ゼロからわかるメタバース
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
メタバースでお金を動かす「VR大規模経済圏」へのシナリオ
ゼロからわかるメタバース(4)VR大規模経済圏を考える枠組み
廣瀬通孝(東京大学名誉教授)
FacebookがMetaに社名変更したのは2021年10月。仮想空間に注力するメタバース企業を目指す姿勢から、バーチャル空間が単なる遊び場でなく本格的ビジネス空間に変容しつつあることが示唆された。そこで気になるのは、バーチャルの世界で実際にお金は動くのかということだ。そこで今回は、「VR大規模経済圏」生成へ想定されるシナリオについて解説する。(全7話中第4話)
時間:10分01秒
収録日:2022年3月10日
追加日:2022年10月19日
≪全文≫

●「バーチャルは遊びではない」――FacebookがMetaに社名変更した意味


 コロナをきっかけとして、われわれの活動空間としてのメタバースが非常に大きく注目を集めるようになりました。この分野には昨今、異常ともいうべき興味が集まってきていて、実際、今はいろいろなところでメタバースに関するシンポジウムが開かれたり、勉強会が開かれたりしています。これは、経営の方たちが自分たちの会社にとってどういう関係があるのか、考え始めたということのようです。

 特に記憶に新しいのは、2021年の年末ぐらいの出来事です。以前からVRに関して非常に積極的に活動を行ってきた会社としてFacebookがありました。私もまさかと思ったのですが、社名を「Meta」という名前に切り替えたのです。彼らはヨーロッパでバーチャル空間における専門家を数万人規模で集めるというようなことを宣言するなど、かなり本気度を出してきました。

 GAFAの一員だったFacebookが社名を変更したので、今は(Microsoftを加えた)「GAMMA」と呼ぶのだそうですが、ともあれ、旧GAFAに属する大手がメタバースに対して非常に関心を持ち始め、行動に移し始めているのです。例えばApple、あるいはMicrosoftなどがメタバースに関して、いろいろな発言を繰り返しているということです。

 こうなってくると、バーチャルな空間の中で、単なる遊びではなく、かなり本格的にビジネスを展開するということです。これは事実として、こうした分野の人たちが、純粋に技術的な話題だけではなく、「これは遊びではない」ということで経済的活動に対して興味を持ち始めたということでしょう。

 実際、コロナ禍における業績を考えると、リアルな世の中ではいろいろな問題があり、矛盾を抱え込んでいます。ところが、純粋にバーチャルな世界で活動している企業は史上空前の収益を上げ、何の問題もなく成長しています。こういうことを目の当たりにすると、「バーチャルは遊びではない」という話が出てくるのは当然だろうと思います。


●バーチャルの世界で実際にお金は動くのか


 そこで1つ心配になってくるのは、では本当にこういうバーチャルの世界の中でお金が動くのかというところだろうと思います。

 やや余談になりますが、私の友人に展示会を行っている人がいます。今のリモートの世界では、展示会といっても実際の商品展示はなかなかうまくいきませ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「科学と技術」でまず見るべき講義シリーズ
水から考える「持続可能」な未来(1)気候変動の現在地
最悪10メートル以上海面上昇…将来に禍根残す温暖化の影響
沖大幹
レアメタルの光と影(1)イントロ
イノベーションがレアメタルをコモンメタルにする
岡部徹
ブラックホールとは何か(1)私たちが住む銀河系
太陽系は銀河系の中で塵のように小さな存在でしかない
岡朋治
生成AI・大規模言語モデルのしくみ(1)生成AIとは何か
10年で劇的な進歩を遂げた生成AIと日本の開発事情
岡野原大輔
社会はAIでいかに読み解けるのか(1)経済学理論の役割
AIやディープラーニングによって社会分析の方法が変わる
柳川範之
進化的人間考~ヒトの性質と異様な現代社会(1)進化のスパンと現在の人間生活
ヒトの進化史を文明の発展の時間軸から考える
長谷川眞理子

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(9)「トランプ大統領」の視点・論点
【テンミニッツで考える】「トランプ大統領」をどう見るか?
テンミニッツ・アカデミー編集部
日本人とメンタルヘルス…心のあり方(7)若者の引きこもりと日本の教育問題
日本の引きこもりの深い根源…「核家族」構造の問題とは?
與那覇潤
インフレの行方…歴史から将来を予測する(1)インフレの具体像を探る
270年の物価の歴史に学べ…急激な物価上昇期の特徴と教訓
養田功一郎
これから必要な人材と人材教育とは?(1)人手の供給不足とマクロ経済への影響
ごく一部の人手不足が「致命的」になる…Oリング・セオリー
柳川範之
民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教
なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景
橋爪大三郎
ラフカディオ・ハーン『神国日本』を読む(7)日本の倫理こそ未来の理想
他人の幸福実現に喜びを見出す日本の道徳こそ未来の理想だ
賴住光子
新撰組と幕末日本の「真実」(1)近藤勇…教養人の素顔と日野宿本陣
近藤勇と日野宿本陣…多摩の豪農たちの財力と教養力の凄さ
堀口茉純
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
禅とは何か~禅と仏教の心(1)アメリカの禅と日本の禅
自発性を重んじる――藤田一照師が禅と仏教の心を説く
藤田一照