企業の後継者問題・集約化とM&A
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
中小企業の65パーセントに後継者がいない
企業の後継者問題・集約化とM&A
分林保弘(株式会社日本M&Aセンターホールディングス 名誉会長)
日本最大級のM&Aネットワークを構築する株式会社日本M&Aセンター創業者で代表取締役会長・分林保弘氏は、今、日本で最もM&Aに詳しい人の一人と言ってよいだろう。その分林氏が、多くの中小企業が抱えている後継者問題と集約化の今について具体的に解説する。
時間:13分01秒
収録日:2014年6月23日
追加日:2015年7月27日
≪全文≫

●中小企業の65パーセントに後継者がいない


分林 私は、1991年4月に日本M&Aセンターをつくりました。その前から、全国の税理士や公認会計士、約550人と事業承継の研究会をつくっていました。そこで全国の会計事務所から「分林さん、後継者のいない会社が顧問先に増えてきました」という話を聞くようになり、この会社を設立したのです。全国の約150の会計事務所が会員となって出資して下さり、さらにオリックスの宮内義彦さんや損保会社などの大企業も出資して下さったこともあってビジネスは早くから軌道に乗り、現在24期目です。おかげさまで、2期目から配当を出すことができ、その後、23期連続黒字。1期目の半年を除いて、赤字は出したことがありません。

―― それは素晴らしいことです。

分林 当社は、初めに会計事務所、次に全国の地方銀行や信用金庫と提携を進めました。これらの企業が、私たちと中小企業との接点です。現在、全国で約600近くの会計事務所、約300の地方銀行・信用金庫が当社のネットワークになって下さっています。日本の主な会計事務所・地方銀行・信用金庫のほとんどと提携していると言ってよいでしょう。

 今、中小企業にとって最も大きな問題は、後継者問題です。後継者のいない会社がものすごく増えてきているのです。25年前の出生率は、だいたい1.4人でした。そのうち男の子が生まれる確率を半分としますと、0.7人です。つまり、中小企業の約3割にもともと後継者候補がいない計算になります。さらに、0.7人のうち、半分が継いだとしても0.35人。つまり、全国の中小企業の約65パーセント、3社のうち2社に後継者がいないという状況なのです。そのような背景のもと、現在は一日に20件くらい私たちのところに相談が来ています。

―― 大変な数ですね。

分林 今月から来月にかけても、東京を中心に、札幌から九州まで全国8会場でセミナーを行いますが、例えば東京では、申し込みがすでに約700件も来ています。この一連のセミナーだけで、全国数千社の方々が来訪する予定です。一般企業だけでなく、例えば多くの病院も後継者不足に悩んでいますから、先月は病院の方々を対象にしたセミナーも行いました。

―― 病院も後継者がいないのですか。

分林 いないのです。


●現在は、中堅中小企業も集約化が進んできている


分林 それから、今一番ホットなのは調剤薬局です。もちろん後継...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(1)人を真に活かす人事評価とは
ソニー流の「人材論」「新規ビジネス論」を具体的に語ろう
水野道訓
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
松尾睦
不便益システムデザインの魅力と可能性(1)「便利・不便」「益・害」の関係
便利を求めるだけのいいの?…「不便益」で発見できる新たな魅力
川上浩司
Microsoft Copilot~AIで仕事はどう変わるか(1)「生成AI」の画期性
「生成AI」実装の衝撃…人工知能の歴史と特長
渡辺宣彦
本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない
「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質
國廣正

人気の講義ランキングTOP10
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎
編集部ラジオ2026(30)AI時代の企業と道徳
【10minで考える】CPO(最高哲学責任者)…AI時代に必須の哲学とは
テンミニッツ・アカデミー編集部
資本主義の再定義…哲学で考える(1)アダム・スミスの「市場と感情」
資本主義を哲学する…まずアダム・スミスの見えざる手と道徳感情論
中島隆博
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
徳川将軍と江戸幕府~井伊直弼編(1)桜田門外の変と井伊直弼の人物像
「桜田門外の変」の謎…井伊直弼の警護に問題はなかったのか
山内昌之
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
新撰組と幕末日本の「真実」(6)新撰組結成と清河八郎、芹沢鴨
清河八郎と芹沢鴨…乱闘事件や大和屋焼討事件の真相とは?
堀口茉純
中国春秋戦国時代と始皇帝(序)映画『キングダム』の中国史監修
中国古代史の真実と『キングダム』…史実がわかれば物語はもっと面白い
鶴間和幸
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(2)大規模言語モデルが孕む問題
AIは頭のないオウム?…AIがAIを引用する世界に創造性はあるか?
橋爪大三郎
もののあはれと日本の道徳・倫理(1)もののあはれへの共感と倫理
本居宣長が考えた「もののあはれ」と倫理の基礎
板東洋介