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DATE/ 2024.06.20

スマホのアップデート、しないとどうなるの?

 スマホを使っていると、定期的に「OSをアップデートしてください」という通知がきますよね。ただアップデートは何のためにやっているのか、いまいち分からないという方もいるのではないでしょうか。また、アップデートしている間はスマホを使えないから積極的にはしないという人もいるかもしれません。しかしそれはスマホを危険にさらしている可能性もあるので、見直すことをオススメします。

アップデートの目的は?

 1年に1回程度行われる大型のOSアップデートは、事前からその内容が話題になることも珍しくありません。というのも、大型アップデートは新機能の追加が主なテーマになるためです。機能追加以外にも画面の構成が大きく変わったり、操作性が良くなったり、ユーザーの利便性を高める役割を果たしているのです。

 それ以外のアップデートは、不具合の解消やセキュリティ上の脆弱性の修正など、スマホを安全に利用するために必要なものになります。私たちのスマホは不正アクセスやウイルス感染、セキュリティの脆弱性を狙った攻撃など、日々さまざまなリスクと隣り合わせにあります。それらを防ぐためのセキュリティアップデートは大型アップデートより短いスパンで必要になるのです。

 アップデートをしないと新しい機能を使えないだけでなく、セキュリティ上でもリスクを負ってしまうことを考えると、基本的には通知がきたらなるべく早くアップデートするのが望ましいことが分かるでしょう。

デメリットもある

 アップデートはいいことづくしのように感じますが、時にはデメリットになることも起こってしまいます。

 特に大型アップデートの後には、アップデートしたことによる不具合が起こることが珍しくありません。スマホの動作が重い、ネットがつながらない、バッテリーの減りが早いなどの不具合は度々報告されています。重大な不具合の場合にはその次のアップデートで改善されることもあるので、不安な人は少し様子を見てからアップデートするのが良いでしょう。

 また、普段から使っているアプリがOSのバージョンアップに追いつかず、OSをアップデートしたことで開けなくなることもあります。基本的に元のOSに戻すことはできないので、アップデートして問題ないかをあらかじめ確認しておく必要があります。

アップデートするときの注意点

 OSのアップデートが何らかの事情により途中で止まってしまうとデータが消えてしまう可能性があります。そのために、アップデート前にはバックアップを取っておくことは忘れないようにしましょう。その上で、通信環境が安定している状態(なるべくWi-fi環境が望ましい)、バッテリー残量も充分にある状態(場合によっては充電ケーブルに接続する)で行うようにしましょう。また、アップデートにはそれなりの時間がかかるので、充分な時間を確保しておくことも大切です。

スマホを守るためにもアップデートをしよう

 いかがでしたか。なんとなくアップデートが面倒くさいと思っていた人にも、アップデートの重要性がお分かりいただけたのではないでしょうか。OSアップデートはすぐやる必要はありませんが、通知が出たら、まずは問題がないか確認をする、その上で環境を整えて実行する習慣をつけておくことで、スマホの安全性を高めることができます。ぜひ、今後のスマホライフの参考にしてみてください。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
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