未活用資源の潜在的可能性
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所有にこだわらない住宅の流通政策を推進すべき
未活用資源の潜在的可能性(2)都市と住宅
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
日本の不動産、住宅事情は数々の規制と、従来の考え方でがんじがらめになっている。莫大なライフサイクルコストから解放され、快適な都市生活を送るためにはどうしたらよいのか。論理と発想の転換に裏打ちされた画期的な都市計画を島田晴雄氏が提言する。(島田塾第109回勉強会 島田晴雄氏講演『日本経済は果たして、どこまで成長出来るのか』より:全14話中13話)
時間:8分33秒
収録日:2014年1月14日
追加日:2014年3月27日
≪全文≫

●日本の都市の遅れ―規制の足かせで高層化に遅れをとる東京


それから都市、住宅について。
日本の都市は非常に遅れているということは、町を歩いていれば分かります。他のアジアの国と比べればすぐに分かることです。
日本で一番高い建物は東京都庁と六本木ヒルズです。高さ260メートル。クアラルンプールに行けば、480メートルのペトロナスの建物が2本立っています。台湾に行ったら500メートル。上海には480メートルの森ビルがあります。あれだけ高いものを建てると何が起きるかというと、周辺の二乗した面積がグリーンになるのです。ニューヨークは前からそうなっています。なぜ日本はやらないのか。技術的問題か。そうではなくて、大震災の後でわかったことですが、倒壊したのは小さな低層ビルで、高層ビルはみなOKなのです。日本の技術は世界最高なのです。
では、なぜやらないのか。しかし一方で、なぜ東京にはツカイツリーが建っているのかというと、あそこだけ区域規制が外れているのです。規制から外したのか、外れているところに建てたのか、東武が何かしたのかは分かりませんが。東京は、規制などみな外したらいいわけですよ。他の国は600メートル、700メートルの超高層ビルを建設しているのに日本は300メートルのレベルですからね。
それはほとんど国ではなく、東京都の規制なのです。都知事には原発問題より、こうした都市問題に取り組んで欲しいですね。

●東京の良さを生かした都市計画を


規制を外すとどういうことが起きるかというと東京はすごいことになります。今、東京の夜間人口は1300万、これに対して昼間人口は3000万近いのです。都市部がこのようになっている国は世界にありません。パリは夜間人口のほうが多いくらいで、普通は1対1なのです。
1対1だと痛い通勤の「痛勤」がなくなるのです。日本は2000万近い人が、往復で2時間から4時間もwasteしている。膨大な量です。
これが解放されると何が起きるのか。例えば高層ビルの上に住んで下にオフィスがあってその下にショッピングセンターがあったら、一日その中で用は足りるということです。6時に仕事が終わったら夜中まで5~6時間友達と付き合えるし、映画演劇何でもできる。
私が横浜に住んでいたときは、夜の会合にと言われても、う~ん、ちょっと…。朝の会合に誘われても、ちょっと、と考えざ...

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