ベルリオーズとワーグナー:メロディーに人物や物語を象徴させる大革命
ピアノでたどる西洋音楽史(9)いかに音楽で物語を描くか
ベートーヴェンを継いだロマン派のうち、田園交響曲の感情表現を重視した一派は「標題音楽」の流れを生む。ベルリオーズの「幻想交響曲」からワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」への変化は、音楽家の何を表していたのだろう...
収録日:2019/09/04
追加日:2019/12/20
子守歌…左手がずっと同じ伴奏を繰り返す「夢の世界の作品」
ショパンの音楽とポーランド(4)ショパンと子守歌
ピアノ演奏と講義でショパンを追う連続シリーズ。続いて「ショパンと子守歌とノクターン」に焦点を当てるが、第4話で見ていくのは「子守歌」である。左手のゆったりした伴奏の上で、右手が自由に旋律をかなでる曲調は「ショパン...
収録日:2022/10/13
追加日:2023/04/06
社会派でありながら娯楽映画に仕立てた裕次郎映画
歴史家が語る『裕次郎』(4)『太陽への脱出』と「骨」
古代ローマ史を専門とする早稲田大学国際教養学部特任教授の本村凌二氏が著書『裕次郎』について解説するシリーズレクチャー。最終回の今回取り上げる『太陽への脱出』は、単行本では「必死に耐えながらも傷ついてゆく男の宿命...
収録日:2017/08/23
追加日:2017/09/29
ショパンはいかにマズルカを芸術的な作品に高めていったか
ショパンの音楽とポーランド(3)ショパンのマズルカ
ピアノ演奏と講義でショパンを追う連続シリーズ第3話では、「ショパンとマズルカ」に焦点を当てる。ショパンの心の日記とも称されるマズルカ。実にショパンは、生涯で50曲以上も作曲している。元々、農村の楽しい民族舞踊であっ...
収録日:2022/10/13
追加日:2023/03/30
孫子の「五声の変、五色の変、五味の変」に込められた意味
『孫子』を読む:勢篇(2)勢いの基本「奇正の変」
五声の変、五色の変、五味の変という言葉がある。いずれも「根本は5つでも、その組み合わせは無限にある」という意味だ。原理原則は何千年も前から変わることはないが、物事は常に変化する。それに対応できる能力があれば、どの...
収録日:2020/02/25
追加日:2021/01/06
ノクターン…ショパンは演奏会では即興的にアレンジしていた
ショパンの音楽とポーランド(5)ショパンとノクターン
「子守歌」に続いて、有名なノクターン(ノクターン第2番 作品9-2)も聴いていく。ショパンのノクターンには、とても歌謡的な側面がある。普通の楽譜でもそうだが、実はショパンは自分自身がコンサートなどで演奏する際には、...
収録日:2022/10/13
追加日:2023/04/13
「重職」とは「とんでもないこと担当」のこと?!
重職心得箇条~管理職は何をなすべきか(3)覚悟と対応力
東洋思想研究者・田口佳史氏とともに、佐藤一斎の『重職心得箇条』を読み進む。田口氏の解説を聞くと、その冒頭のわずか数行にこの教えの真髄が込められていることが分かる。一斎が重視した「重職」の第一の心得とは?(全15...
収録日:2015/12/22
追加日:2016/04/18
ルソー:社会契約論、私有財産の否定、一般意志の重視
西洋哲学史の10人~哲学入門(6)ルソー 「自然に還れ」
フランス革命の動乱が始まる直前の18世紀に、ルソーは『社会契約論』を著した。それまでの社会においてベースとなっていた王権神授説に代わる、自由とその制限をめぐる新しい考え方とはいかなるものなのか。専修大学文学部教授...
収録日:2018/02/09
追加日:2018/06/01
最も素晴らしい愚行は恋愛…シェイクスピアの喜劇世界
深掘りシェイクスピア~謎の生涯と名作秘話(4)シェイクスピアの喜劇世界と人間の愚かさ
「人間の最も素晴らしい愚行は恋愛」――シェイクスピアは、“人間の愚かさ”を嘆くのではなく、喜劇を通じてそれを寿いだ。それは、過ちを犯すことこそ人間の本質と考えた、当時の人文主義的な思想とも重なる。過ちの極致にあるの...
収録日:2023/04/12
追加日:2023/08/03