「人的資本経営」という言葉が、よく聞かれるようになりました。端的にいえば、「人材=コスト」ではなく「人材=資本」として捉え、人を大切にしていこうという考え方です。
「人を大切にする」というのは別に新しいものではなく、まっとうな日本企業が長らく大切にしてきた伝統でもあります。しかし、ひと言で「大切にする」といっても、「人材」にもいろいろなタイプや種類があるものです。その多様な人材を、どう「大切にする」のでしょうか。
たとえば「創造型=クリエイティブ人材」は、とかく組織になじみにくかったり、決まりを守らなかったりということも起きがちです。しかし、「ゼロから1」を生み出せる人がいなければ、会社も新しい価値を生み出していくことが難しくなります。では、クリエイティブ人材とマネジメント人材のバランスをどう取っていけばいいか?
さらに、経営における最重要課題の1つが「新規事業」をいかに開拓していくかでしょう。しかし、これも言うは易く、行なうは難きもの。「簡単に次の柱となるような新規事業が見つかれば苦労しないよ!」と頭を抱えたことがある方も、かなりの数いらっしゃるのではないでしょうか。
今回の講義では、そのようなポイントについて、「ソニー流」のあり方を存分にお話しいただいた、水野道訓氏の講義を紹介します。水野氏はソニー・ミュージックエンタテインメントの代表取締役CEOをお務めになった方です。
ご想像のとおり、ソニー・ミュージックエンタテインメントは、まさにクリエイティブな会社です。創業してすぐに、多角化をどんどんと進め、さらに人の心を打つ作品を次々と生み出し、広く流通させてきました。
ついつい、「ソニー・ミュージックエンタテインメントほどの会社なのだから、特別なんでしょ?」と思ってしまいがちかもしれません。しかし、実はそのような会社だからこそ伝統的に培われてきた方法論や考え方があるのです。
その方法論は、図抜けた(ある意味では極北ともいうべき)事例だからこそ、逆に大いに参考になります。
今回の水野氏の講義では、その点についてとてもわかりやすくお話しいただきました。今回の編集部ラジオでは、その見どころの一端を紹介しています。ぜひ講義視聴のご参考にしていただければ幸いです。
この講義シリーズは第2話まで
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