選挙戦の構図、選挙戦が意味するもの
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
自民党の中の嵐を期待するしかない!?
選挙戦の構図、選挙戦が意味するもの
星浩(ジャーナリスト 元 朝日新聞社 特別編集委員/TBSスペシャルコメンテーター)
今回の選挙では、民主党の動きに注目したいと星氏は語る。それはなぜか。どのような動きを期待しているのか。星浩氏が語る総選挙・第2回目。
時間:10分48秒
収録日:2014年11月20日
追加日:2014年11月23日
カテゴリー:
≪全文≫

●安倍総理の一強多弱という構図は変わるのか


 1回目は、総選挙に至る経過と、アベノミクスという争点の構図についてお話をしました。今回の総選挙は、安倍総理が消費増税先送りを理由に提起した解散によって始まったのでした。2回目は、この選挙戦の構図についてお話しします。それから、選挙の意味するもの、有権者に求められる行動などについてもお話ししたいと思います。

 今回の選挙戦では、安倍総理が解散という攻めに打って出て、消費増税の延期の是非を問いかけたことに対して、野党側が批判を浴びせています。特に安倍政権が掲げるアベノミクスの成果が乏しいため、民主党を中心に、それに代わる経済政策を提起しようとしています。

 前回2012年の総選挙で、自民党は民主党から政権を奪還して、その後自民党は公明党と共に、衆議院で300議席を超える巨大勢力で政権運営を進めてきました。安倍総理は自民党内でも向かうところ敵なしで、この2年間は、安倍総理の一強多弱という構図で推移してきたわけです。この状況に果たして誰かが待ったをかけるのか。それとも安倍総理がさらに一強多弱のまま政策を推進していくのか。これが、今回の選挙の基本的な対立構図です。


●自民党と民主党が争う選挙に戻りつつある


 小選挙区制の選挙ですので、基本的には第1党と第2党が競い合う構図ですが、前回の総選挙では、当時の日本維新の会というグループが自民党、民主党に代わる第3勢力をつくりましょうと提起しました。小選挙区でAかBかではなく、Cという選択肢もあるではないかと主張して、相当数の議席を獲得しました。衆議院比例区では、自民党の1600万票に対して、日本維新の会は1200万票も取り、民主党の900万票を上回りました。

 しかし、この2年間の維新の会の動きを見ますと、次世代の党が分裂し、党内でも内紛が絶えず、提起した政策もなかなか動き出していません。日本維新の会は、みんなの党から分裂した江田憲司さんたちのグループと「維新の党」という新しい勢力をつくって今度の選挙に臨みますが、2年前に提起した自民党と民主党に対する第3勢力をつくることは、明確に申し上げて達成できませんでした。彼らの存在は、果たしてこの選挙制度で第3勢力が成り立ち得るのかという疑問を投げかけていると思います。

 特にみんなの党が解党したこともあり、基本的に今回...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(1)ポピュリズムの台頭と社会の分断化
デモクラシーは大丈夫か…ポピュリズムの「反多元性」問題
齋藤純一
デジタル全体主義を哲学的に考える(1)デジタル全体主義とは何か
20世紀型の全体主義とは違う現代の「デジタル全体主義」
中島隆博
ポスト国連と憲法9条・安保(1)国連の構造的問題
核保有する国連常任理事国は、むしろ安心して戦争できる
橋爪大三郎
独立と在野を支える中間団体(1)「中間団体」とは何か
国家の中で個人が楽しく生きるために、なぜ「中間団体」が重要か
片山杜秀
教養としての「人口減少問題と社会保障」(1)急速に人口減少する日本の現実
毎年100万人ずつ減少…急降下する日本の人口問題を考える
森田朗
半導体から見る明日の世界(1)世界的な半導体不足と日本の可能性
なぜ世界の半導体不足は起きた?台湾TSMCと日本復活への鍵
島田晴雄

人気の講義ランキングTOP10
戦前日本の「未完のファシズム」と現代(1)シラス論と日本の政治
独裁ができない戦前日本…大日本帝国憲法とシラスの論理
片山杜秀
資本主義の再定義…哲学で考える(4)共感としての見えざる手
利とは、義の和である…なぜ道徳的なふるまいが企業活動に重要か
中島隆博
編集部ラジオ2026(26)お盆とあの世を考える
【10min解説】特集で考える《お盆とあの世》の本質
テンミニッツ・アカデミー編集部
死と宗教~教養としての「死の講義」(5)仏教の死:日本編
極楽往生、坐禅、法華経…日本人はいかに死を乗り越えるか
橋爪大三郎
ラフカディオ・ハーン『神国日本』を読む(1)なぜ『神国日本』なのか?
ラフカディオ・ハーンが解明した「美しい日本」の秘密と未来
賴住光子
なぜ働いていると本が読めなくなるのか問答(1)読書と教養からみた日本の近現代史
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で追う近現代史
三宅香帆
昭和の名将・根本博…台湾での恩義の戦い(1)危機の台湾への密航
「国共内戦」危機の台湾…根本博の密航と涙で迎えた中国人将軍
門田隆将
日本の財政の真実を検証する(7)AIと長寿化&質疑応答
AI時代にこそ「熟達者の経験」が生きる&現状の日本経済の実情は
宮本弘曉
近現代史に学ぶ、日本の成功・失敗の本質(6)東條内閣で行われた行政改革
悲惨な末路につながった東條英機内閣での兼職と省庁再編
片山杜秀
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(1)ルーズベルトに与ふる書
奇跡の史実…硫黄島の戦いと「ルーズベルトに与ふる書」
門田隆将