リーダーに必要な能力~ハーバードケネディスクールに学ぶ~
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
日本はエリートを育てる意識づけが希薄
リーダーに必要な能力~ハーバードケネディスクールに学ぶ~
齋藤健(衆議院議員  第30代経済産業大臣)
齋藤健氏曰く、欧米に比べて日本はエリートを育てる意識づけが希薄である。氏がハーバードケネディスクールで学んだエリート人材にとって最も重要なキーワードを核に、ハーバード流実践的トレーニングや日本の指導者育成について語る。
時間:17分10秒
収録日:2014年2月18日
追加日:2014年6月5日
カテゴリー:
≪全文≫

●日系ペルー・フジモリ氏に見た明治のリーダーシップ


齋藤 最後に、非常に面白い話があるのです。本(『転落の歴史に何をみるか―奉天会戦からノモンハン事件へ』)にも少し書いたのですが、1996年にペルーの日本大使館人質事件というのがあって、あの時にフジモリさんという日系の大統領がすごいリーダーシップで解決しましたね。

その時、日本の新聞で読んだのですが、ペルーの一般の人に、「どうしてフジモリさんがああいう毅然とした、立派なリーダーシップがとれると思うか」と聞いたら、「それは日系人だからだ」と答えたと言うのです。つまり日系人のフジモリさんは、先祖が明治の時代に海を渡ってペルーに来て、昭和の日本を経験していない。明治の日本人の末裔なのです。そういう日系人がペルーではリーダーシップがあるというように思われているということで、これは最初ジョークかなと思ったのです。「リーダーシップがとれない、誰が決めているのかもわからない、それからボトムアップだというのが日本人のイメージだ」と、僕らは思っているではないですか。ところが、ペルーの人はそうではなくて、「リーダーシップをとれるのが日系人だ」と言うわけです。それはやはり、昭和の時代をバイパスして、明治の遺伝子が直接残っているからだなと、僕はその時思ったのです。

その3年後の1999年に、たまたまなのですが、NHKのど自慢がペルーであって、これもたまたま見ていたのです。そうしたら日系3世らしい、十何歳かの若い女の子が、日本語で覚えた歌をたどたどしく一生懸命に歌っていたのです。その子の名前を聞いてびっくりしたのですが、「キク」というのです。明治の名前ですよ。ということは、やはり昭和の時代をバイパスして、明治がペルーに残っていたのだな。つまり、フジモリさんのリーダーシップというのは、もしかしたら明治の日本人が持っていたものなのだというように、その時思ったのです。「キク」という名前には驚きました。今、キクなどという名前を10代の日本人の子が付けられたら、泣いてしまいますよ、あの時のNHKのど自慢、NHKの人に頼めば出てくると思いますけど、僕はテレビをつけて「なんだこれは」とびっくりしましたね。それで、そういえば何年か前に、そういう記事を新聞で見たなと思い出して、「ああ、ペルーでは明治の日本人の遺伝子が残っているな」「だからフジモ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
グローバル環境の変化と日本の課題(1)世界の貿易・投資の構造変化
トランプ大統領を止められるのは?グローバル環境の現在地
石黒憲彦
財政問題の本質を考える(1)「国の借金」の歴史と内訳
いつから日本は慢性的な借金依存の財政体質になったのか
岡本薫明
台湾有事を考える(1)中国の核心的利益と太平洋覇権構想
習近平政権の野望とそのカギを握る台湾の地理的条件
島田晴雄
内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か
トランプの誤謬…米国製造業を壊した犯人は米国の経営者
島田晴雄
戦争とディール~米露外交とロシア・ウクライナ戦争の行方
「武器商人」となったアメリカ…ディール至上主義は失敗!?
東秀敏
教養としての「人口減少問題と社会保障」(1)急速に人口減少する日本の現実
毎年100万人ずつ減少…急降下する日本の人口問題を考える
森田朗

人気の講義ランキングTOP10
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIは間違いが分からない…思考で大事なのは訂正可能性
中島隆博
歌舞伎はスゴイ(4)歌舞伎のサバイバル術(後編)
江戸時代の歌舞伎にも大波乱が…どうやって生き残ったか
堀口茉純
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の実像に迫る
黒田基樹
独裁の世界史~未来への提言編(1)国家の三つの要素
未来を洞察するために「独裁・共和政・民主政」の循環を学べ
本村凌二
「進化」への誤解…本当は何か?(6)木村資生の中立説
欧州では不人気…木村資生の中立説とダーウィンとの違い
長谷川眞理子
ChatGPT~AIと人間の未来(1)ChatGPTは何ができて、何ができないか
ChatGPTは考えてない?…「AIの回答」の本質とは
西垣通
過激化した米国~MAGA内戦と民主党の逆襲(2)MAGAの矛盾と内戦の現状
MAGA内戦勃発…なぜトランプがMAGAの敵になってしまうのか
東秀敏
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
「次世代地熱発電」の可能性~地熱革命が拓く未来
地熱革命が世界を変える――次世代地熱の可能性に迫る
片瀬裕文
葛飾北斎と応為~その生涯と作品(2)『富嶽三十六景』神奈川沖浪裏への道
『富嶽三十六景』神奈川沖浪裏のすごさ…波へのこだわり
堀口茉純