義足を魅せる!ー義足モデルによるファッションショー開催
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
義足がチャームポイント、かっこいい…日本から世界へ発信
義足を魅せる!ー義足モデルによるファッションショー開催
臼井二美男(義肢装具士/切断者スポーツクラブ「スタートラインTokyo」創設者)
義肢装具士・臼井二美男氏の活動はスポーツだけでなく、ファッションの分野にも広がっている。今年7月には、昨年に続き能登半島の中能登町で「切断ビーナスショー」と題した義足のモデルによるファッションショーが開催された。義足を隠したり目立たなくしたりするのではなく、自分の個性が発揮できるツールにしていくことが、臼井氏の願いだ。
時間:6分09秒
収録日:2016年7月19日
追加日:2016年9月8日
≪全文≫

●織物の町からやってきた、ファッションショーのチャンス


 能登半島の真ん中あたりに中能登町というところがあります。織物の町なのですが、そこでは毎年、夏祭りのときにイベントを行っています。歌謡ショーやファッションショーなどをやったりしているそうですが、昨年そこからオファーがありました。どうやら『切断ヴィーナス』(越智貴雄著、白順社)という写真集を見たらしいのです。パラリンピックもあるし、中能登町の生地を使ってオリジナルで服を作るから、そのモデルさんたちを呼んで、ぜひファッションショーをやってほしいという依頼でした。

 そうして、昨年(2015年)の8月にやりました。『切断ヴィーナス』の写真集には11人のモデルが入っていますが、そのうちの5人が行きました。そこのオリジナルで、着物を作ったのですが、ステージで着物の裾のところをパッとめくると、足が見えるようになる工夫がしてありました。その時でお客さんが5,000人くらい来て、町としてはすごく好評でした。今年(2016年)もぜひやりたいということで、今年は7月30日に開催されました。


●義足がチャームポイントになる


 今までの義足は肌色でした。できるだけ目立たない色ということで、長年ずっと肌色だったのですが、最近では義足に柄を付けて個性を出すものも出てきました。この義足はご本人が持ってきた生地によるものです。好きな布を持ってきたら、そこに樹脂をしみ込ませて作ります。固まるとカチカチになってしまいますが、生地、布地をご自分で持ってきてもらえば、どんな生地でも大丈夫です。

 今まで義足は、「朝、履くのがすごく面倒くさい」「また履かなければいけないのか」といった感じで捉えられていました。しかし、義足も個性の一つですから、履く楽しみがあった方がいいということで、10年以上前から始めまして、そういったものを作る人がかなり増えてきました。

 特に今は、義足を見せてしまう人すら増えています。今までは、ほとんどカバーが付いていたのですが、それも外してしまうのです。カバーを外したまま電車に乗ったり、外を歩いたりする若い人が増えてきています。

 これにはおそらく、パラリンピックの影響などもあると思います。スポーツ選手が義足を履いたまま歩いたり、テレビの画面に出たりしています。今まで隠していたものを出すわけです。そうして...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「芸術と文化」でまず見るべき講義シリーズ
クラシックで学ぶ世界史(1)時代を映す音楽とキリスト教
音楽はなぜ時代を映し出すのか?…音楽と人の歴史の関係
片山杜秀
文明語としての日本語の登場(1)古代日本語の復元
「和歌」と「宣命」でたどる奈良時代の日本語とその変遷
釘貫亨
なぜ働いていると本が読めなくなるのか問答(1)読書と教養からみた日本の近現代史
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で追う近現代史
三宅香帆
ピアノでたどる西洋音楽史(1)ヴィヴァルディとバッハ
ピアノの歴史は江戸時代に始まった
野本由紀夫
ルネサンス美術の見方(1)ルネサンス美術とは何か
ルネサンスはどうやって始まった?…美術の時代背景
池上英洋
『源氏物語』を味わう(1)『源氏物語』を読むための基礎知識
源氏物語の基礎知識…人物関係図でみる物語の流れと読み方
林望

人気の講義ランキングTOP10
こどもと学ぶ戦争と平和(3)「小さな外交官」と少年兵の問題
外国が攻めてきたらどうすればいい?戦争と少年兵の問題
小原雅博
インフレの行方…歴史から将来を予測する(1)インフレの具体像を探る
270年の物価の歴史に学べ…急激な物価上昇期の特徴と教訓
養田功一郎
高市政権の進むべき道…可能性と課題(2)財政戦略3つの問題点
高市政権の財政政策の課題は…ポピュリズム政策をどうする?
島田晴雄
「Fukushima50」の真実…その素顔と誇り(1)なぜ日本人は突入できたのか?
福島第一原発事故…日本の危機と闘った吉田昌郎と現場の人々
門田隆将
逆境に対峙する哲学(10)遺産を交換する
ナイチンゲールの怒りから学ぶこと…逆境の中で考えるとは
津崎良典
AI時代と人間の再定義(4)自分と出会うチャンス
プロセスこそが貴重…AIにない「自分と出会うチャンス」
中島隆博
平和の追求~哲学者たちの構想(7)いかに平和を実現するか
国際機関やEUは、あまり欲張らないほうがいいのでは?
川出良枝
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(4)新規事業成功のポイント
新規ビジネスの立ち上げ方、伸ばし方、見切り方の具体例
水野道訓
おもしろき『法華経』の世界(9)「如来寿量品」と三身論
仏の寿命は無量で久遠に実在する…「如来寿量品」の神秘
鎌田東二
地政学入門 ヨーロッパ編(10)グリーンランドと北極海
グリーンランドに米国の軍事拠点…北極圏の地政学的意味
小原雅博