老いない骨のつくり方
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
骨トレのためなら中程度の負荷のかかる運動がオススメ
老いない骨のつくり方(4)健康常識の誤り
鄭雄一(東京大学大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻教授)
ダイエットのために痩せる思いをしたり、高価なサプリメントに大枚をはたいたり…。私たちの健康への情熱は、間違った常識に振り回され、逆に骨を損なっている場合も多い。東京大学工学系研究科・医学系研究科教授の鄭雄一氏が伝える「老いない骨のつくり方」レクチャー。第4回目のテーマは「健康常識の誤り」だ。(全5話中第4話)
時間:7分05秒
収録日:2016年9月14日
追加日:2016年11月10日
≪全文≫

●注意したいダイエットとサプリメントの常識


 骨と軟骨の老化、生理的な老化と病的な老化が分かったところで、「健康常識の誤り」、今の健康常識はどうですかという話をさせていただきます。スライドに「間違いだらけの健康常識」と書きましたが、二つを取り上げます。一つはダイエット、一つはサプリメントです。

 まず、ダイエット自体は悪くないということです。だけど、ダイエットするのであれば、栄養素のバランスをとりながらカロリーの総量を制限するのがいいです。長期間にわたって、卵だけやバナナだけのような1種類の食物を限定して取る、まして断食したりするのは厳禁です。栄養不足になると骨が溶けるからです。

 それからサプリメントですが、これもそれ自体が悪いということではありません。通常の食事を摂取した上で、不足する栄養素を補うのに使用するのは、まったく問題ありません。でも、サプリメントだけで健康に必要な栄養素を構成することはできません。食べ物というのはとても複雑なもので、過剰摂取や他の栄養素との相互作用など、注意しなければいけないことがいろいろあるのです。

 例えば、過激なダイエットをするとどうなるのか。まず、栄養不足になります。もし、カルシウムが不足していれば、骨はどんどんと溶けてしまいます。そして、たんぱくを取らなければ筋力は低下します。こういうことが重なると月経異常が起こり、女性ホルモンが出なくなります。そうなると、骨と軟骨の両方で病的老化を促進してしまうということになります。


●間違った健康常識に振り回されていませんか?


 私の周りにもたくさんいるのが、「自分はたばこをのまないと太ってしまう。だから、たばこはダイエットのためなんだ」という人です。たばこ自体が骨の病的老化を促進するファクターですので、良くありません。

 痩せるために食事はお酒だけという人がいます。「自分は、カロリーは酒で取ってるんだ」と言うのですが、アルコールはエンプティーカロリー(エンプティーは空の意)と呼ばれていて、カロリーはあるものの、カルシウムもたんぱく質も入っていません。だから、お酒だけで食事をしていると、骨はどんどん溶けていくし、筋肉もなくなっていってしまいます。

 サプリメントですが、これは「不足がある」という前提があって飲むものです。また、一般にとても高価なものがあり、それは勧...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「健康と医療」でまず見るべき講義シリーズ
睡眠:体、脳、こころの接点(1)睡眠とは?
なぜ睡眠は生きるために必要?脳にある覚醒中枢と睡眠中枢
尾崎紀夫
最新の腰痛医療(1)導入された二つの医療と慢性腰痛
高齢者だけじゃない! 若年層にも腰痛が増えている
菊地臣一
老いない骨のつくり方(1)高齢化と骨の病気
健康寿命に大きく影響する骨粗鬆症・歯周病・変形性関節症
鄭雄一
睡眠と健康~その驚きの影響(1)睡眠が担う5つのミッション
寝ないとよく食べる…睡眠不足が生活習慣病を招く理由
西野精治
オートファジー入門~細胞内のリサイクル~(1)細胞と細胞内の入れ替え
ノーベル賞受賞「オートファジー」とは?その仕組みに迫る
水島昇
1分チャージ! 新・エクササイズ理論
たった1分で効果を上げる新運動理論と攻めのダイエット
堀江重郎

人気の講義ランキングTOP10
哲学から考える日本の課題~正しさとは何か(1)言葉の正しさとは
「正しい言葉とは何か」とは、古来議論されているテーマ
中島隆博
AI時代と人間の再定義(7)AIと倫理の問題と法整備の可能性
AIに正しい倫理を学ばせるには?徳倫理学のススメ
中島隆博
編集部ラジオ2026(2)「時代の大転換期の選挙」特集を解説!
「大転換期の選挙」の前に見ておきたい名講義を一挙紹介
テンミニッツ・アカデミー編集部
これからの社会・経済の構造変化(4)日本企業の課題と組織改革の壁
日本の場合、トップダウンよりボトムアップで変えるべき?
柳川範之
おもしろき『法華経』の世界(10)未来への智慧と希望
「未来応化=どんな未来も大丈夫」…ブレない臨機応変の力
鎌田東二
逆境に対峙する哲学(8)白隠の覚悟
宮本武蔵「型を捨てろ」と「守破離」が教えてくれること
津崎良典
平和の追求~哲学者たちの構想(7)いかに平和を実現するか
国際機関やEUは、あまり欲張らないほうがいいのでは?
川出良枝
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(6)曼荼羅の世界と未来のネットワーク
命は光なのだ…曼荼羅を読み解いて見えてくる空海のすごさ
鎌田東二
徳と仏教の人生論(6)物事の本質を見極めるために
「境地は裏切らない」とは?禅の体験から見えてきたもの
田口佳史
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(6)政治と経済をつなぐ公共哲学
どのような経済レジームを選ぶか…倫理資本主義の可能性
齋藤純一