「新しいNISA」はやるべき?そのメリットは
政府は先ごろ「資産所得倍増プラン」を表明しました。これは以前から進められてきた「貯蓄から投資へ」のシフトをさらに推し進めるものです。個人の資産形成を促す流れは明確なものとなっています。これまで施策としてNISAやIDECOといった投資制度が作られてきましたが、今回はNISAが拡充されます。当面の目標としては「NISAの総口座数とNISAにおける累計買付額…
JR東日本とJR西日本「赤字路線」ワースト3
日本の鉄道は都市部と地方で事情がかなり異なります。人口の密集する都市部では混雑や安全が問題ですが、過疎化の進む地方では利用者数の減少と路線の維持そのものが大きな問題です。では地方の路線では実際にどの程度の赤字が出ているのでし…
商品券・ギフトカード、おつりの有無の見分け方
ギフトとして活用される機会の多い商品券やギフトカード。ギフトとして贈ったこともあれば、受け取ったこともあるのではないでしょうか。しかし、いざ商品券を使うときに「お釣りは出ませんがよろしいでしょうか?」と聞かれた経験はありませ…
『物価とは何か』から迫る経済学の本質と日本経済の謎
『物価とは何か』――経済学の本質を突く大いなる問いに真正面から取り組んだ一冊が講談社選書メチエから上梓されました。
著者は、物価研究の第一人者である東京大学大学院経済学研究科教授の渡辺努先生。専攻はマクロ経済学・国際金融・…
貯金ができない人の特徴
円安、低金利、物価上昇、年金削減、老後2000万円問題…。様々なお金や経済への不安のある今、改めて「貯金」の重要性を感じている人も多いことと思います。しかし「今のままではいけない」と思っても、なかなかお金を貯められず焦っているとい…
新500円玉が浸透していない理由
新500円玉が2021年11月1日に発行を開始しました。しかしながら、その実物を目にした人はまだ多くないのではないでしょうか。中には発行してすでに流通していることすら知らない人もいるようです。
今回は、新500円玉がなぜそこまで浸透していないのか、その理由について深掘りしていきます。
●新500円玉の特徴
まずは新500円玉が現行の500円玉と比…
『ホモ・エコノミクス』で思考する現代の「利己的人間」像
「ホモ・エコノミクス」という言葉を皆さんはご存じでしょうか。ホモ・エコノミクスとは、「合理的経済人」と呼ばれ、広くは「自分の経済的・金銭的な利益や利得を第一に考えて行動する人」を意味します。
明治大学政治経済学部教授(…
「世界一の投資家」バフェットの教えとは?
●「世界一の投資家」ウォーレン・バフェットの手腕
投資に特に関心の強い人でなくても、バークシャー・ハサウェイCEOのウォーレン・エドワード・バフェットの名前は一度ならずとも聞いたことがあるでしょう。1976年に『フォーブス』の世…
「新しい資本主義」の議論をするために重要な2つの視点
岸田総理が「新しい資本主義」を訴えて話題になっています。その趣旨は《「成長と分配の好循環」と「コロナ後の新しい社会の開拓」をコンセプトとした新しい資本主義を実現していく》というもの。
岸田総理は《新自由主義的な政策が「…
資産運用で最初に考えるべきこと
超低金利の続く現在、銀行に預金しているだけではお金は増えません。資産運用が頭に浮かんだときに知っておいたほうがいいこと、考えておくべきことを集めてみました。
●投資の第一歩は生活防衛資金から?
「投資」という言葉には専…
長期投資が基本「インデックス投資」とは?
投資信託とは運用の専門家(ファンドマネージャー)にお金を預け、運用してもらう投資の方法です。iDeCoで老後資金づくりをする際にも活用されています。投資信託にもさまざまな種類がありますが、よく比較されるのが「インデックス投資」と「アクティブ投資」の2種類です。ここでは特に「インデックス投資」に焦点をあてて、どういうものか見てみましょう。
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早期リタイア「FIRE」とは何か?
働き方改革や副業解禁、リモートワークといったさまざまな働き方が一般化してきました。仕事にとらわれない生き方をしたいと考える人も多くなっているのではないでしょうか。こういった考え方を実現するための発想にFIRE(Financial Indepen…
なぜ「投資はギャンブル」の印象があるのか?
これまで日本は、諸外国に比べてあまり投資に積極的ではなかったようです。DIAMOND ONLINEの資料では、「日本でのリスク資産への投資割合は16.1%、アメリカでは53.2%」といったデータが示されています。国内では数年前からNISAやiDeCoなど…
お金を貯めるにはどこに預けるのがいいのか?
お金は増やしたいけれどリスクは取りたくない、という人は多いのはないでしょうか。最近では投資をした方が良いという風潮が強いですが、もちろん投資にはリスクがつきものです。ということで、リスクを取らずにお金を増やすにはどういう方…
サラリーマンでも取り戻せる税金!
令和元年10月1日からの消費税率(地方消費税を含む)が10%に引き上げられると 同時に、消費税の軽減税率制度が実施されました。
こうした日々の納税もありますが、一般的な会社に勤めるサラリーマンは、納税が給与の源泉徴収と年末調整の仕…
医療・介護費からでもこんなに税金は取り戻せる!
一旦支払った医療費や介護費が戻ってくるという話を知っていますか?
それが、確定申告の医療費控除です。
●一家で10万円、意外に低い医療費控除の壁
医療費控除は、実際に支払った病院や薬局がお金を返してくれるのではなく、医療費がかさんで大変だった家庭の税金は少し割り引きましょうという政府からの優遇措置。ですから、支払った医療費すべ…
TPP発効で庶民の生活にはどんな影響がある?
日本も参加するのか、しないのか。すったもんだの末、最終的には2018年12月30日に発効した環太平洋パートナーシップ(TPP)協定。日本の農業への影響は、輸出でのメリットは、など規模の大きな話題もありますが、それ以上に(?)気になるのは…
日本は「劣化国家」の道をひた走るのか?
『劣化国家』という手厳しいタイトルの書籍を、ハーバード大学の気鋭研究者であるニアール・ファーガソン氏が書いています。内容は日本のことではなく西洋の衰退についてですが、日本にも当てはまる部分が多い、と明治大学大学院で公共政策プ…
世代会計にみる将来世代の負担
現在、消費税は2019年10月に8パーセントから10パーセントに引き上げが予定されています。消費増税のタイミングは2度にわたって先送りとなっており、その都度、国民からは安堵ともいえる声が多く聞かれたのは事実です。しかし、税金を払う側と…
中国人が爆買いする「売れ筋商品」とは?
東京や大阪などの繁華街で、数多くの商品を買い占めていく人々の姿。いわゆる訪日中国人による“爆買い”は、2013~15年にかけて日本の各企業に大きな利潤をもたらしました。しかし、その売上高は2016年に入ってから減少しています。
●京都市…
「西高東低」にあえぐ医療費、削減への切り札は?
医療改革は2017年現在、待ったなしの状況を迎えています。少子高齢化の進展により急増し続ける医療費が日本の財政を圧迫する懸念があるのは事実だからです。しかし、日本の総医療費(対GDP比)がOECD諸国の中で突出して高いわけではない、と学習院大学国際社会学部の伊藤元重氏は冷静に観察しています。現状をしっかり見据え、仕組みと方法を手当てすれば、医療…
経済学のセンスを磨こう!
「経済学を身につけると、直感的判断が正しいかどうか自分でチェックできるようになる」――こう語るのは、大阪大学 社会経済研究所教授・大竹文雄氏です。これは大竹氏の著書『経済学のセンスを磨く』(日本経済新聞出版社)のまえがきに出て…
大手、中小企業、公務員…退職金はどれだけ違う?
会社を辞めるのは大きな決断ですが、その判断基準の一つに退職金があります。
勤続何年からが対象になるのか、自己都合とその他の理由では違うのか、アルバイトやパートでももらえるのか。退職金についての決まりは、職場の「就業規則」…
中卒と大卒はこれだけ違う!学歴と生涯賃金の差
人生の損得とはなにか。果たしてプラスな人生やマイナスな人生があるのか。自分の人生はどうなのか。そんなことはコラムで読んだり書いたりするには、ちょっと重すぎる話題ですね。
でも、どうしても「損得」や「差し引き勘定」が気にな…
年利5%も当たり前!?低金利時代の新投資術
日銀によるマイナス金利政策が行われ、異次元の超低金利が続く現在。三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の三代メガバンクに加え、ゆうちょ銀行の定期預金(1年もの)の金利はそろってわずか0.01パーセントです。つまり100万円預けた…
相続税は他人事ではない!ハマりやすい「増税の罠」
相続税は金持ち税。我が家には受け継ぐ大した遺産もないから大丈夫…。
もうこんなのん気なことを言っていられる時代は終わったのかも知れません。平成27年1月からの相続税の大増税によって、相続税の対象者は倍近くにもなったと言われています。
●なぜ増税で庶民も相続税を払うように?
増税というのは、金持ちに対する相続税の税率が上がっただけ…
イギリスのEU離脱で阿鼻叫喚?ポンドが「殺人通貨」と呼ばれるワケ
6月23日にイギリスで行われたEU離脱の国民投票。残留派が勝つかと目されていた中、離脱派が予想外の勝利を挙げました。前評判を裏切ると市場は乱れるのが常です。この日も世界中が大混乱に陥りました。
24日の日経平均が1286円33銭安と暴…
お金をばらまく?「ヘリコプター・マネー」とは
5月26、27日に開催された伊勢志摩サミットで、日本は議長国としての存在感を発揮しました。安倍首相の「リーマン前発言」には批判も集まりましたが、「世界経済の回復は継続しているが、見通しに対する下方リスクが高まっている」ことは、各国…
人工知能が給料を決めて小説を書く?AIがひらく未来
5月11日のYahooニュースに1つのブログ記事が転載されました。
タイトルは「人工知能が給料を決めている会社」。SE、商社マン、香港IT会社社長、外資系ERPベンダーのプリンシパルと4つの顔を持つ成迫剛志氏が、自身の…
チュニジアの国家予算並み!全国の公務員の給料
政治資金を家族旅行や美術品購入に充てるなど、東京都知事の「公私混同」が注目されています。一連の「騒動」のきっかけとなったのは、海外視察での大盤振る舞いでした。
火がついたのは、昨年10月から11月にかけて7日間の日程でパリとロ…
大塚家具からセブン&アイHDまで、4つのお家騒動の顛末は?
「お家騒動」とニュースを賑わすコーポレートガバナンスの問題。大塚家具、ロッテ、クックパッド、セブン& アイHDなどなど、経営権をめぐる争いは尽きることはありません。現在進行形ではありますが、それぞれのケースをご覧ください。
●大塚家具の場合
3月25日、大塚家具の株主総会が開催されました。昨年のテレビのワイドショーを賑わした父と娘の…
吉野屋が牛丼以外のメニューを増やしている理由とは?
吉野屋が、従来の牛丼以外のメニューを増やしているのをご存じでしょうか。
現在は、ベジ丼・ベジ牛といったヘルシーメニュー、牛すき鍋膳、鰻重などがあります。さらに、「吉呑み」というコンセプトでアルコールメニューやおつまみメニュ…
マイナス金利で注目~1万円の買物券がもらえる?
1月下旬、「マイナス金利」導入が日銀政策決定会合より発表されました。日本では初の事態とあって、そもそもマイナス金利って何? という方も多いと思います。今回は身近なことに的を絞り、マイナス金利が家計にどう影響するのかを見ていき…
空前の猫ブーム「ネコノミクス」がやってきた!
一般社団法人ペットフード協会の犬と猫の全国の推計飼育数調査によると、2014年の調査では、犬は1,035万匹、猫は996万匹。同じ2014年で見ると、15歳未満の子どもの数が1,632万人(総務省統計局)なので、一概に比較はできないが、犬と猫を合…
投資するよりもお得!「確定拠出年金」の節税効果
個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」が、2018年の法改正で変わることになりました。2017年までは毎月1回同じ額を積み立てるのがルールでしたが、2018年1月からは年1回以上積み立てればOKとなるようです。すでにiDeCoに加入している人、これ…
「老後破綻」を回避せよ!蓄財みなおしのススメ
突然のリストラや傷病、そして定年退職にいたるまで、定期的な収入がなくなった時に頼りになるのが「貯蓄」である。備えあれば憂いなしというが、いま、ご自身でどれだけの貯蓄があるか把握しているだろうか。また、定年退職からの老後に向けて、老後破綻に備えてどれだけの貯蓄が必要か考えてみたことはあるだろうか。想定可能な子どもの教育資金から収入が…
資産運用を始めるときの3つのススメ
現代は超低金利の時代。銀行にお金を置いておくだけでは、タンス預金とたいして大して変わりはない。なにかしらの投資を行い、眠っているお金にも活躍してもらおうと考えるのは間違いではないだろう。
投資とひとくくりにいっても、さ…
利回り50%!?夢の年金制度「付加年金」って?
国民年金といえば、損することは分かっていても、払わなくてはいけない腹立たしいもの…というイメージを持つ人も多いだろう。
少子高齢化社会、制度設計の失敗、年金行政の無駄遣いなど原因は複合的だが、難しい話をしても今の働き盛り…
いまさら聞けない「NISA」って何?
先ごろ、日本郵政グループ3社(日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険)が東京証券取引所1部に新規上場し、大きな話題となった。株の取引をやっていない人にとっては、「自分には関係ない」というところだが、でも、実は、「ちょっと株を…
住宅ローンやリフォームからでも増税分を取り戻す!
住宅は高価な買物だけに、節税で大幅に差がつきます。取得時、消費税の値上げ前に駆け込めずに泣いた人にとっては今が取り戻すチャンスです。夫婦いずれも働いている場合は、どちらかが住宅ローン減税を受け、医療費控除などはもう一方という…
バブル経済を予測する4つの条件とは?
一般的に、バブルは珍しいものだと思われているが、決してそうではない。IMFのレポートによれば、世界では1970年から2007年までに124の不良債権による銀行危機が発生している。そのほぼすべてにバブルが絡んでいると考えられる。平均すれば、世界で年に3~4回はバブルが起きている計算になる。
バブルは、むしろ頻繁に起こっているのだ。いまもアメリ…
スーパーセレブ投資家?「ミセス・ワタナベ」の正体
1ドル120円を超えていた円安傾向だが、最近徐々に円高傾向にふれてきている。貿易赤字も続いているので、ある程度なら円高になることは望ましいのだが、急激な上昇ということになると、それはそれで困る。輸出不振を招き、最近好調な外国か…
あなたの世代の損益は?格差1億円の「生涯純利益」って
消費税率10%は延期になったとはいえ、さらなる引き上げが待ったなしの状況に何ら変わりはない。では実際に税金の恩恵を、私たちは今後どのくらい受けられるのだろうか。詳しく見てみよう。
人が一生のうちに政府に支払う租税や社会保…
今こそ就職・転職のチャンスといえるワケ
アベノミクスの影響で、求人難による企業の倒産件数が増加している。倒産件数そのものは減っているので、仕事が増え、人手不足が深刻化しているということだ。
現在、選ばなければ仕事はあるという状況だ。選んだとしても、労働者に…
中国旅行者が爆買いしている「12の神薬」って!?
中国人観光客が多いのは春節かと思いきや、2014年通年で見ると、春節前後の1月が15万5605人、2月が13万8236人に対して、最も多いのは7月で28万1309人。次いで8月の25万3802人、9月の24万6105人と夏休みがピークになっている。
中国…
インドは長期好景気に恵まれるのか?
インドでは2014年5月の総選挙で、モディ政権が発足した。ナレンドラ・モディ首相が掲げる政策で特に注目されるのは、製造業を重視する「メイク・イン・インディア政策」だ。高島修氏(シティグループ証券チーフFXストラテジスト)にお話を伺った。
●経済発展のプロセスが全く違ったインドの問題
インドは長く第一次産業に依存していたが、そこか…
爆買い!中国人は何を基準にお金を払うのか?
コスメや医薬品など日用品から炊飯器や温水便座などの家電、さらにはブランドバッグ、時計などの高級品まで、今年初頭から毎日のように報じられていた中国人の豪快な買いっぷり、いわゆる「爆買い」。
家電量販店、ドラッグストア…
「紙おむつ」が「神おむつ」に!?~中国爆買いに学ぶ
中国人による爆買いは、日本のビジネスに少なからず影響を及ぼしている。その中で注目してみたいのは、「紙おむつ」騒動だ。
日本製の「紙おむつ」の性能の良さ、特に花王の「メリーズ」の評判が中国のインターネットで広まったと…
ギリシャ・上海の不安も何のその!日経平均はまだ上がる
ギリシャ危機に続き、中国上海株の急落と国際信用不安が世界に広がる中、好調だった日経平均もそろそろ陰りでは?と、不安視している方も多いのではないだろうか?
独自の「波動」の理論により株価を予測しているスガシタパートナ…
お金の価値が50億分の1?ジンバブエで起こった超悲劇
6月11日、アフリカ南部の国、ジンバブエの通貨「ジンバブエドル」が廃止された。廃止された背景は2008年のインフレ。しかし、ただのインフレではない。なんと5000億%のインフレなのだ。
わかりやすく円に例えると、100円ショップが「500…
真面目に働いてもお金持ちにはなれない?
あなたがいつまでたっても経済的に余裕ができないのは、「真面目に働いているから」だとしたらどうだろう?
どんなにコツコツ働いても、スキルアップしても、学歴をつけても、賃金労働をしている以上、お金持ちには追いつけない。そんなことを連想させる研究結果が昨年世界に衝撃を与えた。
フランス人経済学者のトマ・ピケティの著作『21世紀の資本…