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DATE/ 2022.03.01

両替有料化で困る「意外な場所」とは?

 2021年夏にゆうちょ銀行が発表した硬貨入金の有料化は、大きなニュースとして話題になりました。枚数によっては手数料がかかり、場合によっては預け入れの金額よりも手数料の方が高くなってしまうことも起こりかねません。「利用者に優しくない」という声も上がりましたが、実は大手銀行でも預け入れや振り込み、両替での硬貨取り扱いの有料化は徐々に進んでいるのです。なぜ硬貨取り扱いの有料化が進むのか、そしてどんな影響があるのでしょうか。

有料化が進む硬貨の取り扱い

 ゆうちょ銀行では、硬貨で預け入れや振り込みを行う場合でも手数料はかかりませんでしたが、2022年1月以降は窓口であれば51枚から、ATMであれば1枚からでも手数料がかかるようになりました。ATMでの硬貨取り扱いの手数料を見てみると1~25枚でも110円と決して安くない金額が設定されています。また、三菱UFJ銀行やみずほ銀行では、101枚以上の硬貨を取り扱う場合には550円~の大量硬貨取扱手数料がかかり、三井住友銀行では301枚以上の硬貨を取り扱う場合には550円~の硬貨入金整理手数料が必要となります。

 両替する場合にも、三菱UFJ銀行やみずほ銀行は両替機と窓口いずれも、三井住友銀行では両替機を利用すると、10枚までは無料で対応してもらえます。しかし、それ以上の枚数になると安くても200円以上の手数料がかかってしまい、硬貨の枚数が多ければ多いほどその負担は大きくなってしまうのです。

硬貨取り扱いの有料化が進むわけ

 これまで無料だったサービスが有料化してしまう理由としては、年間数億円にも及ぶ維持費が重くのしかかっていることがあります。持ち込まれる硬貨の中には、外国のコインやコインゲームのメダルが混ざっていたり、変形したり汚れている硬貨も含まれています。そうした硬貨が機器の故障の原因となり年間で相当額の修理費がかかっているといいます。こうした費用を利用者に一部負担を求める形で手数料の導入を決めた銀行もあります。

 その背景には超低金利が続く中、銀行の経営が苦しくなっていることがうかがえます。これまで無料サービスだったものを有料化することで、窓口での負担を減らして人員コストの削減に繋げたい、手数料がかからないネット銀行の利用を促進したいという思惑もあるでしょう。こうした有料化の流れは今後も続いていくことが予想されます。

硬貨の取り扱い有料化が影響を与える場所

 今回の硬貨の取り扱い有料化は小銭貯金をしている人にとっては大問題ですが、普通に生活している分にはそこまでの影響を感じることは少ないかもしれません。しかし、硬貨の取り扱いが一般的な場所では深刻な影響があるとして大きな問題になっています。

 その一つが寺や神社など、お賽銭を扱う場所です。お賽銭は多くの人が1円玉、5円玉、10円玉などの小銭を使う人がほとんど。そのため、硬貨で手数料がかからないゆうちょ銀行が重宝されていましたが、有料化によって困惑が広がっているといいます。というのも、ゆうちょ銀行で1円を1000枚預けようとすると1100円の手数料がかかってしまいむしろマイナスになってしまうのです。

 また単価の安い駄菓子屋では、基本的に使われるのは10円や50円、100円などの硬貨です。その中から手数料を出すのは大きな痛手だと頭を悩ませている経営者も少なくありません。同様に、硬貨がメインの募金でも大きな問題になっています。せっかく好意でもらったお金の中から手数料を出さなくてはならず、その割合は募金で集まった金額の1~2割に及ぶこともあるといいます。

電子マネー化の後押しになる可能性も

 小銭が流通する場所としてゲームセンターもあげられますが、今ではチェーン店を中心にキャッシュレス決済の波が広がっています。実は寺社のお賽銭や募金でも電子マネーを導入し始めているところもあり、硬貨の取り扱い有料化がきっかけになったケースもあります。この両替有料化、硬貨の取り扱い有料化は電子マネー化がさらに広がるきっかけになるかもしれません。

<参考サイト>
・両替手数料有料化の先に見えるもの│キャリタス就活
https://job.career-tasu.jp/finance/articles/117/
・氏子「賽銭で1円いらないとは言えない」預けると赤字に…ゆうちょ銀行の大量硬貨“取扱有料化”で神社ピンチ│東海テレビ
https://www.tokai-tv.com/tokainews/feature/article_20220124_15282

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