魅力ある国家形成のために ~挑戦し、限界を突破する~
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
壁は自分がつくっている―果てなき限界への挑戦
魅力ある国家形成のために ~挑戦し、限界を突破する~
大竹美喜(アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)日本支社創立者)
魅力ある国家形成のために必要なこととは? 果敢に挑戦し、諦めずに限界を突破すれば、「進化」する。この方程式について考える。
時間:7分31秒
収録日:2013年12月3日
追加日:2014年6月26日
カテゴリー:
≪全文≫

●次の世代のためにすべきことは魅力ある国家の形成


―― アメリカの非常にいい部分と悪い部分という両サイドを知りながら、かつ、がん保険というジャンルに入られた。日本のもっとも伝統的な大蔵省の歴代次官の方たちと身をもって一緒にやってこられた。そして、極めて日本的なマネージメントを、頂点にいた人たちと一緒にやっておられるわけで、こういう体験を持った方というのはほとんどいないでしょう。

大竹 はい。会長がおっしゃっていた「大蔵省の認可」取得の苦労は、40年前の体験となります。しかし40年経った今も、私はこの国はあまり変わってないような気がしてしまいます。今、世界はグローバル化し、経済も文化もフラット化しているので、外国に対して特別な感覚を持たず、「地球は一つ」という意識を持たなければなりません。

アメリカ合衆国のように多民族国家であれば、米国の国民ということでひとくくりしてしまう。これは世界の中でも米国は特殊な国だからです。他方、今では日本国内にも年々海外の方が定住するようになってきています。場合によっては、この少子社会を乗り切るために政策としても移民政策を考えざるを得ないかもしれません。そうなった場合に、日本人の心理学的な変化、これを政府もいい方向に導いていかないと、日本人が不幸になると思うのです。できる限り先送りしてしまっているわけですが、もうこれは、好むと好まざるとにかかわらず、乗り越えなければならない課題です。

私は移民政策について、1年間、公の会合で議論に加わっていました。しかし、結論は結局出せませんでした。ヨーロッパの現状を見たり、いろいろな悪い事例ばかりを出してきますから。そうすると腰が引けてしまうのです。例えば、この前、菅義偉官房長官がおっしゃっていたビザの発給も、入管や警察が非常に臆病になり、それは君たちの仕事ではないのかと、菅官房長官がおっしゃった。そのとおりなのです。

何事も挑戦することで進化すると思います。ですから、日本もずっといつまでも移民を入れないという方針をとれば、地球上の人々から尊敬されなくなります。地球村といいますか、地球は一つなのです。どこの国でどんな活動もできる時代がやってきています。

留学生が少ないとか多いとか、そういう議論も日本的なのです。チャンス、意欲があれば、高校、大学は海外で学ぶのが当たり前。そして、外国の...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
野獣の経営、家畜の経営(1)経営センスが育つ土壌
ファーストリテイリングで経営者が育つ理由
楠木建
億万長者への道(1)お米屋さんから不動産業界へ
「背広を着てビジネスがしたい」との思いから宅建取得
高橋誠一
オリエント 東西の戦略史と現代経営論に学ぶ(1)ビジネスのヒントは歴史にあり
『失敗の本質』、中国古典…ビジネスのヒントを歴史に学ぶ
三谷宏治
本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない
「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質
國廣正
ハラスメント防止に向けた風土づくり(1)ハラスメントの概要
増え続けるハラスメント…その背景としての職場の特徴
青島未佳
東洋の叡智に学ぶ経営の真髄(1)経営とは何かをひと言で?
経営をひと言で?…松下幸之助曰く「2つじゃいけないか」
田口佳史

人気の講義ランキングTOP10
平和の追求~哲学者たちの構想(1)強力な世界政府?ホッブズの思想
平和の実現を哲学的に追求する…どんな平和でもいいのか?
川出良枝
葛飾北斎と応為~その生涯と作品(2)『富嶽三十六景』神奈川沖浪裏への道
『富嶽三十六景』神奈川沖浪裏のすごさ…波へのこだわり
堀口茉純
熟睡できる環境・習慣とは(3)睡眠にいい環境とお風呂の入り方
布団に入る何分前がいい?入眠しやすいお風呂の入り方
西野精治
中国共産党と人権問題(1)中国共産党の思惑と歴史的背景
深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質
橋爪大三郎
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
プロジェクトマネジメントの基本(1)国際標準とプロジェクトの定義
プロジェクトマネジメントとは?国際標準から考える特性
大塚有希子
定年後の人生を設計する(1)定年後の不安と「黄金の15年」
不安な定年後を人生の「黄金の15年」に変えるポイント
楠木新
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如
なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために
鎌田東二
内側から見たアメリカと日本(6)日本企業の敗因は二つのオウンゴール
日本企業が世界のビジネスに乗り遅れた要因はオウンゴール
島田晴雄