岩盤既得権・規制分野の成長可能性
この講義シリーズの第1話
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
今こそ再生可能エネルギーの活用を本格化せよ!
岩盤既得権・規制分野の成長可能性(2)エネルギー
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
福島第一原発事故の影響により、深刻なエネルギーの状況下にある日本。現在、原発再開と代替エネルギー開発に向けて動き出しているが、課題は大きい。では、どうすればいいのか。その具体的方策を提示していく。(島田塾第109回勉強会 島田晴雄氏講演『日本経済は果たして、どこまで成長出来るのか』より:全14話中10話)
時間:12分34秒
収録日:2014年1月14日
追加日:2014年3月20日
≪全文≫

●深刻なエネルギー状況


今、日本は深刻なエネルギー状況です。原発はこれまで54基あったのですが、現在は48基で、一つも動いていません。
高度成長時代には、原発が電力の30パーセントを提供しており、それにより経済成長を遂げました。今は化石燃料に依存しているので、エネルギーの輸入額は年間で3.3兆円増え、貿易赤字は、2012年の6.9兆円からとうとう12兆円になります。稼いでも稼いでも足りないのです。これからどうなるのでしょう。
赤字の原因が全てエネルギーというわけではないのですが、国民は、原発再開にはとても疑念を持っています。それは、「原発マフィア」という人が嘘をついて安全神話を作り上げていたからなのです。「日本の原発は安全で、最高の技術をもち、管理は最強である」ということが全くの嘘であったと、福島第一事故で見えてしまいました。
だから国民は絶対に信じないのです。例えば、堤防が低かったこと。情報共有システムが不在だったこと。訓練していなかったこと。ロボットの開発がストップしていたこと。これらは全部、人災ではないでしょうか。そのことに国民は気が付いたのです。

●原子力規制委員会の安全基準


では、どうしたらいいのでしょう。自民党政権は原発を再開したいのです。再開しないと危ないですからね。ただ、私は原発をずっと再開したほうがいいとは思いません。30基くらいを動かしながら自然エネルギーがどんどん発達してきたら、可能な限り早く自然エネルギーで原発分を減らしていかなければいけません。そうしないと国が成り立たなくなります。
ところが、どういうことになっているかというと、一昨年の9月に原子力規制委員会が出来て、昨年の7月8日に原子炉規制法が改正されました。つまり、すべて専門家に任せましょうということになり、そこで、断層があるのかないのか、原発をストップしていいのかいけないのか、という議論を行っているというわけです。
皆さんは原子炉規制法というものを読んだことがありますでしょうか。とても厚いもので、エッセンスを読みましたら、〝シビア・アクシデント・ロー〟という規定がないのです。つまり、想像を超えた重度災害は想定されていなかったということです。だから今回は、それを想定しましょう。そして規制は一元化しましょう。Back Fit(バックフィット)、すなわち昔の法律が決めていて...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
躍進するインドIT産業の可能性と課題(1)下請けから世界の中心へ
インドが世界有数のIT産業の拠点へと発展した理由
島田晴雄
会計検査から見えてくる日本政治の実態(1)コロナ禍の会計検査
アベノマスク、ワクチン調達の決算は?驚きの会計検査結果
田中弥生
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?
一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界
垂秀夫
お金の回し方…日本の死蔵マネー活用法(1)銀行がお金を生む仕組み
信用創造・預金創造とは?社会でお金が流通する仕組み
養田功一郎
経済社会と「隠れた価値」の行方(1)経済の中の価値
人間の幸福と「価値」…お金以外の「隠れた価値」をどう考えるか
吉川洋
デジタル全体主義を哲学的に考える(1)デジタル全体主義とは何か
20世紀型の全体主義とは違う現代の「デジタル全体主義」
中島隆博

人気の講義ランキングTOP10
ヒトはなぜ罪を犯すのか(1)「善と悪の生物学」として
ヒトが罪を犯す理由…脳の働きから考える「善と悪」
長谷川眞理子
編集部ラジオ2026(24)「皇室典範改正」を考える
【10minで考える】「皇室典範改正」社会の空気をどう見るか?
テンミニッツ・アカデミー編集部
中国春秋戦国時代と始皇帝(6)秦の恵文王、昭王、荘襄王の時代
秦による中国統一への道…恵文王、昭王、荘襄王が行なったこと
鶴間和幸
昭和の名将・根本博…内蒙古・終戦後の戦い(2)在留邦人の生命財産を保護する決断
武装解除の「厳命」を守るか、戦って在留邦人の「生命」を守るか
門田隆将
天皇のあり方と近代日本(4)三島由紀夫VS東大全共闘
「人間天皇」を否定した三島由紀夫の思想が問うものとは
片山杜秀
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
『太平記』に学ぶ激動期の生き方(1)なぜ今『太平記』を読むべきなのか
『太平記』は乱世における人間の処し方が学べる古典文学
兵藤裕己
老子の神髄(1)「絶対自由の境地」を求めて
『老子』が求める「絶対自由の境地」とは?…そして創造長寿へ
田口佳史
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(3)リベラルアーツの伝統と教育
身につけるべきリベラルアーツとは?…欧米の伝統と変遷から探る
橋爪大三郎