2020年の再出発に向けて~大きな視野で捉えるウォーミングアップの時期~
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
政府も後押し! 女性起業家になるなら今がチャンス!
2020年の再出発に向けて~大きな視野で捉えるウォーミングアップの時期~
経営ビジネス
大竹美喜(アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)日本支社創立者)
2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、われわれはこれからの7年間をいかに取り組んでいくか。またどう捉えるべきなのか。大竹美喜氏が語る。
時間:4分32秒
収録日:2013年12月3日
追加日:2014年6月26日
≪全文≫

●女性企業家育成など人材育成は重要


大竹 米国のシカゴ大学は、今回ノーベル賞受賞者が2名出て、トータルで89名の受賞者を輩出しています。90名近いわけです。1つの大学で89名がノーベル賞をもらっていて、「ノーベル王国」と言われているのです。

 その理由はなぜかと調べたところ、教養教育を徹底してやっているのです。シカゴ大学は東部の大学に比べるとランクは下ってしまいますが、これほどのノーベル賞受賞者を輩出しています。これがリベラルアーツのなせる技なのです。

 これを日本国で、哲学者で元東京大学名誉教授の今道友信先生や東京大学教養学部名誉教授本間長世先生がやろうとなさったのですが、他界されてしまいました。次に続く人はどなたなのか分かりませんが。

 もっとさかのぼれば、新渡戸稲造さんが東京女子大をつくりましたが、なぜ東女をつくったかと言えば、女性のリーダーを育成しようと思っておつくりになったのです。しかし、戦争に突入して、また男社会に逆戻りし、今日までそれがずっと続いているというのが日本です。

 ですから、今、安倍総理も日本政府も、女性の起業家を誕生させようと推進しています。旧開銀・日本政策投資銀行の橋本徹社長は、今、そこにものすごい融資の枠をつくり、女性起業家を育成しようとしています。ここは未知の分野です。ここをしっかりバックアップすれば、GDPは4パーセントアップにつながるのではないかと試算している人もいます。

―― 全く手付かずのところが動き始めたら早いですね。

大竹 早いです。この国は、やり始めたら一気呵成にやると思います。やはりこれは政策なのです。政治の力というのは、非常に大事です。


●オリンピックまでの7年間はウォーミングアップの時期


―― でも、女性起業家に今からなりたいと思っている人は、すごく有利ですね。

大竹 ええ。それと、東京オリンピック・パラリンピック開催も決定しましたので、この7年間に、若者もかなり活気付くと思います。

―― やはり日本にとっては最後のチャンスですよね。

大竹 はい、これは信じられないほどです。「明治維新と戦後と、今。大きく分ければ3つの時代の変革期」というように捉えたらどうなのでしょうか。

 2020年から再出発する。この7年間はそのためのウォーミングアップです。オリンピック開催と同時に、一気呵成に国が繁栄する。もちろん...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
認知バイアス~その仕組みと可能性(1)認知バイアス入門
誰もが陥る「認知バイアス」…その例とメカニズム
鈴木宏昭
ブランド戦略論をどう読むか(1)ブランドとは何か
ブランドとは何か…企業の本質的な部分に与えるインパクト
田中洋
新しい学び直しの方法と可能性
技術革新で「学び直し」は廉価に国境を越える
小林りん
重職心得箇条~管理職は何をなすべきか(1)時代に請われ、時代に応えた佐藤一斎
リーダーの心得…幕末の偉人たちを育てた佐藤一斎に学べ!
田口佳史
野獣の経営、家畜の経営(1)経営センスが育つ土壌
ファーストリテイリングで経営者が育つ理由
楠木建
ウォーレン・バフェットの成功哲学(1)「世界一の投資家」の実像
世界一の投資家ウォーレン・バフェット…賢人と呼ばれる理由
桑原晃弥

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2025(24)「理解する」とはどういうこと?
学力喪失と「人間の理解」の謎…今井むつみ先生に聞く
テンミニッツ・アカデミー編集部
クーデターの条件~台湾を事例に考える(6)クーデターは「ラストリゾート」か
中国でクーデターは起こるのか?その可能性と時期を問う
上杉勇司
学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(1)数が理解できない子どもたち
なぜ算数が苦手な子どもが多いのか?学力喪失の真相に迫る
今井むつみ
ショパンの音楽とポーランド(1)ショパンの生涯
ショパン…ピアノのことを知り尽くした作曲家の波乱の人生
江崎昌子
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(7)不動産暴落と企業倒産の内実
不動産暴落、大企業倒産危機…中国経済の苦境の実態とは?
垂秀夫
いま夏目漱石の前期三部作を読む(1)夏目漱石を読み直す意味
メンタルが苦しくなったら?…今、夏目漱石を読み直す意味
與那覇潤
数学と音楽の不思議な関係(1)だれもがみんな数学者で音楽家
世界は音楽と数学であふれている…歴史が物語る密接な関係
中島さち子
伊能忠敬に学ぶ「第二の人生」の生き方(1)少年時代
伊能忠敬に学ぶ、人生を高めて充実させる「工夫と覚悟」
童門冬二
続・日本人の「所得の謎」徹底分析(3)戦前から紐解く財政構造
日本も資産格差は案外大きい?…預金の偏在と世代格差
養田功一郎
経験学習を促すリーダーシップ(2)経験から学ぶ力
米長邦雄のアンラーニング、弟子の弟子になってV字成長
松尾睦