日本の安全保障~アジアの安定・成長を保つ「抑止力」~
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
日米関係強化こそがアジアの安全保障と世界の成長へのカギ
日本の安全保障~アジアの安定・成長を保つ「抑止力」~
小野寺五典(衆議院議員)
安倍内閣組閣後1年半。経済とともに大きな軸として注目されるのが外交・安全保障問題だ。今回は防衛大臣の小野寺五典氏が10MTVに登場。目前の「集団的自衛権」問題がなぜ浮上したのかを、日米関係と世界平和の枠組みの中から、分かりやすく伝えてくれる。
時間:8分39秒
収録日:2014年6月17日
追加日:2014年7月10日
カテゴリー:
≪全文≫

●防衛大臣の一番の心構えは、紛争を起こさないこと


 防衛大臣の小野寺です。今日は出演させていただいて、ありがとうございます。

 私の防衛大臣としての一番の心構えというのは、まず紛争を起こさないこと、これが一番大事だと思います。そのために、抑止力をどう高めるかが最大のテーマになります。

 防衛大臣になって安倍総理から指示されたのは、まず一つは「防衛大綱」を作れということでした。これは10年規模の日本の安全保障の大きな枠組みになります。それから、「中期防(中期防衛力整備計画)」という、5年程度の防衛装備をどうするかの計画を作れという指示でした。


●国家安全保障の枠組みは、外務・防衛の緊密な連携から


 これらを実現するために総理とともにいろいろ相談を繰り返す中で、私からは次の問題意識を提示させていただきました。

 例えば、北朝鮮が「日本にミサイル攻撃をする」というような、さまざまな威圧的な発言をした場合ですが、私どもとしては当然、ミサイル防衛システムは、アメリカと日本にしかないような非常に優れたものを持っています。しっかりこの国を守る、保っていくためのシステムです。

 しかし、それだけで日本を守れるかというと、大切なのは北朝鮮にミサイルを発射させないことで、そのためには外交でさまざまな努力をしてもらうことが重要になります。その意味で、外交と安全保障・防衛分野は表裏一体になっています。この分野の連携がよくならないと、日本の安全保障にとって機能的な役割が果たせない。そのことを総理も含めて共通認識を持っていただきました。


●日本版NSC「国家安全保障会議」を設置


 そのためにも、まず日本版NSCに当たる「国家安全保障会議」を作り、これをきちんとスタートさせる努力を防衛大臣就任当初から行ってまいりました。その後に、この安全保障会議をもって、日本は安全保障においてどういう戦略を持つのかを定める「国家安全保障戦略」を策定する流れとしました。

 意外なことに、日本の安全保障に関しては、防衛に関する基本という考え方はありましたが、安全保障の戦略はありませんでした。ですから今回政権交代になって、外務・防衛が緊密な関係を持ち、そして国家安全保障会議を作り、その中での戦略、大綱、中期防――このような一貫した流れの中で、私どもは安全保障の役割を一つ一つ積み上げており...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
日本を復活させる国家戦略(1)戦後の復興戦略と日本経済の凋落
「所得倍増」はなぜ成功したか…日本経済の回復のヒント
島田晴雄
日本の財政の真実を検証する(1)膨らむ借金の知られざる実態
日本の財政の「真実」をデータで徹底検証…国際機関の分析は?
宮本弘曉
教養としての「人口減少問題と社会保障」(1)急速に人口減少する日本の現実
毎年100万人ずつ減少…急降下する日本の人口問題を考える
森田朗
資産運用の思考法…経済や市場の動きをどう読むか
市場予測のポイント…短期・中期・長期の視点と歴史的洞察
養田功一郎
第2次トランプ政権の危険性と本質(1)実は「経済重視」ではない?
トランプ政権の極右ポピュリズム…文化戦争を重視し経済軽視
柿埜真吾
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?
一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界
垂秀夫

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(38)アメリカ中間選挙と民主主義
【10min解説】第2期のトランプ大統領と中間選挙を考える
テンミニッツ・アカデミー編集部
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎
ロシア人の見る「ロシアの歴史」(4)アレクサンドル・ネフスキーの英雄化
ロシアの英雄「アレクサンドル・ネフスキー」はなぜ英雄か…ドイツ騎士団と戦った歴史がどう利用されたか
上月豊久
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教
なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景
橋爪大三郎
「満洲」から考える日本とアジア(1)「満洲」を知る意義とは
「満洲史」はなぜ現代日本でタブー視されるのか?…王道楽土の夢とアヘンなどの裏面から見えてくる現代への教訓
宮脇淳子
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(8)『オデュッセイア』の世界的影響
オデュッセイアが物語のフォーマット?…アラビアンナイトから百合若物語、ひまわりまで
松村一男
今後の技術革新と企業経営(6)仮想通貨とフィンテック
仮想通貨が本当の「通貨」にならない理由
柳川範之
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(1)老年病科と高齢者の疾患・病態の特徴
頻尿、低栄養、転倒、誤嚥、フレイル…増える老年症候群と高齢者の疾患・病態の特徴
小川純人
資本主義の再定義…哲学で考える(1)アダム・スミスの「市場と感情」
資本主義を哲学する…まずアダム・スミスの見えざる手と道徳感情論
中島隆博