レヴィ=ストロースの「ブリコルール」と「教養がある人」
「教養とは何か」を考えてみよう(2)「壊れたペン」と教養の関係
「オネットム」はパスカルの定義した「素晴らしい人間」像であり、「教養人」と重なる部分も多い。それは、自分の心をオープンにして他者とつながることができる人のことだ。その能力があれば、「壊れたペン」でも「壊れたペン...
収録日:2020/10/26
追加日:2021/05/04
東大寺の昔の宗派は八宗兼学ー最高の仏教大学としての歴史
東大寺建立に込められた思い(2)この世を蓮華蔵世界に
東大寺長老・北河原公敬氏によれば、東大寺はもともと、様々な宗派について学ぶ場所だった。そんな東大寺の建立を、聖武天皇が思い至った理由は、ある講義だった。その講義に感銘を受けた聖武天皇は、そこで展開された蓮華蔵世...
収録日:2016/03/08
追加日:2016/12/03
万葉仮名から平仮名へ…「いろは歌」が示す日本語の変化
文明語としての日本語の登場(4)平安時代語と文芸の登場
平安時代に入ると、日本語の母音は八つから五つに減り、各種の音便ができる。単語は長く、発音はルーズになっていくのだ。文字の歴史は万葉仮名から平仮名と片仮名が生まれる画期的な時期を迎え、「いろは歌」が成立して手習い...
収録日:2023/12/01
追加日:2024/03/29
世界の英雄神話に共通する「異常出生物語」の不思議
古事記・日本書紀と世界神話の類似(3)英雄神話の特性
世界神話のパターンの1つに英雄神話がある。その英雄神話に共通するのが、現在の常識では考えられない、不思議な「異常出生物語」である。英雄の出生秘話について、世界神話から類似のポイントを読み解いていく。(全10話中3話...
収録日:2021/09/29
追加日:2022/04/03
悠々たり悠々たり…『秘蔵宝鑰』序の詩が示す希望の教え
空海の真髄(4)詩で読む『秘蔵宝鑰』
“悠々たり悠々たり”にはじまる空海『秘蔵宝鑰』序文の詩文。まことにリズミカルな連呼で、たたみかけていく文章である。このリフレインで彼岸へ連れ去られそうな魂は、選べる道の多様さと迷える世界での認識の誤りに出会い、“死...
収録日:2024/08/26
追加日:2024/11/23
『三教指帰』…儒教・道教を経て仏教に帰依する思想ドラマ
空海の真髄(6)『聾瞽指帰』と『三教指帰』
空海の重要な著作は24歳のときに著した『聾瞽指帰』であり、その序文やタイトル等を変更したものが『三教指帰』である。道を失った若者が三教(儒教、道教、仏教)と出会い、儒教・道教を経て仏教に目覚めていく戯曲風の著作に...
収録日:2024/08/26
追加日:2024/12/07