1話10分のハイクオリティメディア
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1話10分のハイクオリティメディア
小宮山宏(東京大学第28代総長/株式会社三菱総合研究所 理事長/テンミニッツ・アカデミー座長)
誰もが発信でき、正しい情報が何か分かりづらくなった「情報爆発」の時代にこそ求められるメディアとは何か。「10MTVオピニオン」の意義について座長 小宮山宏が語る。
時間:3分14秒
収録日:2014年2月3日
追加日:2014年2月24日

●「10分間」の意味


 今まさに「情報爆発」という時代で、メディアもその真っ只中にいます。

 これは、テレビ、ラジオというような基本的なチャンネルから流される情報もありますし、今やUstreamだとかYouTubeだとか、そういった誰でも発信できる、誰でも聞けるという時代に入ってきました。でも、こういう時代は、いわば無限に情報があって、どの情報が正しいのか、どれを聞いたらいいのかが分からなくなってしまいます。

 こういうときに、われわれはクオリティの保証された人たちの話を、10分でもって話す。この10分というのが非常に重要なのです。実は、テレビに出たときの話というのは、へたをすると10秒、20秒というように区切られますし、BSのニュース番組など比較的長い話をできるものがありますが、それでもやはりやり取りの中で自分の思ったことを思うようには話せないというのが、テレビで話す人たちの側のフラストレーションだと思います。

 ですから、聞く方のフラストレーション、話す方のフラストレーション、その両方を解決しよう。それには、標準的には10分ぐらいの話を、クオリティの保証された人が話すというのがいいのではないかということで、欧米などでも非常に流行りだしたメディアだと思います。


●ハイクオリティメディア


 実は、本屋さんも同じなのです。今、1日に500冊といったような、信じられない数の新刊が発行されています。私などは昔、本屋さんに行くのが楽しみで、ただ見ていて、今どんな本が出たというだけでも、しばらくの時間、いい時間を過ごすことができたのですが、今やもう新刊だけで山のように積まれていて、どこに正しい情報があるのか分かりません。

 それに対して、今、私は下北沢に住んでおりますけれども、下北沢やいくつかのところに、専門書店ではなく本屋さんがいい本だと思うものを選んでいるお店があるのです。そういうものが、ジャンルごとに置かれている。このジャンルを選んだり、その中のいい本を選ぶというのが、本屋さんの見識になってきているわけですけれども、そういう本屋さんが着実にファンを集めています。

 おそらくこのハイクオリティメディアは、その本屋さんがやっているようなことを、テレビでやる、メディアでやるということになるのでしょう。

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