歴史を知り、偉大なる先人に学び、真のリーダー像を考える
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ノーベル賞受賞者を多数輩出したシカゴ大は教養教育を重視
歴史を知り、偉大なる先人に学び、真のリーダー像を考える
大竹美喜(アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)日本支社創立者)
「リーダー」とは、その人となりが語る他律的称号であり、地位とは無関係である。歴史を知り、日本人としての自信と誇りを持つことの重要性を指摘しながら、真のリーダー像とは如何なるものかに迫る。
時間:9分16秒
収録日:2013年10月28日
追加日:2014年2月24日
カテゴリー:
大竹 これからは、リーダーという定義をもう少し正しく伝えていくことが大切です。辞書で引いても、リーダーといえば「指導者」などということで簡単に説明してあるわけですが、そうではありません。日本語にない言葉の一つがリーダーという言葉なのです。リーダーとは日本語にならない言葉なのです。他律的称号であって、地位とはまったく関係がないのです。自称リーダーというのは、リーダーではありません。第三者が決めることであるから、他律的称号と言われているわけです。ですから、経団連のトップがリーダーではないわけで、それにふさわしい方であれば、リーダーと呼んでもよいのです。

 今度、日本商工会議所の会頭に三村(明夫)さんが就任される。あの方などは、私はリーダーという言葉にはふさわしい人物だと思っています。そうでない人が商工会議所の会頭になったり、経団連の会長になったり、などということもありうるわけです。

 結局、「真のリーダーとは何だ」という、ここが問題なのです。会社の社長だったら、リーダーだというように決めつけていますが、それに相当する方もいますけれど、相当しない方もいるのです。まったくリーダーの資格がない人が、社長になったりすると、従業員も不幸だし、会社の繁栄もあり得ません。

―― 本当にそうですね。「リーダー」という言葉は確かに訳せないですね。

大竹 訳せない、訳せないのです。このことをみなさん方にどう伝えていくか。もっと極端に言えば、平社員の中にもたくさんリーダーと言える人がいる、と私は思います。地位とは無関係なのです。

 そうなってくると、シカゴ大学やアスペン研究所(※1)は、教養教育を重要視。シカゴ大学ではノーベル賞受賞者を89名輩出しています。そういうところでしっかりとしたものを身につけていただきたいということで、私は今アスペン研究所の活動をしたり、リーダー養成塾を作ったり、そういうことを過去20年間やってきました。まだまだ足りないし十分とは言えません。でも、ぜひこのような機会を通じて多くの国民にリーダーということについて、みなさんと共に深く深く掘り下げて考えていただくような機会を提供していただければと思います。そうすると、この国にも、「リーダーというものはかくあるべし」ということを根付かすことができると思います。

 過去の歴史上の人物の中に、世界一のリーダーと言えるよ...

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