東京大学の新たな挑戦
この講義シリーズは第2話まで
登録不要で無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
量子分野をはじめ最先端技術の研究へ、鍵は独自資金の確保
東京大学の新たな挑戦(5)産学協創と新しい財務運営
東京大学は量子コンピューティングの分野で、シカゴ大学とIBM、シカゴ大学とグーグルという2つのアライアンスにサインを行い、また日立製作所などと産学協創という組織間の連携を行っている。こうして最先端の技術分野の研究を行うためのネットワークがつくられているが、重要になるのはいかにリソース(資金)を準備するかである。東京大学は、自由度の高い独自資金を確保するため、新しい財務運営への取り組みを始めている。それはどんなことなのか。国からの補助金頼みから脱却するための方策とは。(全5話中5話)
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)
時間:10分23秒
収録日:2023年11月20日
追加日:2024年3月27日
カテゴリー:
≪全文≫

●研究者のネットワーク構築は進んでいる


―― そういう意味では、先生たちの知識階層のネットワーク、アカデミアのネットワークはかなりしっかりしたものがあります。先生が院生だった1980年代当時と比べてみても、どんどん充実してきていますね。

藤井 そうだと思いますね。

―― あの時代は、(アカデミアのネットワークは)アジアにはまだ日本しかなかったような(感じでしたね)。

藤井 当時はそういう意味では日本と、韓国もあったと思います。中国との交流は、中国から留学生なり研究員としていらっしゃっている方はおられました。そのようなイメージです。大学間でというと東京大学も、清華大学、北京大学とは相当昔から交流はやってきたとは思います。

―― 先生のように人間が好きで、好奇心が旺盛で、コミュニケーション能力のある人が直接行って話されることはすごく大事ですね。

藤井 大事だと思います。私自身もむしろ積極的にやったほうがいいだろうという判断で動いているという状況です。

 ヨーロッパへ行けば、例えばETH(スイス連邦工科大学チューリッヒ校)に行く。フランスへ行けば、パリの大学に行く。(2023年の)春先はシカゴ大学のポール・アリヴィサトスさん(学長)が来られて、量子コンピューティングの分野で、シカゴ大学・東京大学・IBM、シカゴ大学・東京大学・グーグルという2つのアライアンスのサインをしました。広島でブリンケン米国務長官と永岡桂子文科大臣(当時)に立ち会っていただいてサインするということを行いました。

 それから、東京大学は日立製作所と産学協創という組織間の連携を行っているのですが、インペリアル・カレッジ(英)も日立製作所とクリーンテック分野で連携しています。そうであればトライアングルでやりましょうということで、インペリアル・カレッジとの協定のサインを日立製作所の立ち会いの下で行ったのです。

―― 面白いですね。日立製作所やグーグル、IBMが出てきたりと、いろいろな巻き込み方をしている。そうすると、より活性化するわけですね。シカゴ大学と東京大学とグーグルあるいはIBMを巻き込んでいくと。

藤井 はい。この量子コンピューティングという、まさに最先端の技術分野で、まずは日米間でしっかりやりましょうということ。最近、実は韓国もパートナーに入れよう、ソウル国立大学に入ってもらおうということで、ち...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
『「甘え」の構造』と現代日本(1)「甘え」のインパクト
「甘え」は現代においてダメなものなのか…名著『「甘え」の構造』への2種類の誤解とは?
與那覇潤
『孫子』を読む :計篇(1)「戦わずして勝つ」の意味
「戦わずして勝つ」ことを唱える『孫子』が注目される理由
田口佳史
現代の小児科学と最高の子育て(1)現代の小児科学の役割
困難の克服と幸せな人生の獲得、それが小児科学の目的
高橋孝雄
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
資本主義の再定義…哲学で考える(1)アダム・スミスの「市場と感情」
資本主義を哲学する…まずアダム・スミスの見えざる手と道徳感情論
中島隆博
「ホメロス叙事詩」を読むために(1)ホメロスを読む
2700年前のホメロスの叙事詩が感動を与え続ける理由
納富信留

人気の講義ランキングTOP10
ロシア人の見る「ロシアの歴史」(1)会ってみたプーチン…その実像
ロシア人の見る「ロシアの歴史」を知るとロシアがよくわかる・・・実際に会ってみたプーチンの印象とは?
上月豊久
『「甘え」の構造』と現代日本(1)「甘え」のインパクト
「甘え」は現代においてダメなものなのか…名著『「甘え」の構造』への2種類の誤解とは?
與那覇潤
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(6)認知症予防と健康寿命の延伸に向けて
フレイル・サイクルは回り出したら抜けられない!?負のスパイラルへの対処法
小川純人
現代人に必要な「教養」とは?(1)そもそも教養とは何か
教養とは…本質を捉える知、他者を感じる力、先頭に立つ勇気
小宮山宏
近現代史に学ぶ、日本の成功・失敗の本質(6)東條内閣で行われた行政改革
悲惨な末路につながった東條英機内閣での兼職と省庁再編
片山杜秀
『万葉集』と律令社会~官僚の心得と歌宴(2)「出挙」と国司の仕事
地元の有力者の力を借りるために大伴家持が詠んだ歌とは?…今も奈良時代も変わらない中央官僚と地元有力者の関係
上野誠
中国春秋戦国時代と始皇帝(序)映画『キングダム』の中国史監修
中国古代史の真実と『キングダム』…史実がわかれば物語はもっと面白い
鶴間和幸
編集部ラジオ2026(36)宮脇淳子先生「満洲史」講義の要点
【10min解説】「満洲史」はタブー?…そこから見えてくる教訓とは?
テンミニッツ・アカデミー編集部
「満洲」から考える日本とアジア(5)ロシアのシベリア征服と日清日露戦争
「満洲利権」はなぜ日本の手に渡ったか?…ロシアの極東征服、そして朝鮮の混乱が日本を日清・日露戦争へ
宮脇淳子
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎