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鎌田東二先生は、がんに罹患されたあとも、吟遊詩人ならぬ「ガン遊詩人」と自称されて、明るく飄々(ひょうひょう)と、全国を精力的に飛び回っておられました。テンミニッツでの講義も、まさにその一環だったと思いますが、ご自身のお姿で、人間としての生き方の「1つの究極のモデル」をご提示くださっていたように思います。
「大国主神に学ぶ日本人の生き方」「空海の真髄」「おもしろき『法華経』の世界」などの講義は、がんと「共生」しつつ、大切な日々と向き合っておられた鎌田先生のお姿を映像としてそのまま留めています。たとえば、「おもしろき『法華経』の世界」講義の第1話では、次のように語っておられます。
『フィジカルには間違いなく末期がんに近づいているらしいのです。これは気にし始めると、けっこうつらいものです。それなのに、全然つらくないどころかむしろ愉快なのです。「ああ、僕はがんなのだなあ。(がんが)一緒に働いてくれているのだなぁ」と逆に私が活性化している感があります』
このような鎌田先生のお言葉、さらにそのお姿から、鎌田先生が到達された境地の高みと、覚悟の深さが自ずと伝わってきます。
折にふれて鎌田先生の講義を視聴することで、必ずや生きる勇気と深い知恵をもらえるはずです。
※本動画は付属のテキストはございません。
■鎌田東二先生の講師ページ
https://10mtv.jp/pc/content/lecturer_detail.php?lecturer_id=273


