社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
あなたが気になる電車での他人のマナーは?
通勤や通学に欠かせない電車。乗ってしまえば目的地まで多くの人と限られた空間を共有するだけに、日頃はスルーしている「マナー違反」が目につきます。満員電車で許せないのは?乗り降りのときのお作法は?一度自分でもチェックしてみましょう。
音といえば、酔っ払った友達や知人同士が周囲を気にせず大声・高声を張り上げるのは、車内マナーとして最悪。夜の電車では、仮眠で疲れを癒したい人も多いことをお忘れなく。
音と同様、逃げ場なく感じられるのが「匂い」です。お酒の匂いもそうですが、近くで香水の匂いがプンプンすると、耳元で大声で話しつづけられるぐらい苦痛になります。とくに梅雨どきから夏にかけては、汗臭さと制汗剤の匂い、どちらがマシ?とガマンくらべを強いられている気分にも。冬は冬で、シーズン終わりまでクリーニングされないダウンの匂いにも閉口します。
ハンバーガーやポテト、餃子など、匂いが広がる食べ物は、「食べるか食べないか」以前に持ち込まれただけで気分が悪くなる人も多いはず。少なくとも満員電車では遠慮したいですね。
電車の中の音や匂いは多少ガマンできても、ガマンできないのが痛み。PCを入れたブリーフケースや角のあるショルダーバッグなどがゴツゴツぶつかってくると、思わず声が出ます。リュックの前持ちをする人も増えましたが、自分がどのぐらいパーソナルスペースを占めているのか、車内では強く意識してみましょう。
ドア横の空間は「乗り降りに便利」で、多少揺れても落ち着ける場所ですが、ドア周辺だけが混んでいて中はガラガラということもよくあります。乗り降りの人だけでなく、中に入りたい人のじゃまにまでなっていることも想像してみたいです。
さらにドア横で座席の仕切りにもたれかかりすぎると、端に座っている人に迷惑です。リュックやパーカーのフード、女性の長い髪が侵入してくると、ちょうど目のあたりにぶつかります。ぶつかってからあやまっても、手遅れですね。
電車のドア横には、意外に多くの問題がひそんでいました。毎日流れるアナウンスにしたがい、「ドア付近は大きく開けて」「車内の中ほどまでお進み」するだけで、車内の空気が変わってきます。
2000年のワースト3は「携帯電話の使用」「座席の座り方」「荷物の持ち方・置き方」でしたが、23年後の2023年では「座席の座り方(詰めない・足を伸ばす等)」「周囲に配慮せず咳やくしゃみをする」「乗降時のマナー(扉付近で妨げる等)」が評判の悪い行為です。2019年に設けられた「周囲に配慮せず咳やくしゃみをする」は、コロナ禍を経て敏感になった人が多いのか堂々の2位。また2023年に新しく設けられた「強い香り(香水・洗剤・柔軟剤・化粧品等)」は7位にランクインしました。
男女別では、男性の1位が「座席の座り方(詰めない・足を伸ばす等)」、2位が「乗降時のマナー(扉付近で妨げる等)」、3位が「騒々しい会話・はしゃぎまわり」で、女性は1が「周囲に配慮せず咳やくしゃみをする」、2位が「座席の座り方(詰めない・足を伸ばす等)」、3位が「騒々しい会話・はしゃぎまわり」でした。
「自分は出来ているから関係ない」と思っていても、よく思い返してみると当てはまる行動も見つかるかもしれません。一人一人が意識して車内マナーを守って、快適・スムーズな通勤・通学をつづけたいものですね。
「音」「匂い」「ゴツゴツ」が気になります
電車の中で出会ってイラっとする代表格が「イヤホンから漏れ出るカシャカシャ音」だとよく言われます。大した音量ではないのですが、携帯の着信音よりも白い目で見られやすいのは、聞いている人が自覚すれば、なんとか対策ができるため。音量調節や音漏れしにくいタイプを選ぶなど、自分も周囲も快適に車内音楽を楽しむ方法を見つけている人にならってみましょう。音といえば、酔っ払った友達や知人同士が周囲を気にせず大声・高声を張り上げるのは、車内マナーとして最悪。夜の電車では、仮眠で疲れを癒したい人も多いことをお忘れなく。
音と同様、逃げ場なく感じられるのが「匂い」です。お酒の匂いもそうですが、近くで香水の匂いがプンプンすると、耳元で大声で話しつづけられるぐらい苦痛になります。とくに梅雨どきから夏にかけては、汗臭さと制汗剤の匂い、どちらがマシ?とガマンくらべを強いられている気分にも。冬は冬で、シーズン終わりまでクリーニングされないダウンの匂いにも閉口します。
ハンバーガーやポテト、餃子など、匂いが広がる食べ物は、「食べるか食べないか」以前に持ち込まれただけで気分が悪くなる人も多いはず。少なくとも満員電車では遠慮したいですね。
電車の中の音や匂いは多少ガマンできても、ガマンできないのが痛み。PCを入れたブリーフケースや角のあるショルダーバッグなどがゴツゴツぶつかってくると、思わず声が出ます。リュックの前持ちをする人も増えましたが、自分がどのぐらいパーソナルスペースを占めているのか、車内では強く意識してみましょう。
「乗り降りの際は…」自分は例外と思ってない?
ドア付近に立った人が駅に着いても動かないのは、マナー外れというより積極的な迷惑行為。その分乗り降りに無駄な時間を要するのでダイヤの乱れにまでつながります。ドア横の空間は「乗り降りに便利」で、多少揺れても落ち着ける場所ですが、ドア周辺だけが混んでいて中はガラガラということもよくあります。乗り降りの人だけでなく、中に入りたい人のじゃまにまでなっていることも想像してみたいです。
さらにドア横で座席の仕切りにもたれかかりすぎると、端に座っている人に迷惑です。リュックやパーカーのフード、女性の長い髪が侵入してくると、ちょうど目のあたりにぶつかります。ぶつかってからあやまっても、手遅れですね。
電車のドア横には、意外に多くの問題がひそんでいました。毎日流れるアナウンスにしたがい、「ドア付近は大きく開けて」「車内の中ほどまでお進み」するだけで、車内の空気が変わってきます。
「座席の座り方」に注目が集まっています
日本民営鉄道協会(民鉄)では乗客のマナーアンケートに取り組み、2000年以来「駅と電車内の迷惑行為ランキング」を発表しています。2000年のワースト3は「携帯電話の使用」「座席の座り方」「荷物の持ち方・置き方」でしたが、23年後の2023年では「座席の座り方(詰めない・足を伸ばす等)」「周囲に配慮せず咳やくしゃみをする」「乗降時のマナー(扉付近で妨げる等)」が評判の悪い行為です。2019年に設けられた「周囲に配慮せず咳やくしゃみをする」は、コロナ禍を経て敏感になった人が多いのか堂々の2位。また2023年に新しく設けられた「強い香り(香水・洗剤・柔軟剤・化粧品等)」は7位にランクインしました。
男女別では、男性の1位が「座席の座り方(詰めない・足を伸ばす等)」、2位が「乗降時のマナー(扉付近で妨げる等)」、3位が「騒々しい会話・はしゃぎまわり」で、女性は1が「周囲に配慮せず咳やくしゃみをする」、2位が「座席の座り方(詰めない・足を伸ばす等)」、3位が「騒々しい会話・はしゃぎまわり」でした。
「自分は出来ているから関係ない」と思っていても、よく思い返してみると当てはまる行動も見つかるかもしれません。一人一人が意識して車内マナーを守って、快適・スムーズな通勤・通学をつづけたいものですね。
<参考サイト>
・日本民営鉄道協会「2023年度 駅と電車内の迷惑行為ランキング」
https://www.mintetsu.or.jp/activity/enquete/2023.html
・日本民営鉄道協会「2023年度 駅と電車内の迷惑行為ランキング」
https://www.mintetsu.or.jp/activity/enquete/2023.html
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
“社会人学習”できていますか? 『テンミニッツTV』 なら手軽に始められます。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」という現象は起こるのか。対人コミュニケーションにおいて誰もが経験する理解や認識の行き違いだが、私たちは同じ言語を使っているのになぜすれ違うのか。この謎について、ベストセラー『「何...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/11/02
「白人vsユダヤ人」という未解決問題とトランプ政権の行方
戦争と暗殺~米国内戦の予兆と構造転換(3)未解決のユダヤ問題
保守的な軍国化によって、内戦への機運が高まっているアメリカだが、MAGAと極左という対立図式は表面的なものにすぎない。その根本に横たわっているのは白人とユダヤ人という人種の対立であり、それはカーク暗殺事件によって露...
収録日:2025/09/24
追加日:2025/11/06
「境地は裏切らない」とは?禅の体験から見えてきたもの
徳と仏教の人生論(6)物事の本質を見極めるために
10年の修行で自我を手放し宇宙と一体化する境地に達すると、自分中心からホリスティックな視点に変わり、物事の表と裏の共通点が見えてきて、その本質がつかめるという田口氏。人生は常に新たな命題を解き明かし続ける旅である...
収録日:2025/05/21
追加日:2025/11/08
なぜ算数が苦手な子どもが多いのか?学力喪失の真相に迫る
学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(1)数が理解できない子どもたち
たかが「1」、されど「1」――今、数の意味が理解できない子どもがたくさんいるという。そもそも私たちは、「1」という概念を、いつ、どのように理解していったのか。あらためて考え出すと不思議な、言葉という抽象概念の習得プロ...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/10/06
40代前半に訪れる「中年の危機」、鍵は「人生の成長戦略」
人生100年時代の「ライフシフト概論」(3)キャリアの危機〈下〉
40代前半で訪れる「中年の危機」を脱するためには、会社中心の人生から「未来は自分で作る」という自分を中心とした人生への意識転換が必要だ。そのためのカギは、「Will・Can・Create」の3つから自分の「人生の成長戦略」を考...
収録日:2022/06/15
追加日:2022/09/24


