東海道新幹線50周年と海外展開
この講義シリーズの第1話
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
東京-名古屋間を40分で結ぶ夢の超高速鉄道
東海道新幹線50周年と海外展開(2)21世紀の新たな飛躍 超電導リニア(SCMAGLEV)
葛西敬之(元東海旅客鉄道(JR東海)代表取締役名誉会長)
東京-名古屋間を40分で結ぶ超電導リニア(SCMAGLEV)。21世紀の新・鉄道革命として50年以上にわたり開発を進めてきた。その技術の強み、開発経緯、海外展開、社会的インパクトとは。JR東海の葛西敬之名誉会長が語る。(後編)
時間:11分02秒
収録日:2014年4月15日
追加日:2014年7月3日
≪全文≫

●21世紀の新たな飛躍「超電導リニア(SCMAGLEV)」


 鉄の線路の上を鉄の車輪で走る鉄道とその進化形である高速鉄道(新幹線)が完成した一方で、今度はさらなる新技術、21世紀に独特の飛躍した技術が、いよいよ技術的に完成して、今これから現実にそれが建設されようとしています。それが超電導磁気浮上式鉄道(超電導リニア)です。

 超電導磁気浮上とはどういうことかを簡単に説明します。ある種の金属の温度をどんどん下げていくと、最終的にある一定のところで電気抵抗がゼロになります。この現象を超電導現象といいます。今われわれが使っているチタンと銅の合金、ニオブチタン合金というもので作った線材の場合、マイナス263℃で超電導現象を起こします。そうすると、絶対零度がマイナス273℃ですから、液体ヘリウム(マイナス269℃)を使った冷凍機の中にニオブチタン合金のコイルを入れておくと、超電導磁石になります。超電導磁石は抵抗がゼロですから、電気抵抗がありません。ですから、どんなに大きな電流を流しても熱を持ったりすることはありませんし、比較的細い電線でも大量の電流を流すことができるので、小型の磁石が大変強力な力を持つのですね。そこで、この超電導磁石を動力源として浮上させ、かつ走行させようという仕組みが、超電導磁気浮上式鉄道です。現在、山梨県で実験線全区間43キロメートルが、実用線のスペック、スペシフィケーションで完成して、盛んに走行実験をしています。

●東京-名古屋間を40分で結ぶ夢の超高速鉄道


 この技術の開発に着手したのは1962年でした。東海道新幹線が開業する2年前です。そのときに、東海道新幹線で東京-大阪間が3時間になるのであれば、その次には1時間のものを作ろうという目標で開発に着手したのです。しかし、国鉄は経営が悪化したために、あまりはかばかしい開発ができませんでした。

 JR東海になってから、その計画をわれわれが引き継いで、山梨に18.4キロメートルの、いずれは実用線として使える土木構造物を使ってシステムの研究をし、コアシステムが完成して、そして今約43キロメートル、実用コアシステムで超電導磁気浮上式鉄道が出来上がっているということなのです。

 この超電導磁気浮上式鉄道は、まず東京~名古屋間に建設しようとしています。中央新幹線の東京~名古屋間は290キロメートル弱...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
ハラスメント防止に向けた風土づくり(1)ハラスメントの概要
増え続けるハラスメント…その背景としての職場の特徴
青島未佳
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
松尾睦
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(1)人を真に活かす人事評価とは
ソニー流の「人材論」「新規ビジネス論」を具体的に語ろう
水野道訓
本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない
「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質
國廣正
組織改革の要諦~活性化と人材活用(1)準備、スピード、タイミング
組織改革は最初に全体像と将来像を示すのが重要
秋池玲子
Microsoft Copilot~AIで仕事はどう変わるか(1)「生成AI」の画期性
「生成AI」実装の衝撃…人工知能の歴史と特長
渡辺宣彦

人気の講義ランキングTOP10
「満洲」から考える日本とアジア(4)蒙古襲来と清朝建国
実は元寇はモンゴル人ではなかった?満洲をめぐる民族興亡史と「漢族」との関係…蒙古襲来から清朝建国まで
宮脇淳子
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(8)『オデュッセイア』の世界的影響
オデュッセイアが物語のフォーマット?…アラビアンナイトから百合若物語、ひまわりまで
松村一男
ピアノでたどる西洋音楽史(1)ヴィヴァルディとバッハ
クラシック音楽の歴史をピアノ演奏で辿る~ヴィヴァルディ四季
野本由紀夫
テロメアから考える「アンチエイジング」(1)老化とテロメアの関係
テロメアの長さが「がんリスク」と「老化」のカギを握る
堀江重郎
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
モンゴル帝国の世界史(1)日本の世界史教育の大問題
なぜ日本の「世界史」はいびつなのか…東洋史と西洋史の違い
宮脇淳子
「ホメロス叙事詩」を読むために(1)ホメロスを読む
2700年前のホメロスの叙事詩が感動を与え続ける理由
納富信留
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
ポスト国連と憲法9条・安保(1)国連の構造的問題
核保有する国連常任理事国は、むしろ安心して戦争できる
橋爪大三郎