「反知性主義」の時代に夏目漱石「前期三部作」を読む
編集部ラジオ2025(7)三四郎、それから、門…
夏目漱石の前期三部作といえば、『三四郎』『それから』『門』です。なぜ、三部作と呼ばれるかといえば、1908年、1909年、1910年と連続して発表されたのと同時に、それぞれ主人公は別の人ではあるけれども、あたかも前作の主人...
収録日:2025/03/19
追加日:2025/04/17
『三四郎』とは真逆!?『それから』の結末とその世界観
いま夏目漱石の前期三部作を読む(6)『それから』の世界観と結末の意味
夏目漱石が『それから』で描く主人公・長井代助と父の価値観の対立は、これこそ現代社会に当てはめて読むと非常に興味深い。裕福な一家を築いた父と兄の成功を、代助は運によるものだと冷ややかに捉える。そして、明治期の教育...
収録日:2024/12/02
追加日:2025/04/06
三四郎はストレイシープ!? 漱石が描いた世間との矛盾とは
いま夏目漱石の前期三部作を読む(4)『三四郎』で描かれた世間との矛盾
『三四郎』に登場する広田先生は「偉大なる暗闇」として描かれているが、高い知性を持ちながらも社会的評価が得られない知識人の孤高を絶妙に捉えている。そして、この対極として登場する庶民の人妻に三四郎は翻弄され、「スト...
収録日:2024/12/02
追加日:2025/03/23
東大生YouTuber!?『三四郎』に描かれたメンタルヘルス問題
いま夏目漱石の前期三部作を読む(3)『三四郎』の時代背景と深い陰影
夏目漱石の前期三部作の最初の作品となる『三四郎』は、九州から上京した三四郎の視点を通じて明治末期の知識人の姿を描いている。特に東京帝大の学生たちの姿や、彼らが直面する不条理を鋭く捉え、知的に生きることの困難さを...
収録日:2024/12/02
追加日:2025/03/16
『門』で描かれた明治の大事件…主人公・宗助は何と言うか
いま夏目漱石の前期三部作を読む(8)『門』の世界観と日本の近代化
「この世の中はデタラメにできている」…実家に残された屏風の売買を通じて世の中の不条理を感じた『門』の主人公・宗助。その後、略奪した妻の元夫である安井が戻ってくることを知ると、逃避するようにして禅の修行へ向かうが、...
収録日:2024/12/02
追加日:2025/04/20
『漱石の病跡』――江藤淳が評価した病跡学による漱石論
いま夏目漱石の前期三部作を読む(2)漱石とメンタルヘルスの関係
英語教師から留学を経て小説家となった夏目漱石。神経衰弱に苦しみながら執筆を続け、新聞の連載で三部作を発表するのだが、その漱石について「病跡学」という観点から精神科医が書いた『漱石の病跡』という本がある。漱石論と...
収録日:2024/12/02
追加日:2025/03/09
初等教育ではシニア教員集団を、最高学府では社会人学生を
教育の多様性
さまざまな問題を抱えている日本の教育現場だが、対症療法的に考えていては、真に刺激的な学問の場や独創的で新しい「プラチナ社会」にふさわしい人材は育たない! 前東京大学総長・小宮山宏氏が提言する、今必要な教育イノベ...
収録日:2014/04/11
追加日:2014/03/30
儒家思想には人間に対する大きな期待と信頼がある
儒家思想におけるリーダーシップ(1)その理念と四層構造
老荘思想研究者・田口佳史氏が、儒家思想のリーダーシップ論を講ずる。幕末から明治維新の「志士」たちは、幼い頃から親しんだ四書五経を通じて、リーダーとは何たるかを身に付けた。現代人も、彼らが学んだ東洋思想や哲学の伝...
収録日:2015/02/27
追加日:2015/08/24