テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2019.06.22

「ダイエット意識が高い」都道府県ランキング

 みなさんは普段「ダイエット」を意識した生活をしていますか? “結果にコミットする”のCMでおなじみのRIZAPは全国の20歳~69歳までの男女に対し「ダイエットに関する意識調査」を実施。ダイエットへの意識の高さや正しい知識量に関して、都道府県別・男女別で発表しています。今回はRIZAPの調査報告をもとに、ダイエットへの意識が高い人の特徴についてまとめました。

ダイエットへの意識の高い都道府県第1位は「徳島県」

 RIZAPの「ダイエットに関する意識調査 第1弾」では、「あなたはダイエットをしたことがありますか」などの設問に対し、ダイエットへの意識が高いとされる回答をした人の割合を都道府県別・男女別に算出。その結果、ダイエットへの意識がもっとも高い県ナンバー1は徳島県だったと発表しました。徳島県は男性の割合でも1位となっています。


 今回RIZAPの調査について解説しているティグラムラボ所長 木原誠太郎氏によると、徳島県が1位になった理由として、その県民性を挙げています。徳島県の男性は「自他共に厳しい性格」「人にどう見られるかを気に掛ける傾向」であるためダイエットをする意識が高まりやすく、さらに合理的で計画性があるタイプが多いためダイエットの達成度が高いのではと分析しています。

 緑豊かな徳島県は古くから林業と、特産である藍の栽培が盛んに行われていました。さらに地理的に大阪に近く材木商人と藍商人の交流が活発だったことから、勤勉で商人気質な県民性が育ったと言われています。徳島県民は同調査の「ダイエットをしようとした理由」に対して「健康のため(38.9%)」が最も多く回答されていることからも、こうした県民性を反映した現実主義的な思考がうかがえます。

 逆に、ダイエットへの意識が低い県ワースト1は熊本県の43.3%。トップの徳島県と23.4%もの差が付いています。熊本県は男性の割合が47都道府県中38位(37.8%)、女性は香川県と並び最下位の46位(48.9%)となっています。

 木原氏は、熊本県は「体型に自信がある」と答えた人が17.6%(全国平均値14.4%)と高いことに着目し「日頃から自己管理ができており、ダイエットを必要としない傾向がうかがえる」としています。

 熊本県は“肥後もっこす(頑固者、強情)”と呼ばれるほど自分の主張を曲げない、典型的な九州男児タイプの人が多いうえ、酒豪が多いことでも有名。加えて焼酎、辛子レンコンといったおいしいおつまみになる特産品も豊富です。こうしたことも、ダイエットへの意識を低下させる要因につながっているのかもしれません。

男性のほうがダイエットに関する正しい意識が定着している傾向

 RIZAPは「ダイエットに関する意識調査 第2弾」の調査で男女別にダイエットへの意識を数値化した「ダイエットIQ」を算出し、比較しています。その結果、男性の平均ダイエットIQは101.5、女性は98.5と男性のほうが高く、年齢が高くなるほど男性の値が高くなったということです。先ほど1位だった徳島県は、IQ130以上の人の割合が全国最多だったそうです。

 男性のほうがIQ値が高かったことについてRIZAPは特に言及していませんが、感情面で流されやすい傾向がある女性に対し、男性は比較的ものごとを論理的・合理的に考えるのが得意だといわれています。特に働き盛りである30~40代の男性のIQ値が最も高くなったということですので、タスク管理や必要な情報の取捨選択を日常的にしている男性のほうが、ダイエットへの正しい意識が身につきやすいのではないでしょうか。

ダイエットは正しい知識と行動の意識づけを

 現在はインターネットの普及により、ダイエットに関する情報も玉石混淆です。この夏、ダイエットを成功させたいと思っている方は、できる限り専門家の意見とアドバイスを参考に、正しい知識と意識づけを行いましょう。

<参考サイト>
・ダイエットに関する意識調査(RIZAPホームページ)
https://www.rizap.jp/lp/md-190329/
第1弾詳細:https://www.rizapgroup.com/news/press-releases/20190404-01/
第2弾詳細:https://www.rizapgroup.com/news/press-releases/20190419-01
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
「学ぶことが楽しい」方には 『テンミニッツTV』 がオススメです。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,500本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

単なる不況に非ず…破壊規模は「台風か気候変動か?」

単なる不況に非ず…破壊規模は「台風か気候変動か?」

[深掘り]世界を壊すトランプ関税(2)米国の自爆と中国の思惑

トランプ政権が発表した関税政策は、世界を大きな混乱に落とし込んでいる。はたして、トランプ大統領の「動機」や「思考」の淵源とはいかなるものなのか。そして世界はどうなってしまうのか。

島田晴雄先生には、...
収録日:2025/04/15
追加日:2025/04/26
2

危機の10年…2つのサイクルが初交差する2020年代の意味

危機の10年…2つのサイクルが初交差する2020年代の意味

トランプ2.0~アメリカ第一主義の逆襲(2)交差する2つのサイクル

アメリカには、80年周期の制度サイクルと50年周期の社会経済サイクルがあり、その2つの周期が初めて重なるのが2020年代なのだ。「危機の10年」ともいわれており、そのタイミングで始動したトランプ第二次政権。その動きの舵取り...
収録日:2025/03/21
追加日:2025/04/26
東秀敏
米国安全保障企画研究員
3

共生への道…ジョン・ロールズが説く「合理性と道理性」

共生への道…ジョン・ロールズが説く「合理性と道理性」

危機のデモクラシー…公共哲学から考える(5)共存・共生のための理性

フェイクが含まれた情報や陰謀論が跋扈する一方、多様性が尊重されるようになり多元化する人々の価値観。そうした現代社会で、いかにして私たちはともに公共性を保って生きていけるのか。多様でありながらいかに共存・共生でき...
収録日:2024/09/11
追加日:2025/04/25
齋藤純一
早稲田大学政治経済学術院政治経済学部教授
4

『風と共に去りぬ』で表現されたアイルランド移民の精神史

『風と共に去りぬ』で表現されたアイルランド移民の精神史

アメリカの理念と本質(5)アメリカのアイルランド問題

アイルランド本国で始まったアングロ・サクソンからの差別は大西洋を越えても消えず、逆にアメリカへ移民するアイルランド人たちに不撓不屈の精神を植え付けた。名作『風と共に去りぬ』には、その姿がビビッドに描かれている。...
収録日:2024/06/14
追加日:2024/09/17
中西輝政
京都大学名誉教授
5

水にビジネスチャンス!?水道事業に官民連携の可能性

水にビジネスチャンス!?水道事業に官民連携の可能性

水から考える「持続可能」な未来(8)人材育成と水道事業の課題

日本企業の水資源に関するリスク開示の現状はどうなっているか。革新的な「超越人材」を生み育てるために必要な心構えとは何か。老朽化する水道インフラの更新について、海外のように日本も水道事業に民間資本が入る可能性はあ...
収録日:2024/09/14
追加日:2025/04/24
沖大幹
東京大学大学院工学系研究科 教授