安倍政権の成長戦略について~三つのアクションプランとその成果~
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
安倍政権の成長戦略を支える菅義偉の存在
安倍政権の成長戦略について~三つのアクションプランとその成果~
島田晴雄(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
安倍政権の成長戦略には、日本産業再興プラン、戦略市場創造プラン、国際展開戦略プランといった三つのアクションプランが描かれている。民主党政権時代には進まなかった成長戦略がなぜ安倍政権下で成果を上げているのか。その実情に迫っていきたい。(島田塾第109回勉強会 島田晴雄氏講演『日本経済は果たして、どこまで成長出来るのか』より:全14話中4話)
時間:9分59秒
収録日:2014年1月14日
追加日:2014年3月6日
カテゴリー:
≪全文≫

●日本産業再興プラン~六つの項目から経済支援~

安倍さんの成長戦略が何だったか、さらりと復習したいと思います。
安倍さんの成長戦略は、昨年6月14日に閣議決定されまして、それが基本となって動いていることになっていますが、そこでは三つのアクションプランというものが描かれています。
一つ目は「日本産業再興プラン」です。
項目が六つありまして、一つ目は「緊急構造改革プログラム」。
これは、産業の新陳代謝を促進する、すなわち古くなったものはやめて新しいものを活かすということです。このため夏に産業競争力法案を作ると言っていました。
それから「雇用制度を改革する人材力の強化」。これは、雇用維持から労働移動支援へ方向転換させていくということです。
そして「科学技術イノベーション」、「世界最高水準のIT社会の実現」、「立地競争力のさらなる強化」、「中小企業・小規模事業者の革新」です。
以上のように、「日本産業再興プラン」は、少し伝統的なやり方で経済支援をしていきましょうというものです。

●戦略市場創造プラン~四つの分野に着目した市場作り~

二つ目は「戦略市場創造プラン」です。
日本には健康、エネルギー、次世代インフラといった分野に加え、世界で稼げる可能性のある地域もあるはずだから、これらをどんどん伸ばしましょうということです。
もう少し具体的に言うと、まず国民の健康寿命をもっと伸ばしましょうということです。実は日本人の場合、物理寿命は長いけれども、健康寿命は短いのです。それからクリーンで経済的なエネルギー需給の実現と、安全かつ便利で経済的な次世代インフラの構築を行いましょうということ。そして観光も含め、世界を惹き付ける素敵な農村といった地域社会で稼ぎましょうということです。つまり「戦略市場創造プラン」とは、「新しい市場をつくりますよ」ということです。

●国際展開戦略プラン~自由貿易地域拡張とインフラ輸出に向けて~

三つ目は「国際展開戦略プラン」です。
一つは「戦略的な通商関係の構築と経済連携の推進」。分かりやすく言うと、「自由貿易地域を伸ばそう」ということです。
今、TPPが大変な関心を呼んでいますが、現在、世界のマーケットの中で日本が自由化しているのは19パーセントなのです。これをいまから5年後に70パーセントに増やすというわけですから、大変なアンビシャスです。ただ、...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
外交とは何か~不戦不敗の要諦を問う(1)著書『外交とは何か』に込めた思い
外交とは何か…いかに軍事・内政と連動し国益を最大化するか
小原雅博
日本の財政政策の効果を評価する(1)「高齢化」による効果の低下
高齢化で財政政策の有効性が低下…財政乗数に与える影響
宮本弘曉
中国共産党と人権問題(1)中国共産党の思惑と歴史的背景
深刻化する中国の人権問題…中国共産党の思惑と人権の本質
橋爪大三郎
デジタル全体主義を哲学的に考える(1)デジタル全体主義とは何か
20世紀型の全体主義とは違う現代の「デジタル全体主義」
中島隆博
ポスト国連と憲法9条・安保(1)国連の構造的問題
核保有する国連常任理事国は、むしろ安心して戦争できる
橋爪大三郎
戦争とディール~米露外交とロシア・ウクライナ戦争の行方
「武器商人」となったアメリカ…ディール至上主義は失敗!?
東秀敏

人気の講義ランキングTOP10
戦前、陸軍は歴史をどう動かしたか(1)総力戦時代の到来
日英同盟の廃棄、総力戦…世界秩序の激変に翻弄された日本
中西輝政
インフレの行方…歴史から将来を予測する(4)10年後の物価…5つのシナリオ
5つのシナリオ分析…10年後の日本の物価水準はどうなる?
養田功一郎
「Fukushima50」の真実…その素顔と誇り(2)吉田昌郎所長の機転と決断
なぜ部下たちは「吉田昌郎所長となら死ねる」と語ったのか
門田隆将
高市政権の進むべき道…可能性と課題(2)財政戦略3つの問題点
高市政権の財政政策の課題は…ポピュリズム政策をどうする?
島田晴雄
こどもと学ぶ戦争と平和(3)「小さな外交官」と少年兵の問題
外国が攻めてきたらどうすればいい?戦争と少年兵の問題
小原雅博
これから必要な人材と人材教育とは?(3)無謬性とジョブローテーション
もうゼネラリストを育てる人事制度では時代に対応できない
柳川範之
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の実像に迫る
黒田基樹
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
内側から見たアメリカと日本(6)日本企業の敗因は二つのオウンゴール
日本企業が世界のビジネスに乗り遅れた要因はオウンゴール
島田晴雄
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(5)世界で戦うために必要なこと
グローバルビジネスで成功できる日本企業の発想法とは
水野道訓