進む
AIやビッグデータを活用した車が自動運転の中心になる
自動運転が社会を変える(1)自動運転の民主化
加藤真平(東京大学大学院情報理工学系研究科 特任准教授/株式会社ティアフォー 創業者)
自動運転の実用化は既定路線だが、加藤真平氏によると、その目安は2020年の東京オリンピック前後になるだろう。では実際に実用化されると、そのような社会になるのだろうか。そのポイントについて解説する。
時間:11分06秒
収録日:2018年10月23日
追加日:2018年12月1日
≪全文≫

●近い未来、自動運転の実現化は既定路線である


 東京大学の加藤真平です。私は、株式会社ティアフォーというベンチャー企業を創業しています。そこで今回は、自動運転に関して、どういう未来が訪れるのか、今大学でどういう研究が進んでいるのか、あるいはベンチャー企業やわれわれが一緒に活動している大手の企業がどういうビジネスを描いているのか、そういったことを講義の内容にしたいと思います。

 自動運転がいつ実現されるのかについては、市場の立ち上がり、世界の動き、高齢化の進み方などによる社会のニーズ、こういったものによりますので、「この年に来ます」と断定することはできません。ですが、自動運転が実用化することは規定路線だと考えていいと思っています。目安としては、日本では2020年に東京オリンピック・パラリンピックがありますので、やはりその前後に自動運転の実用化が始まると思います。


●自家用車の自動運転機能は自動運転の一部にすぎない


 自動運転の話をする際、一番最初に感じるのは、自動運転という言葉に対して多くの方がおそらく少し違ったイメージを持たれているのではないかということです。ですから、世の中に今、どのような自動運転があるのかということから、話を始めたいと思います。

 今の社会において、あるいは皆さんの中で、自動運転はどのように捉えられているでしょうか。おそらく、自分の家にある自動車に自動運転機能が付いていて、好きなときにその車を自分が運転することができ、自分が運転をしたくないときには車が勝手に運転してくれる、そういった捉え方をされている方が多いのではないかと思います。

 これは、テレビのコマーシャルや、自動車メーカーさんのマーケティングなどから来るイメージです。つまり、個人に車を販売することが自動車メーカーさんのビジネスですから、そのビジネスに向けたマーケティングの効果によって、自家用車が自動運転化されるのではないかと多くの方が考えているということです。

 これは、ある意味で正しい理解です。実際に、少し高い高級車を買うと、自動運転機能がすでに付いている状態です。例えば高速道路や、一般道でも白線がしっかり見えているようなエリアなど、非常に限定的ではありますが使えるということで、今の市販の自動車にも自動運転の機能が付いているのです。そして、このような状況はこの先も...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「科学と技術」でまず見るべき講義シリーズ
レアメタルの光と影(1)イントロ
イノベーションがレアメタルをコモンメタルにする
岡部徹
性はなぜあるのか~進化生物学から見たLGBT(1)有性生殖と無性生殖
なぜ雄と雌の2つの性別があるのか…「性」の謎とLGBT
長谷川眞理子
「進化」への誤解…本当は何か?(1)進化の意味と生物学としての歴史
実は生物の「進化」とは「物事が良くなる」ことではない
長谷川眞理子
発酵はマジックだ!
色を消し、脂を溶かし、水を分解―スゴすぎる発酵の力!
小泉武夫
現在の宇宙の姿(1)星はなぜ自ら輝くのか
星はなぜ自ら輝くのか…宇宙と銀河の「現在の姿」を概観する
岡村定矩
進化生物学から見た「宗教の起源」(1)宗教の起源とトランス状態
私たちにはなぜ宗教が必要だったのか…脳の働きから考える
長谷川眞理子

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(39)上野誠先生の万葉集講義と現代
【10min解説】万葉集に学ぶ「公務員倫理法」の大失敗?
テンミニッツ・アカデミー編集部
ロシア人の見る「ロシアの歴史」(6)ピョートル大帝の宗教改革
王座に乗った革命家・ピョートル大帝の「宗教改革」と、ソビエト時代のロシア正教の「弾圧」と「利用」の実情
上月豊久
「良き対話」とは?――哲学から考える(1)対話とは何か――会話・説教との違い
「良き対話」のヒントを哲学から考える…「対話」の大前提とは、そして「会話」「説教」「場回し」とは何が違うのか?
納富信留
『「甘え」の構造』と現代日本(1)「甘え」のインパクト
「甘え」は現代においてダメなものなのか…名著『「甘え」の構造』への2種類の誤解とは?
與那覇潤
『源氏物語』を味わう(3)形容詞からの楽しみ方
美しい形容詞の使い分け…『源氏物語』の表現を味わう
林望
「満洲」から考える日本とアジア(9)アヘンの実態と満洲開発
満洲国の開発とアヘン問題…アヘンが資金源となったのは事実だが「同時代の世界」と比較せねば真実はつかめない
宮脇淳子
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
なぜ働いていると本が読めなくなるのか問答(1)読書と教養からみた日本の近現代史
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で追う近現代史
三宅香帆
デジタル全体主義を哲学的に考える(1)デジタル全体主義とは何か
20世紀型の全体主義とは違う現代の「デジタル全体主義」
中島隆博
『万葉集』と律令社会~官僚の心得と歌宴(1)国守・大伴家持と地方社会の日常
『万葉集』でわかる奈良時代の貴族と地方豪族の関係と日常…歌人・大伴家持の歌に秘められた国守時代の苦労話
上野誠