これからの人材育成
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リスクを取らないことがリスクになる時代
これからの人材育成(2)変化の時代と多様性の教育
小林りん(ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン 代表理事 )
学校法人インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)代表理事・小林りん氏が、今後の働き方と教育のあり方について語る。リスクを取らないことがリスクとなる時代において、自分が何をしたいのか、真摯に問いかける必要がある。小林氏が代表理事を務めるISAKの、多様性を重視した教育についても解説する。(全2話中第2話)
時間:12分19秒
収録日:2017年5月15日
追加日:2017年6月27日
カテゴリー:
≪全文≫

●楽観視できる未来をつくるのは、自分の心だ


 以前、座右の銘として、フランスの哲学者アランの「楽観は意志である」という言葉を挙げました。その後、ある方から禅にも同じような言葉があると教えてもらいました。「一切唯心造」といって、一切のことはただ心が造っている、という意味です。50パーセントの仕事がなくなってしまうかもしれないということを、なんとミゼラブルな(悲惨な)時代だと思うのか、50パーセントも新しいチャンスがある、ぞくぞくするなと思うかは自分の心次第です。1つや2つ失敗しても、100の選択肢が98に絞られたと思うのか、2回も失敗してしまったと思うかは、その人の心次第なわけです。

 目の前にある様々な困難を一つ一つ取り除きながら、楽観視できる未来をつくっていけるかどうかは、自分の心にかかっています。こうしたことは、フランスの哲学者に言われるまでもなく、おそらく日本人あるいは禅の世界では、何百、何千年も前から言われてきたことでしょう。現代のような時代だからこそ、そういう気持ちをもう一度持ち直す必要があると、ひしひしと感じます。


●リスクを取らないことがリスクになる時代


 こうした話をすると、「いやいや、成功しているからそういうことが言えるんじゃないですか」とよく言われます。松下幸之助氏は「成功する人は諦めない人だ」という言葉を残していますが、私だって実は何回も挫折しそうになりました。この学校(ISAK)も失敗するのではないかと、年に何回も思うことがありましたが、やはりそこで諦めなかったから良かったのだと思います。まだ成功と呼べるものではないですし、学校は開校したスタート地点にいるにすぎませんが、ここにあるのはやはり失敗しても諦めず、はい上がってきた結果です。これは誰にでも当てはまることでしょう。

 手を替え品を替え、もしかしたら全然違うビジネスになってしまうかもしれないけれども、それでもやり続けていくということです。チームを変えてみたり、他のチームにジョインしたり、と色々なやり方があります。これからはますます、リスクを取らないことがリスクになっていく時代でしょう。

 今存在する企業の中で、今と同じことをやっていて20年後に存在できる会社は、おそらく一つもないと思います。ですから、本当に変わり続けられる企業・組織体に所属して自分も変化の一部になるか、自らが飛び出...

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