編集部ラジオ2025
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「反知性主義」の時代に夏目漱石「前期三部作」を読む
編集部ラジオ2025(7)三四郎、それから、門…
哲学と生き方
テンミニッツ・アカデミー編集部(教養動画メディア)

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夏目漱石の前期三部作といえば、『三四郎』『それから』『門』です。なぜ、三部作と呼ばれるかといえば、1908年、1909年、1910年と連続して発表されたのと同時に、それぞれ主人公は別の人ではあるけれども、あたかも前作の主人公がそのあと生きていたらどうなったかを描いていくような内容になっているためです。

実は夏目漱石は、メンタルヘルスの障害に苦しんだ作家でした。当時の言葉では「神経衰弱」。おそらく今でいえば「うつ病」に悩まされていたのです。前期三部作にも、その「神経衰弱」の影が色濃くさしています。

與那覇潤先生は、そんな夏目漱石について、「頭を使えば使うほど今の世界はおかしいのだと思い詰めてメンタルが苦しくなってしまう人の、いわば大先輩が夏目漱石ではなかったか」と指摘します。だからこそ、「反知性主義」の現代に、あらためて読むべきだと。

なぜか。「反知性主義」とは「とにかく知的に考えればこうであるはずだということが、まったく通用しない世界。知的に考えよう、考えようとする人ほど生きづらくなっていく社会」だからです。

與那覇先生は、夏目漱石の『三四郎』『それから』『門』のあらすじや読みどころをご紹介くださりながら、その現代的な意義について解説くださっています。今回の編集部ラジオでは、そんな與那覇先生の講義の勘所をお話します。ぜひお楽しみいただければ幸いです。
時間:14分35秒
収録日:2025年3月19日
追加日:2025年4月17日
カテゴリー:
≪全文≫
※本動画は付属のテキスト・資料はございません。

(※今回の「編集部ラジオ」で紹介する講義)

■與那覇潤先生:いま夏目漱石の前期三部作を読む(全9話)
(1)夏目漱石を読み直す意味
修善寺の大患…反知性主義の時代に夏目漱石を読み直す意味
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5692

※この講義全体の内容については、ぜひ與那覇先生の講師ページをご参照ください。

■與那覇潤先生の講師ページ
https://10mtv.jp/pc/content/lecturer_detail.php?lecturer_id=319

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