Q.天皇制、霞ヶ関文化、日米同盟の3つを軸として守ろうと考えたのはいつ頃からか
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
懸命に公務をなさる天皇陛下の大きな存在感
Q.天皇制、霞ヶ関文化、日米同盟の3つを軸として守ろうと考えたのはいつ頃からか
野田佳彦(衆議院議員/第95代内閣総理大臣)
政治において、軸として捉えていたことは何だったかを野田佳彦が語る。
時間:2分38秒
収録日:2013年11月6日
追加日:2014年2月24日
カテゴリー:
 外交安全保障を考えたときに、日米が軸であるというのは、これはもう前から政治家として思っていたことなのです。

 一時期、東アジア共同体などという構想が党内でも出たことはありますが、私はやはりそれは幻想になってしまうのではないかと思いました。20世紀の初頭に日英同盟を結んだことで日露戦争を乗り越えることができたのですが、それが解消されたことが先の大戦に入っていく一つの遠因だったと思うのです。同じ間違いをしないためには、21世紀初頭は日米同盟、これを軸に考えながら、中国との関係やその他の関係を含めて対応すべきだろうということがありました。これは、もともとある確信、信念なのです。

 もう一つは、やはり霞ヶ関をしっかりとマネージできるかどうかということが大きいと思いました。民主党政権になってからです。「政治主導」と言う言葉を少し履き違えて、政務三役が電卓をたたいたり、あるいは閣僚や副大臣、政務官が役所の人たちを遮断した形で意思決定したりということがあったのです。

 やはり政権運営というのは、特に国難のようなときには、どちらかがイニシアチブをとるのではなく、みんなが力を合わせていかないといけません。雪だるまを坂道で登らせていくというのは、みんなで押さえていないとずり落ちてしまいます。役所の人たちだって、国難に対する問題意識もあるし、意見も知恵もあるのです。その人たちを巻き込んでいかないと、国家の経営というのはできない。政治主導だ、官僚主導だということではなくて、オールジャパンでやっていく懐の深さがないといけないというのは、民主党政権になってから、周りのいろいろな動きを見ながら、自分の代では変えたいと思ったことです。

 あともう一つ、総理になって強く感じたのは、やはり皇室です。外交、あるいは被災地に寄り添うお気持ちも含めて、国事行為の範囲の中で一生懸命公務をなさっていただいている、その存在感の大きさというものを忘れてはいけないと、やはり総理になって改めて感じた次第です。

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
戦争と暗殺~米国内戦の予兆と構造転換(1)内戦と組織動乱の構造
カーク暗殺事件、戦争省、ユダヤ問題…米国内戦構造が逆転
東秀敏
ポスト国連と憲法9条・安保(1)国連の構造的問題
核保有する国連常任理事国は、むしろ安心して戦争できる
橋爪大三郎
財政問題の本質を考える(1)「国の借金」の歴史と内訳
いつから日本は慢性的な借金依存の財政体質になったのか
岡本薫明
クーデターの条件~台湾を事例に考える(1)クーデターとは何か
台湾でクーデターは起きるのか?想定シナリオとその可能性
上杉勇司
戦略的資本主義と日本~アメリカの復活に学ぶ5つの提言
戦略的資本主義とは?日本再生へアメリカに学ぶ5つの提言
片瀬裕文
外交とは何か~不戦不敗の要諦を問う(1)著書『外交とは何か』に込めた思い
外交とは何か…いかに軍事・内政と連動し国益を最大化するか
小原雅博

人気の講義ランキングTOP10
「次世代地熱発電」の可能性~地熱革命が拓く未来
地熱革命が世界を変える――次世代地熱の可能性に迫る
片瀬裕文
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(6)秀吉との信頼関係と秀長の軍事能力
文武両道の名将…秀吉に怒られなかったのは秀長と家康だけ
黒田基樹
逆境に対峙する哲学(8)白隠の覚悟
宮本武蔵「型を捨てろ」と「守破離」が教えてくれること
津崎良典
戦略的資本主義と日本~アメリカの復活に学ぶ5つの提言
戦略的資本主義とは?日本再生へアメリカに学ぶ5つの提言
片瀬裕文
新しい循環文明への道(1)採掘文明から循環文明へ
2026年頭所感~循環文明の「三つの柱」…いよいよ実現へ
小宮山宏
「進化」への誤解…本当は何か?(1)進化の意味と生物学としての歴史
実は生物の「進化」とは「物事が良くなる」ことではない
長谷川眞理子
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
日本の特性とは何か~「日本的」の本質(5)鋭い感性と深い精神性
本居宣長が説く「神信仰」…神道の本当の姿に迫る
田口佳史
平和の追求~哲学者たちの構想(2)世界市民と国家連合
「コスモポリタニズム」の理想と「国家連合」というプラン
川出良枝
熟睡できる環境・習慣とは(1)熟睡のための条件と認知行動療法
熟睡のために――自分にあった「理想的睡眠」の見つけ方
西野精治