オバマ大統領の日韓歴訪の成果~日韓を取り持つアメリカの歴史的使命~
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
椎名悦三郎の金浦空港での声明を強く進言したのは米国
オバマ大統領の日韓歴訪の成果~日韓を取り持つアメリカの歴史的使命~
若宮啓文(元朝日新聞主筆)
先日のオバマ大統領来日について、若宮啓文氏が語る。
時間:14分46秒
収録日:2014年4月28日
追加日:2014年5月1日
カテゴリー:
≪全文≫
4月後半にオバマ大統領が日本を国賓として訪問しました。そして、二泊した後に、その足で韓国に行って朴槿恵大統領と首脳会談を行い、その後アジア歴訪の旅に出るのですが、とりわけ日韓を歴訪したオバマさんの外交の成果についてお話ししたいと思います。

オバマさんは今回、国賓としての来日でした。国賓というのは天皇陛下がお迎えし、宮中の晩さん会も行われ、最大のもてなしをするということなのですが、これは日本側が強く希望しまして、「どうせいらっしゃるなら国賓としていらしてください」ということだったわけです。ただ、それには応じたのですが、国賓としてはいくつかの点で異例であったかなと思います。
日本に二泊したのですが、夜到着して、慌ただしく二泊して、そのまま韓国へ向かうという、日程的にも非常に慌ただしいものでした。また、国賓ですと普通は迎賓館に泊まり、当然そういうオファーもしたのですが、これを断ってホテルオークラに泊まったということ、あるいは初日の夜に安倍総理との銀座のすし屋での会食はありましたが、二日目の首脳会談の後の午餐会を、普通は首脳会談の後に総理がもてなす昼食会として行うのですが、それもなしで終わったということ、それから何よりも、ミッシェル夫人を連れてこなかったということが挙げられます。これはアメリカ側の事情があったということも伝えられていますが、国賓としては少しさびしい、ある意味で非常にビジネスライクな旅であったということが言えると思います。

なぜなのかは、いろいろな事情があったのでしょうけれども、日米関係、特にオバマさんと安倍さんの関係が従来からそれほど緊密なわけではなかったのです。そこにきて、昨年末に安倍さんが靖国神社を参拝したことに対して、異例とも言える「失望」という強い表現で、アメリカ大使館や国務省が声明を出したということで、非常にギクシャクした感じがありました。国賓としていらしたことによって、それを修復するという意味はそれなりにあったのですが、そういうぎこちない中での国賓としての訪問だったという辺りが、全体を少しビジネスライクなものにとどめたような気がします。
それでも、安倍さんとしては「大変成果があった」と言い、おすし屋さんで初日に会って、オバマさんが「人生の中で一番おいしいお寿司だった」と言ったそうですが、多分「おすしがおいしかった」ということで、必...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
戦争と暗殺~米国内戦の予兆と構造転換(1)内戦と組織動乱の構造
カーク暗殺事件、戦争省、ユダヤ問題…米国内戦構造が逆転
東秀敏
日本人が知らないアメリカ政治のしくみ(1)アメリカの大統領権限
権限の少ないアメリカ大統領は政治をどう動かしているのか
曽根泰教
教養としての「人口減少問題と社会保障」(1)急速に人口減少する日本の現実
毎年100万人ずつ減少…急降下する日本の人口問題を考える
森田朗
内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か
トランプの誤謬…米国製造業を壊した犯人は米国の経営者
島田晴雄
戦争とディール~米露外交とロシア・ウクライナ戦争の行方
「武器商人」となったアメリカ…ディール至上主義は失敗!?
東秀敏
墨子に学ぶ「防衛」の神髄(1)非攻と兼愛
『墨子』に記された「優れた国家防衛のためのヒント」
田口佳史

人気の講義ランキングTOP10
歌舞伎はスゴイ(1)市川團十郎の何がスゴイか(前編)
市川團十郎の歴史…圧倒的才能の初代から六代目までの奮闘
堀口茉純
「進化」への誤解…本当は何か?(6)木村資生の中立説
欧州では不人気…木村資生の中立説とダーウィンとの違い
長谷川眞理子
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の実像に迫る
黒田基樹
「幸福とは何か」を考えてみよう(1)なぜ幸せになりたいのですか
「幸福」について語り合う「哲学カフェ」を再現
津崎良典
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない
「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質
國廣正
経済と社会の本質を見抜く(4)コンプライアンスとリスクの境界線
コンプライアンスよりも重いレピュテーショナルリスク問題
柳川範之
逆境に対峙する哲学(1)日常性が「破れ」て思考が始まる
逆境にどう対峙するか…西洋哲学×東洋哲学で問う知的ライブ
津崎良典
健診結果から考える健康管理・新5カ条(7)良い生活習慣が健康寿命を延ばす
その後の余命が変わる!続けるべき良い生活習慣とは
野口緑