再生ハウステンボス
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万年赤字のハウステンボスを再生させた手法とは?
再生ハウステンボス―失敗と新たな挑戦
澤田秀雄(株式会社エイチ・アイ・エス 最高顧問)
18年間赤字を続けたハウステンボスを1年で黒字化した株式会社エイチ・アイ・エス代表取締役会長・澤田秀雄氏。あまりの鮮やかさに「魔法を使ったのか」「どれほどの才人なのか」と疑いたくなるのはもっともだ。しかし、「失敗の裏にこそ成功が隠されている。まずやってみて、それからよく考えよう」という氏の哲学はマトモ過ぎるほどマトモである。ハウステンボス4年間の挑戦の軌跡を、ご自身に振り返っていただこう。(2015年3月5日開催島田塾第122回勉強会澤田秀雄氏講演「挑戦する勇気、失敗する価値 」より、全5話中第3話目)
時間:15分22秒
収録日:2015年3月5日
追加日:2015年4月16日
カテゴリー:
≪全文≫

●無料でも駄目なのは、一体何が問題か


 最初に私が考えたのはエイチ・アイ・エスが得意としている手法です。韓国5万円のチケットを19800円なり9800円にすれば、とてもよく売れて、2割から3割はお客さまが増えることを私たちは知っていました。

 「よし。ハウステンボスも値段を下げよう」と、5000円台だった入場料を4000円台に下げ、とくに夕方からのお客様を増やすもくろみで、3000円の料金を2000円、2000円を1000円、1000円を半ばヤケクソで無料にしました。

 ところが、入場者は全然増えない。値段を下げても来ないとは、エイチ・アイ・エスの使う手法は通用しないのか。まずここから学びが始まるのですが、「値段を下げても入らない。なぜか?」というと、やはり面白くないからです。

 いろいろなミュージアムの並ぶエリアを「ミュージアムスタッド」と呼んでいますが、当時そこは多くの施設がクローズされていて、夜は真っ暗で怖いと言われていました。試しに歩いてみると、本当に怖い。「お客さまが夜に来られないのは当然だ。いくら安くしても、面白くないし、楽しくないし、暗い」と思いました。

 この頃は資金もあまりありませんので、「何もしなくても怖い」ところを生かして「スリラー・エリア」にしようと考えました。「スリラー・ファンタジー・ミュージアム」です。これが大変人気を得たのですが、もともと怖い場所だから当然だと思っていました。


●失敗と成功の間を結ぶ「裏腹」哲学とは


 それは少し置いておくこととして、とりあえず値段だけでは駄目だと分かったのが、最初の学びでした。失敗はしましたが、新しい学びを得ます。致命的な失敗ではいけませんが、失敗することで必ず原因が浮かぶからです。

 私はよく言うのですが、全ての問題は必ず「裏腹」の関係にあります。ハウステンボスにとって、大きいということがマイナスに働きましたが、大きいことはプラスでもある。失敗の裏には必ず裏腹に成功があります。「失敗は成功の母」と言いますが、失敗の裏には成功があります。問題は、どうやってそれを見つけるかです。

 われわれは、新しいものが入ってくると、必ず失敗したりうまくいかなかったりします。しかし、うまくいかないのは、うまくいかない原因があり、それを裏返すことが成功につながるのです。「面白くないから来ない...

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