日米同盟の必要性~アメリカにとって日本は死活的に必要な同盟国~
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
日米は21世紀の世界ルールを守る上で重要なパートナー
日米同盟の必要性~アメリカにとって日本は死活的に必要な同盟国~
葛西敬之(元東海旅客鉄道(JR東海)代表取締役名誉会長)
今後の日米同盟は、果たしてどうすべきなのか。第二次世界大戦を反省し、日本の地理上の位置や日米の社会価値基盤などを踏まえて、JR東海の葛西敬之名誉会長が、日米関係の将来を提案する。
時間:12分31秒
収録日:2014年4月15日
追加日:2015年4月23日
カテゴリー:
≪全文≫

●あと1年、状況を静観していれば戦争は避けられたはず


―― 「地図は変えられない」「日本もアメリカも海洋国である」など、日米同盟に対する名誉会長のお考えについて、先日『致知』の対談で拝読させていただきました。日米同盟についての名誉会長の持論をぜひお聞かせください。

葛西 これは、私がよく言う話なのですが、「アメリカは日本を本当に守ってくれるのだろうか」と言う人がいます。それを聞いて「そうだ」「そうかもしれない」と思う人も出てきます。あるいは、例えば大統領であってもそれぞれ個性が違うのは当然なのに、「カーターさんのような人ではだめだ」とか「今の政権は国際問題に対してしっかりとした定見を持っているのだろうか」と、いろいろな意見を口にする人がいます。

そして、それにこちら側が振り回されて、「アメリカは頼りにならない」と思った瞬間に、「自分たちの国は自分たちで守らなくてはならないから、核武装が必要だ」という人と、「アメリカは頼りにならないのだから、いっそのこと中国とよしみを通じたほうがいい」という人が、二つに分かれて出てくるのです。しかし、これはどちらも間違っています。

一方、日本では「アメリカは守ってくれない」と話していたその人物が、アメリカでは一転して「日本ではウルトラナショナリズムが進行中で、軍事大国を目指している」などと述べて、日米を離間しようとするのです。

実は、このようなことは過去にもありました。第二次世界大戦前に、ソ連は、日本と蒋介石率いる中国を戦わせて、それによってアメリカ、イギリスと日本の間を引き裂こうと画策しました。その作戦にまんまと乗せられた結果、日本は日独伊三国同盟や日ソ中立条約を結び、さらに仏印に進駐までして、戦争に突入してしまったわけです。

あのとき、確かにアメリカのルーズベルト政権は日本に好意的ではありませんでした。しかし、開戦を思いとどまって、もう少し冷静に大局を見守っていればよかったと思います。あのときドイツとソ連は戦争の直前で、半年後には戦争になっていたわけですし、ドイツがイギリスを屈服させることができなかったということも、ほんの数ヶ月後には明らかになっていました。そして、そのようなことは、ヨーロッパに駐在している武官から日本政府に情報としてもたらされていました。イギリスや北欧などにいた武官から、「イギリスはドイツに屈...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
デジタル全体主義を哲学的に考える(1)デジタル全体主義とは何か
20世紀型の全体主義とは違う現代の「デジタル全体主義」
中島隆博
外交とは何か~不戦不敗の要諦を問う(1)著書『外交とは何か』に込めた思い
外交とは何か…いかに軍事・内政と連動し国益を最大化するか
小原雅博
教養としての「人口減少問題と社会保障」(1)急速に人口減少する日本の現実
毎年100万人ずつ減少…急降下する日本の人口問題を考える
森田朗
日本の財政政策の効果を評価する(1)「高齢化」による効果の低下
高齢化で財政政策の有効性が低下…財政乗数に与える影響
宮本弘曉
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?
一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界
垂秀夫
過激化した米国~MAGA内戦と民主党の逆襲(1)米国の過激化とそのプロセス
トランプ政権と過激化した米国…MAGA内戦、DSAの台頭
東秀敏

人気の講義ランキングTOP10
逆境に対峙する哲学(10)遺産を交換する
ナイチンゲールの怒りから学ぶこと…逆境の中で考えるとは
津崎良典
「進化」への誤解…本当は何か?(4)ダーウィンの進化論と自然淘汰の理論
『種の起源』…ダーウィンとウォレスの自然淘汰の理論
長谷川眞理子
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(7)領国経営と秀長の統治能力
想像以上に有能――領民に慕われた秀長のリーダーシップ
黒田基樹
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(1)ルーズベルトに与ふる書
奇跡の史実…硫黄島の戦いと「ルーズベルトに与ふる書」
門田隆将
「幸福とは何か」を考えてみよう(1)なぜ幸せになりたいのですか
「幸福」について語り合う「哲学カフェ」を再現
津崎良典
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
歌舞伎はスゴイ(2)市川團十郎の何がスゴイか(後編)
歌舞伎十八番を定めた七代目市川團十郎、一番モテた八代目
堀口茉純
生き抜くためのチカラ~為末メソッドに迫る(4)人生の勝敗を考える
幸せの鍵「なにげなさ」とは何のことか
為末大
内側から見たアメリカと日本(2)アメリカの大転換とトランプの誤解
偉大だったアメリカを全否定…世界が驚いたトランプの言動
島田晴雄
『法の精神』と『社会契約論』を学ぶ【質疑篇】(1)モンテスキューとルソーの人物像
エピソードが語るモンテスキューとルソーの両極端な人物像
川出良枝