社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
株初心者必見! 始める前に知っておきたいこと
現状ではただ銀行にお金を預けているだけでは損をしています。昨今の物価上昇により預けていたお金の価値が下がっていることに加えて、金利が低いので利子で補完されることもないからです。こうなるとそろそろ投資を始めようと思う人も多いのではないでしょうか。このときまず思いつくのは株式かもしれません。しかし、株式はよくわからないままに始めるとちょっと危うさもあります。まずここで、基本的な言葉を整理して理解しておきましょう。
株式の売り買いをするには、まず証券会社の口座が必要です。最近ではネット上の証券会社が便利という声も多いようです。株式は現在では100株単位で買うことができます。表示されている株価は1株当たりの金額なので、実際にはその金額の100倍の値段で買うことになります。この売り買いできる100株の単位を1単元と言います。またこれとは別に株式ミニ投資といった1単元の10分の1の枚数を購入できるサービスや、毎月一定額で購入する株式累積投資(るいとう)と呼ばれるものもあります。
業績やこの先の見通しなどによって、配当の有無や金額は変動します。過去の配当実績等に関してはインターネットで情報を調べることが可能です。また企業の業績などの情報に関しては「会社四季報」を読むことである程度細かく知ることができます。もちろん個人でも定期購読できますが、証券会社がサービスの一環として内容を提供している場合もあります。
「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」以外にも株主が得ることのできる利益に「株主優待」があります。これは自社製品や割引券などを株主に贈る制度です。実施していない企業も多いですが、内容によってはお得なものも多いです。たとえば航空会社のJALは、自社株を100株保有していると、普通席運賃の50%割引(1名片道1区間)になる優待券が1枚もらえます。
またさらに多くの株を所有していれば、その条件に合った枚数をもらうことができます。現状では株式を所有している限り半年ごとにもらえるので、旅行が好きな人にとっては価値のある優待と言えそうです。もちろん企業によってこの内容はさまざまですが、優待目当てに株を保有する人もいます。ただし内容や条件は状況により変更されたり、優待自体が廃止されたりすることもあります。
また初心者が陥る状況に「損をしたくない」という気持ちが強すぎて、売るべきタイミングで売れないというものもあるようです。こうして気が付いたらかなり低い値段になってしまい、仕方なく持ち続けるという状況、いわゆる「塩漬け」が発生します。このようにはじめに気を付けなければならない点はたくさんあります。興味のある人は、再現されたリアルな相場での投資体験ができる株式売買のシミュレーションアプリで経験を積んでみるのも一手です。
株式売買の方法や鉄則といったことについては詳しく解説されている書籍や経済系の記事や証券会社が提供する動画などもたくさんあります。情報の素早さとしてはインターネットが最適です。投資の基本などについては書籍でじっくり詳しく学び、現実の常に動いている情報に関してはネットから仕入れながら、学習と経験を重ねていくという形が理想的かもしれません。
株式とはなにか
株式とは企業が資金を集めるために発行する株券のことです。企業は収益が上がった時には、その一部を株主に還元することが多いです。決算で業績の良かった企業や、この先業績がよくなるのではないかと期待される企業の株式は需要が高まります。また需要が高まって市場に出回る株式の数が減少すれば、一株当たりの価格が上昇します。もちろんこの逆もしかりです。こうした企業業績や需給関係などに関連して株価は上下します。またその企業の株を持っていると、出資者は株主総会などでその企業の経営に対して意見することもできます。株式の売り買いをするには、まず証券会社の口座が必要です。最近ではネット上の証券会社が便利という声も多いようです。株式は現在では100株単位で買うことができます。表示されている株価は1株当たりの金額なので、実際にはその金額の100倍の値段で買うことになります。この売り買いできる100株の単位を1単元と言います。またこれとは別に株式ミニ投資といった1単元の10分の1の枚数を購入できるサービスや、毎月一定額で購入する株式累積投資(るいとう)と呼ばれるものもあります。
「キャピタルゲイン」「インカムゲイン」「株主優待」
株式から得る金銭的利益には大きく「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」の2つがあります。「キャピタルゲイン」とは買ったときよりも価格が上昇した時に売却することで得られる利益のことです。これに対して「インカムゲイン」とは株を所有している人に対して、企業が保有数に応じて資金の一部を配当金として分配するものです。ただし配当金はどの企業でも出しているというわけではありません。業績やこの先の見通しなどによって、配当の有無や金額は変動します。過去の配当実績等に関してはインターネットで情報を調べることが可能です。また企業の業績などの情報に関しては「会社四季報」を読むことである程度細かく知ることができます。もちろん個人でも定期購読できますが、証券会社がサービスの一環として内容を提供している場合もあります。
「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」以外にも株主が得ることのできる利益に「株主優待」があります。これは自社製品や割引券などを株主に贈る制度です。実施していない企業も多いですが、内容によってはお得なものも多いです。たとえば航空会社のJALは、自社株を100株保有していると、普通席運賃の50%割引(1名片道1区間)になる優待券が1枚もらえます。
またさらに多くの株を所有していれば、その条件に合った枚数をもらうことができます。現状では株式を所有している限り半年ごとにもらえるので、旅行が好きな人にとっては価値のある優待と言えそうです。もちろん企業によってこの内容はさまざまですが、優待目当てに株を保有する人もいます。ただし内容や条件は状況により変更されたり、優待自体が廃止されたりすることもあります。
「流動性リスク」「塩漬けリスク」
このように、株式は保有しているだけでもメリットがある場合も多いのですが、もちろんリスクがあります。株価は日々変動しています。個別の企業業績とは直接関係のない市場動向や社会情勢によって、全く予測のつかない動きをすることがあります。また一見問題なく上昇している株価であっても企業の不祥事が明らかになって一気に値下がりする場合もあります。こういった株式を希望した価格で売れなくなってしまうリスクを「流動性リスク」と言います。世の中のニュースや企業の情報をチェックしておいて、状況に応じて即座に対応できるようにしておく必要もあります。また初心者が陥る状況に「損をしたくない」という気持ちが強すぎて、売るべきタイミングで売れないというものもあるようです。こうして気が付いたらかなり低い値段になってしまい、仕方なく持ち続けるという状況、いわゆる「塩漬け」が発生します。このようにはじめに気を付けなければならない点はたくさんあります。興味のある人は、再現されたリアルな相場での投資体験ができる株式売買のシミュレーションアプリで経験を積んでみるのも一手です。
株式売買の方法や鉄則といったことについては詳しく解説されている書籍や経済系の記事や証券会社が提供する動画などもたくさんあります。情報の素早さとしてはインターネットが最適です。投資の基本などについては書籍でじっくり詳しく学び、現実の常に動いている情報に関してはネットから仕入れながら、学習と経験を重ねていくという形が理想的かもしれません。
<参考サイト>
株主優待のご案内|JAPAN AIRLINES
https://www.jal.com/ja/investor/guidance/
株式ミニ投資制度|JPX(日本取引所グループ)
https://www.jpx.co.jp/glossary/ka/84.html
るいとう(株式累積投資)|大和証券
https://www.daiwa.jp/products/equity/rui/
株主優待のご案内|JAPAN AIRLINES
https://www.jal.com/ja/investor/guidance/
株式ミニ投資制度|JPX(日本取引所グループ)
https://www.jpx.co.jp/glossary/ka/84.html
るいとう(株式累積投資)|大和証券
https://www.daiwa.jp/products/equity/rui/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
自分を豊かにする“教養の自己投資”始めてみませんか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,500本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
『門』で描かれた明治の大事件…主人公・宗助は何と言うか
いま夏目漱石の前期三部作を読む(8)『門』の世界観と日本の近代化
「この世の中はデタラメにできている」…実家に残された屏風の売買を通じて世の中の不条理を感じた『門』の主人公・宗助。その後、略奪した妻の元夫である安井が戻ってくることを知ると、逃避するようにして禅の修行へ向かうが、...
収録日:2024/12/02
追加日:2025/04/20
100年ぶりのアメリカ第一主義とトランプ新政権3つの焦点
トランプ2.0~アメリカ第一主義の逆襲(1)アメリカ第一主義の歴史
トランプ第2次政権が本格的に始動したアメリカ。トランプが掲げる「アメリカ第一主義(アメリカファースト)」とはなにか。それは100年ぶりともなる「フロンティアの再定義」であり、「地球からの撤退宣言」なのだという。いっ...
収録日:2025/03/21
追加日:2025/04/19
ハンナ・アーレントが追及した「政治における嘘」の問題
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(4)アーレントの公共性論
ユダヤ人の女性哲学者ハンナ・アーレントは、ナチス政権下ドイツの状況から公共性の本質について思考した。他者から切り離され、孤立した存在としての「大衆」が生み出す全体主義に対して、アーレントが示した公共性論とは。複...
収録日:2024/09/11
追加日:2025/04/18
トランプ戦略の歴史的検証…そして日本はどうすべきか
世界を混乱させるトランプ関税攻勢の狙い(4)日本はどうすべきか
第二次世界大戦後、アメリカは自ら世界を支え、世界を発展させることで、自国の繁栄を実現してきた。だが、トランプ大統領は、そのようなアメリカの歴史を全否定し、むしろ「アメリカ崩壊の要因」と考えているようである。その...
収録日:2025/04/04
追加日:2025/04/13
「キリスト教は知らない」ではアメリカ市民はつとまらない
「アメリカの教会」でわかる米国の本質(1)アメリカはそもそも分断社会
アメリカが日本の運命を左右する国であることは、安全保障を考えても、経済を考えても、否定する人は少ないだろう。だが、そのような国であるにもかかわらず、日本人は、本当に「アメリカ」のことを理解できているだろうか。日...
収録日:2022/11/04
追加日:2023/01/06