Q.野田政治の原点となった県議時代について聞かせてください
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
毎朝街頭に立ち続ける―政治家への道は徒手空拳のスタート
Q.野田政治の原点となった県議時代について聞かせてください
野田佳彦(衆議院議員/第95代内閣総理大臣)
県議初当選や農作物輸入自由化の反対決議案にただ一人反対した際のエピソードを交え、その後の野田政治の原点となった千葉県議時代について振り返る。
時間:2分56秒
収録日:2013年11月6日
追加日:2014年3月27日
カテゴリー:
最初の県会議員の選挙が本当に徒手空拳で、毎朝街頭に立って「なんだ、こいつは」と思われながら、ずっと街頭演説し続けるというのがスタートだったのです。大方は「間違いなく落ちるだろう」という予測だったのですが、今でも忘れられないのは、18707票を取って当選することができたことです。ほかのみんなは政党の公認候補か関係者で、多くの団体を持っていて、出陣式に50人も集まらないような県議候補は、自分だけでした。
でも、18707というのは、考えてみると、40人学級で500クラス近いです。投票所には仕切りがあって、あの場所に行ったら誰かがささやいてはいけないですし、強制して書かすことはできないではないですか。それでも、18707人が、どこの誰だか分からないのですけれども、29歳の若造に一票を託してくれたことがすごく嬉しかったのです。
それで、その人たちの思いをどうやって政治行動に表すかということは、一つ一つの条例や一つ一つの意見書や議案をとことん考え抜いて自分なりに行動しました。それが、やはり自分の政治活動の原点なのですが、先ほどご指摘いただいた、農産物の輸入自由化に反対する県議会の決議案が、ある種未来永劫絶対反対のような文章だったのです。私の親父も私のお袋も農家の出身で、農家の血は自分のDNAに流れているつもりですが、私は日本の農業をもっと強くしたい、魅力あるものにしたいと思ったときに、こうやって窓口を閉ざすようなやり方で伸びるはずがないと思っていましたので、それには反対したのです。それで、決議案に反対するときは座っているのです。定数85人で84人が立ち上がった瞬間、自分しか座っていないときは、まさに変な表現ですが、「座りながらも立ちくらみ」という妙な現象に襲われました。
だけど、終わったあとに、自民党の人も公明党の人も民社党の人も社会党の人も、みんな「実は私も」という人が結構多かったのです。「実は私も」というところに、本当は世論があるのではないかというのが原点です。その意味では、今の政党政治の枠組みの中では、民意が十分吸収されていないのではないかなと思いました。県議の時代はずっと無所属でしたけれども国政に挑んだときからは、政策論とともに、政治体制論として、自民党に代わる政党を作らなければいけないという二大政党を志向するようになったということです。

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
衰退途上国ニッポン~その急所と勝機(1)安いニッポンと急性インフレ
世界で一人負け…「安い国」日本と急性インフレの現実
宮本弘曉
過激化した米国~MAGA内戦と民主党の逆襲(1)米国の過激化とそのプロセス
トランプ政権と過激化した米国…MAGA内戦、DSAの台頭
東秀敏
高市政権の進むべき道…可能性と課題(1)高市首相の特長と政治リスク
歴史的圧勝で仕事人・高市首相にのしかかるリスク要因
島田晴雄
高市早苗総理と松下政経塾(1)松下政経塾の人材輩出率の高さ
なぜ松下政経塾はケネディスクールよりも人材輩出率が高いのか
執行草舟
戦略的資本主義と日本~アメリカの復活に学ぶ5つの提言
戦略的資本主義とは?日本再生へアメリカに学ぶ5つの提言
片瀬裕文
グローバル環境の変化と日本の課題(1)世界の貿易・投資の構造変化
トランプ大統領を止められるのは?グローバル環境の現在地
石黒憲彦

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(12)自転車の青切符と「法と自粛」
【10minで考える】自転車の青切符と「法と自粛」
テンミニッツ・アカデミー編集部
『「甘え」の構造』と現代日本(1)「甘え」のインパクト
『「甘え」の構造』への誤解…甘えはダメなものなのか?
與那覇潤
お金とは何か?…金本位制とビットコイン(5)ゴールドや暗号通貨への評価
ゴールドやビットコインへの評価は?…現代社会の写し鏡
養田功一郎
インフレの行方…歴史から将来を予測する(1)インフレの具体像を探る
270年の物価の歴史に学べ…急激な物価上昇期の特徴と教訓
養田功一郎
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(2)厳格な一神教と選民思想
一神教とは、選民思想の真相とは…ユダヤ教の「最終目的」を考える
鶴見太郎
天皇のあり方と近代日本(1)「人間宣言」から始まった戦後の皇室
皇室像の転換…戦後日本的な象徴天皇はいかに形成されたか
片山杜秀
イラン戦争とトランプ大統領の戦争指導(1)米軍式戦略リーダーシップによる評価
イラン戦争…トランプ大統領の戦争指導のどこが問題なのか?
東秀敏
もののあはれと日本の道徳・倫理(1)もののあはれへの共感と倫理
本居宣長が考えた「もののあはれ」と倫理の基礎
板東洋介
日本人とメンタルヘルス…心のあり方(6)日本人の当たり前と山本七平の違和感
日本の異様さ…フィリピンから復員した山本七平が驚いたこと
與那覇潤
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博