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よく聞く「NYダウ」「S&P500」とは何か
経済系のテレビニュースなどではよく「NYダウ」や「S&P500」といったワードを聞きます。アメリカの市場における値動き指標であるということはおおよそ想像できますが、一体どういうもので、何を意味しているのでしょうか。ここでは「NYダウ」「S&P500」とは何か、ということについて確認してみましょう。
随時入れ替えが行われており、現在では一般的な工業という枠組みに限らない銘柄で構成されています。基本的には公共事業や鉄道以外の企業が対象とされているようです。その上で選定される際の条件は「成長性があること」「知名度があること」「米国で設立されたこと」「米国に本社があること」「多くが米国で消費されること」といったものがあります。具体的に入っている銘柄としては、例えば以下のようなものが挙げられます(記事の執筆時点)。
アップル(テクノロジー機器)
アメリカン・エキスプレス(金融)
ボーイング(航空機)
シェブロン(石油)
ウォルト・ディズニー・カンパニー(娯楽・メディア)
ホームデポ(小売)
インテル(テクノロジー機器)
ジョンソン・エンド・ジョンソン(ヘルスケア)
JPモルガン・チェース(銀行)
マクドナルド(外食)
ほか20銘柄
それぞれ異なる業種から代表的な企業を10社取り出してみました。どの企業も世界的に名の知れた大企業と言っていいでしょう。「NYダウ」の数値は平均株価をもととする指数であり、株価が高い銘柄(いわゆる「値がさ株」)の値動きに大きく影響を受けます。また「NYダウ」は世界的大企業の株価指数ということもあり、世界中が関心を持っています。このことで「NYダウ」の値動きが世界の株式市場の動きに影響を与えることもよくあります。
計算方法としては、「算出時における対象銘柄の時価総額合計額(株価×上場株式数)」を「基準点の時価総額合計」で割ります。これにより「基準点に対して、現在の時価総額がどれくらい増減したのか」ということを知ることができます。1923年に始められた指標で、現在の形になったのは1957年から。ここでピックアップされた500銘柄の時価総額は米国株式市場全体の75%を占めています。「S&P500」は時価総額の大きい銘柄が影響力を持っています。
以下、2023年2月頭時点での構成上位10銘柄です。左から「順位」「銘柄名」「ティッカー(銘柄コード)」「時価総額(単位:億ドル)」「業種」の順です。また銘柄は四半期に一度検討され、必要に応じて入れ替わることがあります。選定される際の条件としては、「米国に本社があること」「米国での固定資産および売上が全体の大部分を占めていること」「直近四半期および直近連続4四半期にわたる利益合計(非継続事業を除く純利益)が黒字であること」といったものがあります。
1位 アップル AAPL 24,444.91 情報技術
2位 マイクロソフト MSFT 19,231.07 情報技術
3位 アマゾン・ドット・コム AMZN 10,594.64 一般消費財・サービス
4位 アルファベットC GOOG 6,279.53 通信
5位 アルファベットA GOOGL 6,240.70 通信
6位 テスラ TSLA 6,011.16 一般消費財・サービス
7位 エヌビディア NVDA 5,190.60 情報技術
8位 エクソンモービル XOM 4,609.19 エネルギー
9位 ユナイテッドヘルス・グループ UNH 4,410.31 ヘルスケア
10位 ジョンソン・エンド・ジョンソン JNJ 4,303.70 ヘルスケア
他にもアメリカの株式市場にはナスダック全銘柄の時価総額をもととした指数、「ナスダック総合指数」といったものもあります。他にもいくつか有力な指標がありますが、大きく見れば「ダウ平均」も「S&P500」も基本的には同じような動きをします。ただし、「ダウ平均」が伝統的な分野を含むのに対して、「S&P500」は昨今急激に成長したIT企業などが多く組み入れています。この点から、大手ハイテク企業の株価動向をより重視する場合には「S&P500」の値動きの方が参考になるかもしれません。
投資家はこういった指標をもとに相場の流れをつかんだり、この先の動きを予測したりします。またこれらの指標(インデックス)に連動するインデックスファンドと呼ばれる投資信託も数多く販売されています。これらはシンプルでわかりやすく、人の手が加わらない分、コストを安くすることができます。このことからたいへん人気があるようです。
「NYダウ」は優良企業30社の平均株価の推移
「NYダウ」の正式名称は「ダウ工業株30週平均(Dow Jones Industrial Average)」というものです。英語の頭文字をとって「DJI」と表記されることもあります。これは、ニューヨーク証券取引所やNASDAQ(ナスダック)に上場している米国の優良企業から30銘柄を選び、その「平均株価の推移」をもとにした指標「平均株価指数」です。米国で工業化が加速した1896年から算出が開始されています。それなりの歴史をもつ経済指標(インデックス)です。随時入れ替えが行われており、現在では一般的な工業という枠組みに限らない銘柄で構成されています。基本的には公共事業や鉄道以外の企業が対象とされているようです。その上で選定される際の条件は「成長性があること」「知名度があること」「米国で設立されたこと」「米国に本社があること」「多くが米国で消費されること」といったものがあります。具体的に入っている銘柄としては、例えば以下のようなものが挙げられます(記事の執筆時点)。
アップル(テクノロジー機器)
アメリカン・エキスプレス(金融)
ボーイング(航空機)
シェブロン(石油)
ウォルト・ディズニー・カンパニー(娯楽・メディア)
ホームデポ(小売)
インテル(テクノロジー機器)
ジョンソン・エンド・ジョンソン(ヘルスケア)
JPモルガン・チェース(銀行)
マクドナルド(外食)
ほか20銘柄
それぞれ異なる業種から代表的な企業を10社取り出してみました。どの企業も世界的に名の知れた大企業と言っていいでしょう。「NYダウ」の数値は平均株価をもととする指数であり、株価が高い銘柄(いわゆる「値がさ株」)の値動きに大きく影響を受けます。また「NYダウ」は世界的大企業の株価指数ということもあり、世界中が関心を持っています。このことで「NYダウ」の値動きが世界の株式市場の動きに影響を与えることもよくあります。
「S&P500」は時価総額が大きい企業が影響力を持っている
もう一つ有名な指標に「S&P500」というものがあります。読み方としては「エス(アンド)ピー500」で、正式名称は「S&P500種株価指数(Standard & Poor's 500 Stock Index)」です。こちらも「ダウ工業株30週平均」と同じく、ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している代表的な銘柄から出される指標です。ちなみに「NYダウ」の構成銘柄は基本的には「S&P500」構成銘柄の一部です。ただし銘柄数は500とNYダウに比べてかなり多く、さらに株価の平均ではなく「時価総額」がもととなります。計算方法としては、「算出時における対象銘柄の時価総額合計額(株価×上場株式数)」を「基準点の時価総額合計」で割ります。これにより「基準点に対して、現在の時価総額がどれくらい増減したのか」ということを知ることができます。1923年に始められた指標で、現在の形になったのは1957年から。ここでピックアップされた500銘柄の時価総額は米国株式市場全体の75%を占めています。「S&P500」は時価総額の大きい銘柄が影響力を持っています。
以下、2023年2月頭時点での構成上位10銘柄です。左から「順位」「銘柄名」「ティッカー(銘柄コード)」「時価総額(単位:億ドル)」「業種」の順です。また銘柄は四半期に一度検討され、必要に応じて入れ替わることがあります。選定される際の条件としては、「米国に本社があること」「米国での固定資産および売上が全体の大部分を占めていること」「直近四半期および直近連続4四半期にわたる利益合計(非継続事業を除く純利益)が黒字であること」といったものがあります。
1位 アップル AAPL 24,444.91 情報技術
2位 マイクロソフト MSFT 19,231.07 情報技術
3位 アマゾン・ドット・コム AMZN 10,594.64 一般消費財・サービス
4位 アルファベットC GOOG 6,279.53 通信
5位 アルファベットA GOOGL 6,240.70 通信
6位 テスラ TSLA 6,011.16 一般消費財・サービス
7位 エヌビディア NVDA 5,190.60 情報技術
8位 エクソンモービル XOM 4,609.19 エネルギー
9位 ユナイテッドヘルス・グループ UNH 4,410.31 ヘルスケア
10位 ジョンソン・エンド・ジョンソン JNJ 4,303.70 ヘルスケア
日本の「日経平均株価」「TOPIX」もこれらに似た指標
一方、日本の株式市場にもこれらとよく似た指標があります。たとえば、「NYダウ」は日本では「日経平均株価」に似ています。「日経平均株価」は東京証券取引所プライム市場に上場する企業から225銘柄の「平均株価」をもとにして算出される指標です。一方、「S&P500」は「TOPIX」と呼ばれる指標に似ています。「TOPIX」は東京証券取引所プライム市場の全銘柄の「時価総額」をもとにした指標です。ただし規模は全く異なります。例えば「NYダウ」を構成する30銘柄の時価総額は、それだけで日本の上場企業の時価総額を上回っています。他にもアメリカの株式市場にはナスダック全銘柄の時価総額をもととした指数、「ナスダック総合指数」といったものもあります。他にもいくつか有力な指標がありますが、大きく見れば「ダウ平均」も「S&P500」も基本的には同じような動きをします。ただし、「ダウ平均」が伝統的な分野を含むのに対して、「S&P500」は昨今急激に成長したIT企業などが多く組み入れています。この点から、大手ハイテク企業の株価動向をより重視する場合には「S&P500」の値動きの方が参考になるかもしれません。
投資家はこういった指標をもとに相場の流れをつかんだり、この先の動きを予測したりします。またこれらの指標(インデックス)に連動するインデックスファンドと呼ばれる投資信託も数多く販売されています。これらはシンプルでわかりやすく、人の手が加わらない分、コストを安くすることができます。このことからたいへん人気があるようです。
<参考>
NYダウとは?|三井住友銀行
https://www.smbc.co.jp/kojin/toushin/gimon/start13/
テレビでよく聞くNYダウってなに?NYダウをやさしく解説|東京スター銀行
https://www.tokyostarbank.co.jp/feature/education/asset/20200626_2.html
S&P500とは?インデックス投資のメリット・デメリットをわかりやすく解説!|MUFG
https://www.bk.mufg.jp/column/shisan_unyo/0045.html
【米国株初心者向け】S&P500とは? ダウ平均との違いをわかりやすく解説|SMBC日興証券
https://www.smbcnikko.co.jp/products/stock/foreign/usa/knowledge/005.html
S&P500の意味を3つのポイントで解説!|日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFM205ZZ0Q1A820C2000000/
NYダウってなに?|LINE投資部
https://line-sec.co.jp/media/column/114.html
NYダウとは?|三井住友銀行
https://www.smbc.co.jp/kojin/toushin/gimon/start13/
テレビでよく聞くNYダウってなに?NYダウをやさしく解説|東京スター銀行
https://www.tokyostarbank.co.jp/feature/education/asset/20200626_2.html
S&P500とは?インデックス投資のメリット・デメリットをわかりやすく解説!|MUFG
https://www.bk.mufg.jp/column/shisan_unyo/0045.html
【米国株初心者向け】S&P500とは? ダウ平均との違いをわかりやすく解説|SMBC日興証券
https://www.smbcnikko.co.jp/products/stock/foreign/usa/knowledge/005.html
S&P500の意味を3つのポイントで解説!|日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFM205ZZ0Q1A820C2000000/
NYダウってなに?|LINE投資部
https://line-sec.co.jp/media/column/114.html
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