靖国問題の歴史的経過を振り返る
この講義シリーズの第1話
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
靖国も慰安婦も、持ち出したのは今60代半ばの・・・
靖国問題の歴史的経過を振り返る(2)火を付けたのは日本
岡崎久彦(外交評論家)
歴史問題が海外で火がつくのは日本から持ち出したからであり、それを行ったのは全共闘世代ではないだろうか。全共闘世代が世代として歩んできた道を見つめながら、東南アジアでの経験も交えて話を進めていく。
時間:12分19秒
収録日:2014年1月16日
追加日:2014年2月24日
カテゴリー:
≪全文≫

●問題を持ち出したのは今60代半ばの全共闘世代


―― 「25年で戦争の記憶が消える」というロジックが分かると、非常に分かりやすいですね。日本では、70年代で消えていたものに自分たちで火をつけて、それが飛び火する。済州島の従軍慰安婦は、日本人の吉田さんが嘘を書いて、それが露見する。その後は、中曽根さんの靖国参拝時に一つあり、河野談話に行く。皆、自分たちですね。

岡崎 まだまだいくらでもあるのです。従軍慰安婦も、国連の人権委員会に持ち込んだのは、日本の法律家の集まりです。人権委員会で結論を出させました。それから、アメリカの議会で決議案をつくらせたのは、マイク・ホンダという日系人です。

 それから、これはもう当時としては当たり前のことで、皆やっていたのですが、私がタイの大使に赴任した1988年頃には、バンコクでもマニラでもジャカルタでも、日本の新聞記者のお得意さまのような評論家で、ちゃんとした政治学者がいました。日本の防衛費が少しでも増えると、特派員がその人たちをつかまえて、「日本の軍国主義復活は怖くないか」と聞くのです。そう聞かれれば「怖いです」と言ってしまいます。ですから「怖いよ」というコメントを書くのです。

 そうすると、日本の新聞には、「ジャカルタでも何々という政治学者が日本の防衛費増額に対して懸念を表明」と出るのです。しかし、それは本人にとって悪いことではありません。政治学者ですから、その発言がちゃんと日本の新聞に引用されるということは売れ筋になります。ですから、皆それをやっていました。

 それで私は、タイに行ってから、そういう人を一人つかまえて、「お前の発言がこう引用されているよ」と説明しました。自慢ではありませんが、それ以降、タイの新聞ではそのような発言は今に至るまでゼロになりました、そのうちに、東南アジアで全部なくなりました。今言っているのは、中国や韓国だけの話で、東南アジアはゼロなのです。ですから、日本から持ち出さない限りはないのです。

―― そうですね。少なかった問題を自分たちで持ち出して、天安門以降、中国共産党の立ち位置を守るために推進した愛国運動で、ナショナリズムに火をつけてしまって、今度は燃え盛ったと。

岡崎 おっしゃるとおりです。どうして日本人がそのようなことをしたかですけれども、今までそんな分析はどこにもないのですが、私の分析によ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
イラン戦争と終末論(1)イラン戦争の戦略的背景と米国の政策
なぜイラン戦争がこのタイミングなのか?戦略的背景に迫る
東秀敏
アメリカの理念と本質(1)西洋文明の行き着いた先と三つの建国
三つの建国――その歴史的背景から迫るアメリカの原点
中西輝政
お金とは何か?…金本位制とビットコイン(1)お金の機能とその要件
お金の「3大機能」とは何か? そしてお金のルーツとは?
養田功一郎
国際地域研究へのいざない(1)地域研究の意味とイスラエル研究
なぜ経済学で軽視されてきた「地域研究」が最高の学問なのか
島田晴雄
教養としての「人口減少問題と社会保障」(1)急速に人口減少する日本の現実
毎年100万人ずつ減少…急降下する日本の人口問題を考える
森田朗
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?
一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界
垂秀夫

人気の講義ランキングTOP10
地政学入門 歴史と理論編(1)地政学とは何か
地政学をわかりやすく解説…地政学の「3つの柱」とは?
小原雅博
ウェルビーイングを高めるDE&I(5)心理的安全性の高い組織づくり
無知、無能、邪魔!?…心理的安全性を阻害する5つの要因
青島未佳
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(6)賃金の未来シナリオ
AIが人間の仕事を「完全代替」したらどうなる?…仕事と賃金の未来
宮本弘曉
地政学入門 ヨーロッパ編(1)地図で読むヨーロッパ
ヨーロッパとは?地図で読み解く地政学と国際政治の関係
小原雅博
【入門】日本仏教の名僧・名著~明恵編(1)批判精神と『夢記』
法然の専修念仏を批判…明恵の「あるべきようは」とは?
賴住光子
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
台湾有事を考える(1)中国の核心的利益と太平洋覇権構想
習近平政権の野望とそのカギを握る台湾の地理的条件
島田晴雄
イラン戦争と終末論(1)イラン戦争の戦略的背景と米国の政策
なぜイラン戦争がこのタイミングなのか?戦略的背景に迫る
東秀敏
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
Microsoft Copilot~AIで仕事はどう変わるか(1)「生成AI」の画期性
「生成AI」実装の衝撃…人工知能の歴史と特長
渡辺宣彦