今後の政治がどうなるか~安倍政権のゆくえ~
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
景気次第で自民党内に政変の可能性も
今後の政治がどうなるか~安倍政権のゆくえ~
星浩(ジャーナリスト 元 朝日新聞社 特別編集委員/TBSスペシャルコメンテーター)
2015年4月の統一地方選挙を皮切りに、安倍政権の前に「4つのハードル」が次々とあらわれる。難局は、向こう2年にわたって続く。自民党内の政変にもつながりかねない、「4つのハードル」とは?
時間:10分59秒
収録日:2014年12月18日
追加日:2014年12月24日
カテゴリー:
≪全文≫

●比例得票数の伸び悩みが示す、民主党への失望


 今回は、総選挙の後の政治はどのように動くのかという話をしたいと思います。

 その前に、一つ、前回の話(「今回の選挙を振り返る」)の中でお話しするのを忘れた点がありますので、補足します。自民党は290議席を取ってなかなか強みを発揮していますが、自民党の比例区の票を見ると、非常に面白い数字があります。5年前の2009年の総選挙、これは自民党が民主党に敗れて政権を失った時ですが、その時の自民党の比例区の投票数は、ざっと1800万票でした。一方、2年前、自民党が政権に復帰した時の得票数を見ると、自民党の票は1600万票に落ち込んでいます。つまり、政権に復帰した時に、票数を減らしているのです。

 今回はその中間程度で、約1700万票です。2年前よりはかなり復活してきたけれども、最近で一番多い5年前の1800万票台には戻らなかった。逆に言うと、自民党は、1600万から1800万ぐらいの基礎票というか、自民党のお得意さんというか、そういう基盤を固めつつあるのかなという状況です。

 一方、民主党は、5年前に政権を奪った2009年の総選挙では、3000万票近い比例票を取りました。しかし、その後3年3カ月の政権運営に対する厳しい批判があり、2年前の2012年の総選挙では、900万票台に落ちました。今回、若干盛り返したとは言いながら、まだ900万台の比例票でした。そういう意味では、有権者の民主党に対する厳しい視線、つまり「あの3年3カ月の政権運営はまだまだ未熟だった」という厳しい視線は、まだ続いているというところです。ですので、民主党が果たしてどこまで回復してくるのかというのが、今後の政治の見どころになります。

 また、今回の民主党は、小選挙区275選挙区のうち、178カ所でしか公認候補を立てられず、100カ所近い選挙区で立候補者を立てることができませんでした。これはやはり、有権者からすると、非常に失望するところがあったと思います。これが、比例票の伸び悩みにもつながっています。典型的なのは、前の経済産業大臣で、政治と金のスキャンダルで辞任した小渕優子さんの選挙区に対して、民主党が独自候補を擁立できなかったということです。民主党の足腰の弱さ、力不足は、こういうところに端的に表れて、露呈しています。そこをまず克服していくのが...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
本当によくわかる経済学史(1)経済学史の概観
経済学史の基礎知識…大きな流れをいかに理解すべきか
柿埜真吾
緊急提言・社会保障改革(1)国民負担の軽減は実現するか
国民医療費の膨張と現役世代の巨額の「負担」
猪瀬直樹
戦争とディール~米露外交とロシア・ウクライナ戦争の行方
「武器商人」となったアメリカ…ディール至上主義は失敗!?
東秀敏
戦争と平和の国際政治(1)「合理性の罠」とインテリジェンス
国際政治の要諦は戦略とインテリジェンス
小原雅博
会計検査から見えてくる日本政治の実態(1)コロナ禍の会計検査
アベノマスク、ワクチン調達の決算は?驚きの会計検査結果
田中弥生
台湾有事を考える(1)中国の核心的利益と太平洋覇権構想
習近平政権の野望とそのカギを握る台湾の地理的条件
島田晴雄

人気の講義ランキングTOP10
これから必要な人材と人材教育とは?(3)無謬性とジョブローテーション
もうゼネラリストを育てる人事制度では時代に対応できない
柳川範之
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
プロジェクトマネジメントの基本(9)リーダーシップとモチベーション
マズローの欲求階層説を発展させたアルダーファの理論とは
大塚有希子
聖徳太子「十七条憲法」を読む(1)十七条憲法を学ぶ現代的意義
聖徳太子の「和」は議論の重視…中華帝国への独立の気概
賴住光子
平和の追求~哲学者たちの構想(6)EU批判とアメリカの現状
理想を具現化した国連やEUへの批判がなぜ高まっているのか
川出良枝
おもしろき『法華経』の世界(10)未来への智慧と希望
「未来応化=どんな未来も大丈夫」…ブレない臨機応変の力
鎌田東二
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(6)曼荼羅の世界と未来のネットワーク
命は光なのだ…曼荼羅を読み解いて見えてくる空海のすごさ
鎌田東二
これからの社会・経済の構造変化(1)民主主義と意思決定スピード
フラット化…日本のヒエラルキーや無謬性の原則は遅すぎる
柳川範之
逆境に対峙する哲学(9)先人の知恵という友
本居宣長も白隠もハイデガーも友となる――大切なのは?
津崎良典
クーデターの条件~台湾を事例に考える(1)クーデターとは何か
台湾でクーデターは起きるのか?想定シナリオとその可能性
上杉勇司