テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
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ROV

ROV
 「ROV(Remotely Operated Vehicle)」は、遠隔操作で動く無人探査機の総称。主に深海を調査するシステムの駆動する装置部分を指す。「ロブ」「アールオーブイ」などと呼ばれるが、正式名称ではなく、各開発メーカーで異なる名称が使われている。 通常のROVは、深海調査船からケーブルがついた装置を海底に下ろし、そこから撮影や探査、種々の作業を行なう。深海での救助活動や機雷掃海などの軍事目的で1960年代にアメリカで開発され、その後、海底の油田やガス田の調査・開発を支援する民間企業でも使用されるようになった。日本でも1960年代から開発が始まっている。 現在は世界中で数百機が研究用、及び商業ベースで稼働している。海洋研究開発機構のかいこう、ハイパードルフィン、フランスのビクトール、米国のジェイソン、ベンタナ、スーパー・スコーピオなどが有名。 「10MTVオピニオン」では、九州工業大学社会ロボット具現化センター長・浦環氏が、海洋調査や海底での作業で使用される遠隔操縦機・ROVの特徴と活用事例、未来に向けた課題などについて、幅広くレクチャーしている。

潜水艦3艦の発見は世界各地で大きな反響を呼ぶ

若狭湾海中調査と潜水艦曼荼羅(6)調査で得た成果と反響
長期間に及ぶ調査の結果、ついに若狭湾で潜水艦が発見された!豊富な画像とともに、浦環氏が3艦の発見に至る経緯とどのように発見された潜水艦が当初目標とされた3艦に一致すると判断したのか説明する。この結果...
収録日:2019/03/14
追加日:2020/03/19
浦環
東京大学名誉教授

マルチビームソナーとROVを使って潜水艦を確認!

若狭湾海中調査と潜水艦曼荼羅(5)地道な調査と感動共有
若狭湾での調査は一筋縄ではいかなかった。錯綜する情報の中から沈没箇所を類推し、最新鋭の機器を準備して、ようやく潜水艦を発見することができる。さまざまな調査の結果、潜水艦を発見し、生放送を通じてその...
収録日:2019/03/14
追加日:2020/03/13
浦環
東京大学名誉教授

技術的発展でさまざまな困難を克服した海中調査

若狭湾海中調査と潜水艦曼荼羅(2)技術的発展とその利用
海中調査にはさまざまな困難が伴い、その困難を克服する技術的発展が進んでいる。浦環氏が、海中の潜水艦を探すために用いられる3種類の道具について説明し、それを用いて若狭湾でなされた調査の結果を発表する。...
収録日:2019/03/14
追加日:2020/02/20
浦環
東京大学名誉教授

捨てられた潜水艦は国有財産だが海は管理されていない

五島列島沖合の海没処分潜水艦群調査(8)管理されない海
海は誰のものなのだろうか。浦環氏はこの疑問に対して、誰のものでもない、と答える。誰のものでもなく、管理もされないことから多くの問題が生じる。浦氏が今回の調査の中で出くわした、不思議だが重要なエピソ...
収録日:2018/03/23
追加日:2019/03/16
浦環
東京大学名誉教授

バーチャルリアリティ映像で海没潜水艦を再現しよう

五島列島沖合の海没処分潜水艦群調査(6)甦った伊47
浦環氏は伊36と伊47の特定を、細かい水中画像と模型による海没前の姿とを比較することで可能とした。さらに、水中に立っている伊47をバーチャルリアリティ映像として再現してみせた。甦った潜水艦を、ぜひご覧い...
収録日:2018/03/23
追加日:2019/03/02
浦環
東京大学名誉教授

海中調査は非常にお金がかかる

五島列島沖合の海没処分潜水艦群調査(4)調査費用の調達
海中調査を実施する上での大きな問題は、調査費用をいかに工面するかである。浦環氏は3,000万円もの高額な費用をどう調達したのか。また調査をリアルタイムで発信することも重要だが、いかにしてそれを実現したの...
収録日:2018/03/23
追加日:2019/02/16
浦環
東京大学名誉教授

音波だけでなく視覚的に細かく調査して潜水艦を特定

五島列島沖合の海没処分潜水艦群調査(3)ROVによる特定
海底にある潜水艦を発見するにはどのような調査方法が用いられるのだろうか。浦環氏は、マルチビームソナー、サイドスキャンソナー、ROVの3つの調査方法を組み合わせて特定に至った。五島の沖合でROV調査を行う際...
収録日:2018/03/23
追加日:2019/02/09
浦環
東京大学名誉教授

海底に突き刺さる旧日本海軍の潜水艦「伊58」を特定!

五島列島沖合の海没処分潜水艦群調査(1)目的と潜水艦史
2015年に五島の沖合で24艦の潜水艦が発見されたとのニュースがあったのを、ご記憶の方もいるだろうか。浦環氏は、この潜水艦の全ての艦の特定を行った。なぜこのような調査を行うのか、潜水艦を特定することにど...
収録日:2018/03/23
追加日:2019/01/26
浦環
東京大学名誉教授

遠隔操縦ロボットの問題は操縦者が育っていないこと

遠隔操縦機~カメラロボ(3)震災現場は戦場だ
九州工業大学社会ロボット具現化センター長・浦環氏が、震災現場のロボットをめぐる問題点を解説する。震災後の現場は戦場である。そこでロボットが活躍するには、十分な訓練や技術が欠かせない。ところが日本で...
収録日:2017/01/27
追加日:2017/05/07
浦環
東京大学名誉教授

「かいこう」の失踪が物語るケーブル付きROVの問題点

遠隔操縦機~重作業ROV(5)ケーブルの功罪
日本が開発した「かいこう」は、1995年に1万1,000メートルまで潜った。しかし2003年、ケーブルが切れて先端部分が行方不明になった。九州工業大学社会ロボット具現化センター長・浦環氏が繰り返し強調するのは、...
収録日:2016/06/15
追加日:2017/02/15
浦環
東京大学名誉教授

ROVを使った正確な事故調査が原因解明につながる

遠隔操縦機~重作業ROV(4)海底という現場に行く
九州工業大学社会ロボット具現化センター長・浦環氏は、ROVの技術的問題の多くがケーブルによって引き起こされると言う。しかしその不便さを超えた便利さがあるとも述べる。何よりもROVは、人間が到達できない深...
収録日:2016/06/15
追加日:2017/01/28
浦環
東京大学名誉教授

えひめ丸衝突事故における海底捜索でも活躍したROV

遠隔操縦機~重作業ROV(3)どこまで潜れるか
九州工業大学社会ロボット具現化センター長・浦環氏によれば、重作業ROVが必要になる深さの目安は、300メートルだ。そこから3,000メートル程度ならば、重作業ROVが本領を発揮する。ただし、深さによって作業でき...
収録日:2016/06/15
追加日:2016/12/12
浦環
東京大学名誉教授

海底油田開発と共に進歩してきたROVの活躍

遠隔操縦機~重作業ROV(2)世界各地での活用事例
九州工業大学社会ロボット具現化センター長・浦環氏が、海底油田開発と共に進歩してきたROVが行った、世界各地のさまざまな事例を紹介する。日本の場合は、世界で最も深くまで潜った「かいこう」がH-Ⅱロケットの...
収録日:2016/06/15
追加日:2016/11/28
浦環
東京大学名誉教授

海洋調査で使用される遠隔操縦機(ROV)の特徴

遠隔操縦機~重作業ROV(1)基本設計と開発経緯
九州工業大学社会ロボット具現化センター長・浦環氏が、海洋調査や海底での作業で使用される遠隔操縦機・ROVの特徴と活用事例を解説する。ROVは、ケーブルがついた装置を海底に下ろし、そこから撮影や探査、種々...
収録日:2016/06/15
追加日:2016/11/16
浦環
東京大学名誉教授

海中ロボットでしかできない仕事の一部始終!

海のジパング計画~海底鉱物を探れ(3)ロボットが実現するジパングへの道
自律型海中ロボットの権威である九州工業大学ロボット具現化センター長・浦環氏が、実際に海中で活躍するロボットならではの、ロボットにしかできない仕事の実例を豊富に紹介。この実例から見えてくるのは、日本...
収録日:2016/01/12
追加日:2016/08/08
浦環
東京大学名誉教授

メキシコ湾原油流出事故でも活躍した海中ロボットたち

自律型海中ロボット~深海に切り込む(5)活躍するROV
人からロボットへ、海中探査の主役はすでに交替している。海底油田の開発にも事故処理にも、人の届かない場所で遠隔操縦機が実績を重ねているのだ。しかし、超深海の探査には無人であってもなお危険が伴う。海中...
収録日:2016/01/12
追加日:2016/06/20
浦環
東京大学名誉教授

平均深度4キロの海底に挑む3種のツール

自律型海中ロボット~深海に切り込む(4)海中アドベンチャー
海は、地球最後のフロンティアとも呼ばれている。地球表面の70%は海が占めているにもかかわらず、陸上の生活では海の様子を垣間見ることはできない。科学は、その不思議にどのように迫ってきたのか。自律型海...
収録日:2016/01/12
追加日:2016/06/13
浦環
東京大学名誉教授