蒲島県政
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規制中心の行政から県民総幸福量の最大化を目指す行政へ
蒲島県政(1)決断の政治
蒲島郁夫(元熊本県知事)
熊本県知事・蒲島郁夫氏が、「熊本県政」ではなく自らの名前を冠して「蒲島県政」と呼ぶには訳がある。そこにはリーダーシップのあり方を追究し実践する、知事としての覚悟が込められているからだ。蒲島県政の「決断の政治」「対応の政治」「目標の政治」を語るその第一弾!(全3話中第1話目)
時間:13分28秒
収録日:2014年5月16日
追加日:2014年7月10日
カテゴリー:
≪全文≫

●不況下におけるリーダーシップのあり方、三つのポイント


 いよいよ蒲島県政が始まったのが、2008年の4月です。それで、私は、蒲島県政というのはどういうものかということを、自分で客観的に分析してみました。

 私が県政を始めた頃は、日本が大不況のときなのです。リーマンショックも、また経済的な危機もあるときで、今考えてもあれほどの大不況のときによく就任したなと思っています。

 経済的に好況のときのリーダーシップというのはやりやすいのです。何をやってもうまくやれるのですが、不況下におけるリーダーシップのあり方というのはやはり違います。そこで、私は三つのことが必要だと思いました。

 なぜリーマンショックが起こったかというと、あまりにも経済的な価値だけを尊重してきた、そういう社会の行き着く先がリーマンショックだったわけです。ですから、まずお金中心主義から価値観を転換しようと思いました。これが一つ。

 私がどのような転換をしたかというと、幸福というのはお金だけではありません。プライドや、あるいは希望、そして安全安心なども重要です。もちろん経済的なものも大事です。そういう価値観の転換をしようというのが、第一の私のリーダーシップのあり方です。

 二番目に考えたのは、私と一緒に4年間、県民は暗いトンネルの中を抜けていかなければいけない、ということでした。暗いトンネルの中を抜けるためには、リーダーシップのあり方として、そのトンネルの先の明るい夢を語らなければいけません。ですから、私の一期目のマニフェストは夢が多いのです。夢をずっと語り続けてきました。前回までお話ししてきたように逆境の中にこそ夢があるという経験が、ここで活きてきたのです。

 そして三番目が、景気がよくても悪くても熊本県には多くの課題がありますので、今のうちに課題を解決しておこうと思いました。ですから、三番目のアプローチとしては、課題の解決ということ。これが、私が県知事として一期目にとったリーダーシップだったのです。

●「蒲島県政」スタート時の職員への三つの指示とパラダイムシフト


 そしてもう一つは、これまで県政というと「熊本県政」という言い方をしました。ですから、誰がやっても「熊本県政」なのですが、それではおかしいのではないか、と考えたのです。アメリカを例にとれば、レーガン政権、あるいはカータ...

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