これからの人材育成
この講義は登録不要で無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
脱減点主義の人材育成…要点は「問いかけ、多様性、リスク」
これからの人材育成(1)問い掛け・多様性・リスク
小林りん(ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン 代表理事 )
学校法人インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)代表理事の小林りん氏が、今後の人材育成のあり方について語る。従来の教育や減点主義の人事考課では、急速に変化する現代社会に適応できる人材を育成できない。自分と周囲に問い掛ける力、多様性に対する寛容力、リスクを取る力を養うことが重要だ。(全2話中第1話)
時間:11分21秒
収録日:2017年5月15日
追加日:2017年6月20日
カテゴリー:
≪全文≫

●今の教育や人事考課では10年先の人材はつくれない


 教育も企業の人材育成も、この10年、20年の間ずっと、「高度成長期とはもう違うのだから、変わらなければいけない」と言われ続けてきました。ただ、今までとは違って、この数年の間にAIなどの発達によって、実際に私たちが想像できないようなスピードで社会が変わりつつあります。

 今までは、何となくこのままではいけないだろうと思いながら、10年、20年とやり過ごしてきたのですが、今後は、実際に想像もできないような世界になっていくと考えられます。それは20年後かもしれませんし、もっと早く、10年後かもしれません。したがって、今の教育や企業の人事考課あるいは人材育成が、そうした10年先の人材をつくっているのか。そういったところが本当に大きな問題となります。


●旧来の減点主義の人事考課では人材は育たない


 そこで、私たちの学校では3つの力を大事にしています。1つ目が「問いを立てる力」です。自分はそもそも、何に突き動かされるのか、自分に何が必要なのだろうか、という問いです。この問いが、隣の人は何に困っているのか、このコミュニティーには何が必要なのか、という他人への問い掛けと、ぴたっと合った瞬間に、大きな山が動き始めるのです。まずは周りではなく自分に問い掛けてみる。そして、すぐ隣の人、次にコミュニティーに問い掛けていく、ということが非常に大事です。例えば、企業の中でも、周りの人が何を要求しているか、上司は自分をどう評価するだろうか、ということではなく、まず、今自分はどこにいたら一番わくわく、ぞくぞくするだろうか、あるいは市場は実際には何を要求しているのだろうか、という問いに真摯に耳を傾けていくことが大切なのです。

 ただ、企業に入ったときに、それが評価されているのか、ということは大きなポイントだと思います。最近、企業の方とお話させていただくと、トップの方は「リスクを取ることは構わない。失敗しても良いんだ」と、メッセージとしてはおっしゃいます。しかし、現場での人事考課は、やはり減点主義のままで、失敗したら左遷させられるという旧来の人事考課が続いている場合が多いのです。そうなると、なかなか人材は育ちません。本当にリスクを取り、本当に新しいことを生み出す人は育ってこないのです。


●現代社会では、目に見えにくい価値観のぶつかり合いがある

...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
今こそ問うべき「人間にとっての教養」(1)なぜ本を読むことが教養なのか
『人間にとって教養とはなにか』に学ぶ教養と本の関係
橋爪大三郎
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
「アメリカの教会」でわかる米国の本質(1)アメリカはそもそも分断社会
「キリスト教は知らない」ではアメリカ市民はつとまらない
橋爪大三郎
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
『「甘え」の構造』と現代日本(1)「甘え」のインパクト
『「甘え」の構造』への誤解…甘えはダメなものなのか?
與那覇潤
「怒り」の仕組みと感情のコントロール(1)「キレる高齢者」の正体
「キレやすい」の正体とは?…ヒトの「怒り」の本質に迫る
川合伸幸

人気の講義ランキングTOP10
本番に向けた「心と身体の整え方」(1)ディテールにこだわる
トップアスリートが実践する「自分の高め方」とは…まず集中のスイッチを入れる方法は?
為末大
「満洲」から考える日本とアジア(9)アヘンの実態と満洲開発
満洲国の開発とアヘン問題…アヘンが資金源となったのは事実だが「同時代の世界」と比較せねば真実はつかめない
宮脇淳子
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(4)認知症と共生社会の実現に向けた対策
その物忘れ、認知症かも…加齢による物忘れとの違いと一番大事なこと
小川純人
今こそ問うべき「人間にとっての教養」(1)なぜ本を読むことが教養なのか
『人間にとって教養とはなにか』に学ぶ教養と本の関係
橋爪大三郎
東横インに学ぶ「女性活躍」の秘策(1)女性支配人が支えるホテル
東横インは97%が女性支配人!女性活躍のきっかけとは
黒田麻衣子
編集部ラジオ2026(35)鶴見太郎先生の公開収録を振り返る
【10min紹介】鶴見太郎先生の公開収録を振り返る・・・お寄せいただいた声
テンミニッツ・アカデミー編集部
資本主義の再定義…哲学で考える(1)アダム・スミスの「市場と感情」
資本主義を哲学する…まずアダム・スミスの見えざる手と道徳感情論
中島隆博
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
文明語としての日本語の登場(1)古代日本語の復元
なぜ「てふてふ」が蝶々?日本語の変遷を追う…まずは万葉仮名から
釘貫亨