万葉仮名から平仮名へ…「いろは歌」が示す日本語の変化
文明語としての日本語の登場(4)平安時代語と文芸の登場
平安時代に入ると、日本語の母音は八つから五つに減り、各種の音便ができる。単語は長く、発音はルーズになっていくのだ。文字の歴史は万葉仮名から平仮名と片仮名が生まれる画期的な時期を迎え、「いろは歌」が成立して手習い...
収録日:2023/12/01
追加日:2024/03/29
B型は変わってる?深刻な「確証バイアス」に陥らぬために
〈続〉認知バイアス~その仕組みと可能性(4)思考のバイアス〈中編〉
第一印象、血液型判断など、私たちの思考において「確証バイアス」がかかる場面は少なくない。いったい確証バイアスとはどのようなものなのか。その1つ、「演繹推論」を明らかにするため、取り上げるのは「ウェイソンの選択課...
収録日:2023/01/23
追加日:2023/04/28
日本人はいつから「漢字仮名交じり」を使うようになったか
文明語としての日本語の登場(5)仮名文字と文芸の成立
10世紀から11世紀に生まれた王朝文芸は、日本が世界に誇る文化遺産である。ここでは紫式部、清少納言、紀貫之などが筆をふるった文章が「平仮名」のみを用いた点に注目したい。当時の発音は仮名と結びついていたため、平仮名の...
収録日:2023/12/01
追加日:2024/04/05
平安文学の危機と藤原定家による「漢字仮名交じり」の試み
文明語としての日本語の登場(6)鎌倉ルネサンス
公家から武家の世へと政権や人心が移る頃、乱れる日本語を通して公家文化の再復興につとめたのが、藤原定家である。釘貫氏が「鎌倉ルネサンス」と呼ぶ彼の活動は「定家仮名遣い」を産み、さらに写本のかたちで定着させていった...
収録日:2023/12/01
追加日:2024/04/12
中国の漢字を勝手に読み替えた日本は知的所有権の略奪者?
中国の「なぜ」(7)文化的側面からの日中のズレ
尖閣諸島国有化に何故中国はあれだけの反応を見せたのか。日中の最大の文化的共通点である「漢字」を例に、両国間に積み重なる歴史的誤解を指摘する。(全8話中第8話)
収録日:2013/08/05
追加日:2014/02/24
『葉隠』だけが「武士道そのもの」を描き出した
武士道の神髄(1)『葉隠』を生きる
武士道を自ら「実践する」ために参考になるのは『葉隠』しかない。それ以外は解説書であり、生き方の役には立たない。『葉隠』の最大の魅力は、「死ぬために生きるのが人生」と言い切っているところである。『葉隠』を読むこと...
収録日:2019/11/20
追加日:2020/01/17
武士とは何か、『葉隠』『忠臣蔵』に込められた「覚悟」
徳川将軍と江戸幕府の軌跡~吉宗編(5)天下泰平と「武士の忠義」
8代将軍・徳川吉宗の時代、「法の支配」が行き届いていた天下泰平の世の中であった一方で、赤穂浪士の仇討ちに代表される「武士の忠義」も存在していた。武士とはいったい何か。どのように「法の支配」と折り合いをつけていたの...
収録日:2020/01/07
追加日:2021/08/07
「和歌」と「宣命」でたどる奈良時代の日本語とその変遷
文明語としての日本語の登場(1)古代日本語の復元
日本語の発音は、漢字到来以来一千年の歴史を通してどう変わってきたのか。また、なぜ日本語は「文明語」として世界に名だたる存在といえるのか。二つの疑問を解き明かす日本語学者として釘貫亨氏をお招きした。1回目は古代日本...
収録日:2023/12/01
追加日:2024/03/08
母音は8つ?『古事記』偽書説?…古代日本語をめぐる発見
文明語としての日本語の登場(3)奈良時代の日本語の特徴
カールグレンや有坂秀世の研究が明らかにした奈良時代語の特徴は大きく二つある。一つは「ハヒフヘホ」が「パピプペポ」と発音されていたこと。もう一つは母音が8種類あったことである。これらは明治期に「上代特殊仮名遣い」と...
収録日:2023/12/01
追加日:2024/03/22