編集部ラジオ2025
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
「反知性主義」の時代に夏目漱石「前期三部作」を読む
編集部ラジオ2025(7)三四郎、それから、門…

講義一覧を見る▼
夏目漱石の前期三部作といえば、『三四郎』『それから』『門』です。なぜ、三部作と呼ばれるかといえば、1908年、1909年、1910年と連続して発表されたのと同時に、それぞれ主人公は別の人ではあるけれども、あたかも前作の主人公がそのあと生きていたらどうなったかを描いていくような内容になっているためです。

実は夏目漱石は、メンタルヘルスの障害に苦しんだ作家でした。当時の言葉では「神経衰弱」。おそらく今でいえば「うつ病」に悩まされていたのです。前期三部作にも、その「神経衰弱」の影が色濃くさしています。

與那覇潤先生は、そんな夏目漱石について、「頭を使えば使うほど今の世界はおかしいのだと思い詰めてメンタルが苦しくなってしまう人の、いわば大先輩が夏目漱石ではなかったか」と指摘します。だからこそ、「反知性主義」の現代に、あらためて読むべきだと。

なぜか。「反知性主義」とは「とにかく知的に考えればこうであるはずだということが、まったく通用しない世界。知的に考えよう、考えようとする人ほど生きづらくなっていく社会」だからです。

與那覇先生は、夏目漱石の『三四郎』『それから』『門』のあらすじや読みどころをご紹介くださりながら、その現代的な意義について解説くださっています。今回の編集部ラジオでは、そんな與那覇先生の講義の勘所をお話します。ぜひお楽しみいただければ幸いです。
時間:14分35秒
収録日:2025年3月19日
追加日:2025年4月17日
カテゴリー:
≪全文≫
※本動画は付属のテキスト・資料はございません。

(※今回の「編集部ラジオ」で紹介する講義)

■與那覇潤先生:いま夏目漱石の前期三部作を読む(全9話)
(1)夏目漱石を読み直す意味
修善寺の大患…反知性主義の時代に夏目漱石を読み直す意味
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=5692

※この講義全体の内容については、ぜひ與那覇先生の講師ページをご参照ください。

■與那覇潤先生の講師ページ
https://10mtv.jp/pc/content/lecturer_detail.php?lecturer_id=319

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
渡部昇一の「わが体験的キリスト教論」(1)古き良きキリスト教社会
古き良きヨーロッパのキリスト教社会が克明にわかる名著
渡部玄一
老荘思想に学ぶ(1)力のメカニズム
老荘思想は今の時代に人類の指針となる
田口佳史
法隆寺は聖徳太子と共にあり(1)無条件の「和」の精神
聖徳太子が提唱した「和」と中国の「和」の大きな違いとは
大野玄妙
キリスト教とは何か~愛と赦しといのち(1)「イエス」とは一体誰なのか
「イエス・キリスト」という名前の本当の意味は?
竹内修一
北欧神話の基本を知る(1)世界でもっとも悲観的な神話
世界滅亡を予言!?人類史上もっとも悲観的な北欧神話とは
鎌田東二
「50歳からの勉強法」を学ぶ(1)大人の学びの心得三箇条
大人の学び・3つの心得=自由、世間が教科書、孤独を覚悟
童門冬二

人気の講義ランキングTOP10
習近平―その政治の「核心」とは何か?(1)習近平政権の特徴
習近平への権力集中…習近平思想と中国の夢と強国強軍
小原雅博
内側から見たアメリカと日本(5)ヒラリーの無念と日米の半導体問題
大統領選が10年早かったら…全盛期のヒラリーはすごすぎた
島田晴雄
熟睡できる環境・習慣とは(1)熟睡のための条件と認知行動療法
熟睡のために――認知行動療法とポジティブ・ルーティーン
西野精治
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(3)認知バイアスとの正しい向き合い方
知ってるつもり、過大評価…バイアス解決の鍵は「謙虚さ」
今井むつみ
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(7)不動産暴落と企業倒産の内実
不動産暴落、大企業倒産危機…中国経済の苦境の実態とは?
垂秀夫
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(4)全てをつなぐ密教の世界観
密教の世界観は全宇宙を分割せずに「つないでいく」
鎌田東二
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
松尾睦
戦争と暗殺~米国内戦の予兆と構造転換(1)内戦と組織動乱の構造
カーク暗殺事件、戦争省、ユダヤ問題…米国内戦構造が逆転
東秀敏
歴史の探り方、活かし方(4)史実・史料分析:秀吉と秀次編〈上〉
史料読解法…豊臣秀吉による秀次粛清の本当の理由とは?
中村彰彦
日本の財政と金融問題の現状(1)財政赤字の何が問題か
日本の財政は本当に悪いのか?将来世代と金利の問題に迫る
木下康司