組織改革の要諦~活性化と人材活用
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人事評価と報酬の仕組みには研修も結びつけるべき
組織改革の要諦~活性化と人材活用(2)「仕組み」と「仕掛け」
秋池玲子(ボストンコンサルティンググループ 日本共同代表)
組織改革にはスピードやタイミングだけでなく、辛い経験のケアや組織の仕組みを変えるための工夫が必要である。ボストン・コンサルティング・グループ シニアパートナー&マネージングディレクター・秋池玲子氏が、地方バス会社再生の経験や人事制度改革を事例に、経営者の心構えと工夫のポイントである「仕掛け」について論じる。(全2話中第2話)
時間:15分36秒
収録日:2018年3月12日
追加日:2018年6月1日
カテゴリー:
≪全文≫

●大転換はスタートから半年以内に行う


 それから、組織改革は半年以内で、と言いましたが、これは一つの目安ではあるものの重要です。多くの日本の組織は1年という年度の単位で会社が回っています。そのため1年たってしまうと、次の年度の計画を立てたり人事異動が出てきたりしますが、半年であれば、その時の体制や事業計画の中で動くことができます。

 また先ほど言った通り、人間は慣れます。半年ぐらいが非常に厳しいことに対して最高レベルの緊張感が保てるぎりぎりのところではないかと思います。もちろんその後も緊張感をもって取り組むのですが、特別なことに対しては体力の問題もあります。やはり多くのことをやらなければならないので、だらだらやらずに集中的にやることが大事です。


●目に見える変化に心を配る


 その半年に経営者やリーダーが考えるべきことは、自分や部下や社員が慣れていってしまう前に新しいやり方を組み込んで、それをルーティンにしてしまうということです。

 例えば書類の作り方や物事の考え方だけでなく、一度ITシステムを変更して仕事の業務システムを変えてしまうと、会社に定着してしまいます。

 その都度考えてやるのは無駄なため、定着すれば効率が上がります。一方で、社員がそのやり方に慣れてしまうということによって、これがルーティンになり、いちいち考えなくなってしまうという危険もあります。

 そのため、最初の半年に皆で頭を絞り、どのやり方が新しいやり方として良いのか、よく考え、それを組み込み、次のルーティンにしてしまうことが重要です。

 何年かに一度見直した方が良いと思いますが、一度やるというときは、何年もかけてではなくて、一気に行ってしまうということをお勧めしたいです。


●達成感、「嬉しさ」の演出をする


 それからもう一つは、再生を行う半年やその後、苦しく辛い経験も多いと思いますが、そのことについてです。自分の同僚がやっていた事業をやめたり、売却しなければいけないということもあります。今まで花形部門だったものが、そうではなく新しい部門に光を当てるということになった場合、元の部門に残った方たちの心の寂しさのようなものも含め、リーダーはケアをしていく必要があります。

 そういったものをどうやったら緩和できるのでしょうか。やはり、何...

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