政治家としての才覚~安倍晋三と歴代の政治家たち~
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
明治天皇をして「あの健康さは異常」と言わしめた伊藤博文
政治家としての才覚~安倍晋三と歴代の政治家たち~
岡崎久彦(外交評論家)
聡明さが際立つ安倍総理。政治家としての才覚について考えるときに挙げておきたい、歴代の才気溢れる政治家たちの人物像と関係性について、エピソードを交えて解説する。
時間:9分05秒
収録日:2013年12月5日
追加日:2014年2月24日
カテゴリー:
≪全文≫

●政治家の才覚・その1~伊藤博文~


 (安倍晋三さんが5年間の間、ものすごく勉強したかどうかは分かりませんが)やはり、安倍さんは生まれつき頭がいい。お母さんがそうですから。 安倍晋太郎夫人で、岸信介さんの娘の安倍洋子さんです。ですから、その血だと思います。

 伊藤博文という人はものすごく頭がいいけれども、その上に体力抜群なのです。1日4、5時間の睡眠でいくらでも足りたというし、いつでも機嫌がいいのです。ですから、いつでも疲れていない。明治天皇が、「あの健康さは異常だ」「山県有朋が病気ばかりしているのも異常だが、伊藤が病気しないのもあれは異常だ」とおっしゃったそうです。

 安倍さんの頭は、もしかしたら伊藤博文と一緒かもしれませんが、健康の面では伊藤にかなわない。ですから、使える時間は短いはずです。それにもかかわらず、あれだけできるというのは、頭がいいのでしょうね。


●政治家の才覚・その2~外務大臣・東郷茂徳と陸奥宗光~


 他にあれくらい頭のいい人はと言ったら、総理にならなかった人では、例えば、東郷茂徳外務大臣ですが、あの人は頭が切れる人ですね。私は外交官しか知りません。

 それに、陸奥宗光さんは頭がいいです。東郷よりも上です。外務大臣で言えば、陸奥ですね。 陸奥を上回る人はいません。小村寿太郎などはずっと下です。 小村ぐらいの人間はごろごろいます。 陸奥となると、あの人はルネッサンス的天才ですからね。それから哲学、政治学、全ての理解ですね。ベンサムの理解。私は妙なものを持っていまして、彼が獄中で書いたということになっているものの原本を持っています。


●政治家の才覚・その3~陸奥を見出した西園寺公望~


 陸奥を本当に見出したのは、まず坂本龍馬、それから伊藤博文、それから西園寺公望です。 勝海舟が本当に惚れ込んでいるのは西郷隆盛ですが、勝海舟から言わせると、陸奥宗光は一介の才子というような感じです。もちろん陸奥のことを認めていますが、でも才子なのです。

 陸奥を本当に認めたのは 坂本龍馬、 伊藤博文、それから西園寺公望です。西園寺公望は、陸奥が死んだ時に本当に落胆しました。陸奥は将来、自由党の総裁になって、政友会の総裁になって、総理大臣になると周囲は思い、育てようと思っていたのです。西園寺は、「薩長のやつらは皆、たたいても死なないようなやつばかりなのに、ど...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
経済社会と「隠れた価値」の行方(1)経済の中の価値
人間の幸福と「価値」…お金以外の「隠れた価値」をどう考えるか
吉川洋
独立と在野を支える中間団体(1)「中間団体」とは何か
国家の中で個人が楽しく生きるために、なぜ「中間団体」が重要か
片山杜秀
政治思想史の古典『法の精神』と『社会契約論』を学ぶ(1)二人の思想家
モンテスキューとルソー…二人の思想家の共通の敵とは?
川出良枝
岸信介と日本の戦前・戦後(1)毀誉褒貶相半ばする政治家
「昭和の妖怪」岸信介の知られざる実像を検証する
井上正也
為替レートから考える日本の競争力・購買力(1)為替レートと物の値段で見る円の価値
ビッグマック指数から考える実質為替レートと購買力平価
養田功一郎
半導体から見る明日の世界(1)世界的な半導体不足と日本の可能性
なぜ世界の半導体不足は起きた?台湾TSMCと日本復活への鍵
島田晴雄

人気の講義ランキングTOP10
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(1)老年病科と高齢者の疾患・病態の特徴
頻尿、低栄養、転倒、誤嚥、フレイル…増える老年症候群と高齢者の疾患・病態の特徴
小川純人
「満洲」から考える日本とアジア(7)シベリア出兵と張作霖爆殺事件
軍閥割拠の中国は魑魅魍魎の世界…列強やコミンテルンの思惑も絡む中で翻弄される日本と張作霖爆殺事件の謎
宮脇淳子
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
編集部ラジオ2026(34)『オデュッセイア』の秘密と愉しみ
【10min解説】大ヒット映画『オデュッセイア』がもっと楽しくなる神話講義
テンミニッツ・アカデミー編集部
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(2)教義の宗教と覚りの宗教
キリスト教は教義の宗教、仏教は覚りの宗教…仏教はなぜ普遍宗教か
橋爪大三郎
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(2)秀吉の実像と「太閤神話」
秀吉・秀長の出自は本当は…実像は従来のイメージと大違い
黒田基樹
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(5)恐るべき台湾への「浸透」
浸透工作…台湾でスパイ裁判が約70件、それも氷山の一角
垂秀夫
禅とは何か~禅と仏教の心(1)アメリカの禅と日本の禅
「禅とは何か」藤田一照師が禅と仏教の心を説く…自発性を重んじる
藤田一照
モンゴル帝国の世界史(1)日本の世界史教育の大問題
なぜ日本の「世界史」はいびつなのか…東洋史と西洋史の違い
宮脇淳子
中国春秋戦国時代と始皇帝(序)映画『キングダム』の中国史監修
中国古代史の真実と『キングダム』…史実がわかれば物語はもっと面白い
鶴間和幸