●忘れることが快なら、忘れてしまえばいい
── 今の時代、帆帆子さんが言われるような考え方はとても重要ですね。これからは「ワクワクすることをやりなさい」というものの考え方の方が求められているように思います。「宇宙に向かって宣言する」、「起きることは全て必然」というような考え方の方がよほど幸せになれますね。
浅見 なりますよ。薬というと、これは本当にすごい特効薬ですよ、と言われれば、お水も薬になりますよね。それと同じではないでしょうか。
── 人間は、強く思ったことがかなうようになっているのですね。
浅見 なっています。ですから、今の意識が未来をつくるのです。
── 今の意識が未来をつくる。なるほど。
浅見 今ワクワク楽しいと、それに見合うものを次に引き寄せていきます。ですから、過去に起こったことは一切後悔する必要はないと私は思っています。もう思い出す必要もありません。過去のことはもう過去で、変えられません。過去の苦しいこと、嫌なことを掘り起こして解決しようとする必要もあまりないと私は思っています。なぜならば、掘り起こしたときに、その嫌な思いをもう1回味わいますよね。そのモヤモヤと再現しているエネルギーが影響を与えるのは今なのです。過去のことなのに、今ここでモヤモヤとしたら、それと同じものをまた引き寄せてしまうのです。
ですから、私は、忘れてしまっていい、解決などしなくていいと思うのです。昨日までのことはもう過去なので、後悔することがあるなら、次にやらなければいいのです。「次どうしようか」と考えないと、未来は何も変わりません。
── 忘れる力も大事ですね。それもトレーニングですね。
浅見 こういうことは、考え方の癖なのです。また、皆さん、「考えて解決しなくちゃいけない」と思っているのでしょう。忘れてしまっていいと思います。
── それは楽になりますね。
浅見 本当ですよ。
── なるようになることは、そうなっている。なるようにならないことは、どうしたとしてもならない。そういう一種の割り切りがあると、また楽になりますよね。それも直感なのでしょうね。
浅見 そうです。これもまさに直感の中の2番目の、「どちらに考えた方が自分の本音が快か」になるのです。思い出したらモヤモヤするので、「忘れていいんだよ」の方が「快」じゃないですか。それなら、「快」を選...
(浅見帆帆子著、フォレスト出版)