ゼロからわかるメタバース
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
メタバース空間とはどんなものか、アバター対談で体感する
ゼロからわかるメタバース(6)アバター対談〈上〉
廣瀬通孝(東京大学名誉教授)
アバターという新しい身体によって、人の心や感覚はどのように変わるのか。また、合成された世界だからこそ可能な建築物は、歴史解釈をも拡張していくのだろうか。今回から2回にわたり仮想空間内での「アバター対談」をお届けする。(全7話中第6話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:12分36秒
収録日:2022年3月10日
追加日:2022年11月2日
≪全文≫

●通勤やオフィス賃貸の意味合いが問われる


―― 廣瀬先生、今回のシリーズ講義、まことにありがとうございました。

廣瀬 どうもお粗末さまでした。

―― ちょうど今ヘッドセットをつけて、まさにメタバースの空間の中にいるところです。ヘッドセットをつけているので、自分たちが実際どちらをどう向いているのかが分からないのですが、この空間の中で先生と今、コロナ禍ではあり得なそうな距離で向き合っているということになりますね。

廣瀬 リアルワールドでは絶対不可能な距離で向かい合っていますよね。

―― そうですね、非常に面白いというか。

廣瀬 久々というか(笑)。

―― こういう空間感覚は、先生が講義でおっしゃっていたように、ZoomやTeamsのようなTV電話(会議)とは全然違う感覚ですね。

廣瀬 距離感覚というのは、割と大事ですよね。

―― そうですね。実際これを体験してみると、先生が話された「空間における身体性」のようなものが、非常によく分かる感じがあります。

廣瀬 そうですね。

―― 先生の講義の中で非常に印象深かったのは、メタバースが盛んに行われる時代になると、既存の産業を含めてある種の覚悟が必要だというお話です。こういう空間や感覚が普通になってくると、例えば、(通勤のため)誰もが電車に毎日乗るのかどうかを含めて、きっと変わってきますね。

廣瀬 おっしゃる通りです。通勤という概念自体が変わりますね。今、私はテーブルを境にして向かい合っています。こういう状態になると、この電子空間自体がオフィスになるわけです。「ではこのオフィスでいいのではないか」という話になります。そうすると、「今、借りているオフィスって何なの?」という話になりますね。

―― 確かにそうですね。

廣瀬 実際、それに近いことは起こっています。今日はたまたまVRセンターのほうに出てきましたが、コロナ以降、私がこの部屋に来たのは5回目ぐらいではないかという感じです。

―― そうですか。

廣瀬 それでも部屋代は出ていっているわけです。この部屋を借りている意味を考えてみると、とてつもなく高い単価で借りていることになります。だから、会社などの場合、そのオフィスをこのまま借り続けていいのか、あるいはもっとコンパクトでいいかもしれないですよね。

―― 本当にそうですね。リモートで会議をするときの1つの問題点として、...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「科学と技術」でまず見るべき講義シリーズ
五島列島沖合の海没処分潜水艦群調査(1)目的と潜水艦史
海底に突き刺さる旧日本海軍の潜水艦「伊58」を特定!
浦環
「宇宙の創生」の仕組みと宇宙物理学の歴史(1)宇宙の階層構造
「宇宙の階層構造」誕生の謎に迫るのが宇宙物理学のテーマ
岡朋治
ブラックホールとは何か(1)私たちが住む銀河系
太陽系は銀河系の中で塵のように小さな存在でしかない
岡朋治
進化生物学から見た「宗教の起源」(1)宗教の起源とトランス状態
私たちにはなぜ宗教が必要だったのか…脳の働きから考える
長谷川眞理子
社会はAIでいかに読み解けるのか(1)経済学理論の役割
AIやディープラーニングによって社会分析の方法が変わる
柳川範之
都市木造の可能性~木造ビルへの挑戦(1)木造建築の歴史と現在
伝統木造建築はいま都市で必要な建物ではない
腰原幹雄

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2025(29)歴史作家の舞台裏を学べる
歴史作家・中村彰彦先生に学ぶ歴史の探り方、活かし方
テンミニッツ・アカデミー編集部
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(6)曼荼羅の世界と未来のネットワーク
命は光なのだ…曼荼羅を読み解いて見えてくる空海のすごさ
鎌田東二
歴史の探り方、活かし方(1)歴史小説と史料探索の基本
日本は素晴らしい歴史史料の宝庫…よい史料の見つけ方とは
中村彰彦
内側から見たアメリカと日本(6)日本企業の敗因は二つのオウンゴール
日本企業が世界のビジネスに乗り遅れた要因はオウンゴール
島田晴雄
習近平―その政治の「核心」とは何か?(1)習近平政権の特徴
習近平への権力集中…習近平思想と中国の夢と強国強軍
小原雅博
熟睡できる環境・習慣とは(1)熟睡のための条件と認知行動療法
熟睡のために――認知行動療法とポジティブ・ルーティーン
西野精治
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?
一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界
垂秀夫
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
戦争と暗殺~米国内戦の予兆と構造転換(1)内戦と組織動乱の構造
カーク暗殺事件、戦争省、ユダヤ問題…米国内戦構造が逆転
東秀敏
学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(1)数が理解できない子どもたち
なぜ算数が苦手な子どもが多いのか?学力喪失の真相に迫る
今井むつみ