社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
銭湯に描いてはいけない3つの「タブー絵」
銭湯で見たことのある絵といえば、多くの人は富士山を思い浮かべるのではないでしょうか。
では反対に、銭湯で見たことのない絵、つまり銭湯に描かれていない絵といえば、どんなモチーフを思い浮かべるでしょうか。見たことのないものに思いをはせることは難しいですが、実は、銭湯に描いてはいけない3つの「タブー絵」があると言われています。
ではなぜ、「猿」「夕日」「紅葉」は、銭湯に描いてはいけない絵とされているのでしょうか。3つの「タブー絵」それぞれに、以下のような理由があるとされています。
「猿」:読みが「去る」と同じであり、「客が去る」ことを連想させるため。
「夕日」:日が「沈む」「落ちる」に通じることから、「家業が沈む」「景気が落ちる」ことを連想させるため。
「紅葉」:葉が「赤くなる」「散る」「落ちる」に通じることから、「赤字」「客が散り散りになる」「景気が悪くなる」ことを連想させるため。
つまり、富士山が縁起物として多くの人に愛され親しまれていたことから銭湯の代表的壁画となった背景と同様に、猿・夕日・紅葉は「タブー絵」として、銭湯で描くことが避けられるようになったようです。
ただし、縁起物で人気の富士山であっても、銭湯ではめずらしい富士山も存在します。めずらしい富士山とは、ずばり、「赤富士」です。
銭湯で「赤富士」が描かれにくい背景には、(1)「タブー絵」の理由の説明でも述べたように、赤は赤字を連想させること、(2)銭湯は熱いため、基本的に赤系の色が敬遠されがちなため――といわれています。
では反対に、銭湯で見たことのない絵、つまり銭湯に描かれていない絵といえば、どんなモチーフを思い浮かべるでしょうか。見たことのないものに思いをはせることは難しいですが、実は、銭湯に描いてはいけない3つの「タブー絵」があると言われています。
3つの「タブー絵」
銭湯に描いてはいけない3つの「タブー絵」とは、ずばり、「猿」「夕日」「紅葉」と言われています。ではなぜ、「猿」「夕日」「紅葉」は、銭湯に描いてはいけない絵とされているのでしょうか。3つの「タブー絵」それぞれに、以下のような理由があるとされています。
「猿」:読みが「去る」と同じであり、「客が去る」ことを連想させるため。
「夕日」:日が「沈む」「落ちる」に通じることから、「家業が沈む」「景気が落ちる」ことを連想させるため。
「紅葉」:葉が「赤くなる」「散る」「落ちる」に通じることから、「赤字」「客が散り散りになる」「景気が悪くなる」ことを連想させるため。
銭湯で「赤富士」はめずらしい!?
さて、冒頭で銭湯に描かれる代表的な絵として、富士山を挙げました。ではなぜ、多くの銭湯で壁画に富士山が描かれるようになったかというと、富士山は信仰の対象であり日本の象徴でもありかつ、縁起物としてたくさんの人に受け入れられていたため、というのが通説となっているようです。つまり、富士山が縁起物として多くの人に愛され親しまれていたことから銭湯の代表的壁画となった背景と同様に、猿・夕日・紅葉は「タブー絵」として、銭湯で描くことが避けられるようになったようです。
ただし、縁起物で人気の富士山であっても、銭湯ではめずらしい富士山も存在します。めずらしい富士山とは、ずばり、「赤富士」です。
銭湯で「赤富士」が描かれにくい背景には、(1)「タブー絵」の理由の説明でも述べたように、赤は赤字を連想させること、(2)銭湯は熱いため、基本的に赤系の色が敬遠されがちなため――といわれています。
<参考文献・参考サイト>
・『懐かしくて新しい「銭湯学」』(町田忍監修、メイツユニバーサルコンテンツ)
・江戸の粋!「銭湯富士」100年の歴史│日本経済新聞
https://style.nikkei.com/article/DGXNASFB3100C_R30C13A7000000
・銭湯の壁画で描いてはいけない3つの絵とは?謎過ぎる理由に衝撃が走る事態に│秒刊SUNDAY
https://yukawanet.com/archives/sentou20211015.html
・『懐かしくて新しい「銭湯学」』(町田忍監修、メイツユニバーサルコンテンツ)
・江戸の粋!「銭湯富士」100年の歴史│日本経済新聞
https://style.nikkei.com/article/DGXNASFB3100C_R30C13A7000000
・銭湯の壁画で描いてはいけない3つの絵とは?謎過ぎる理由に衝撃が走る事態に│秒刊SUNDAY
https://yukawanet.com/archives/sentou20211015.html
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
物知りもいいけど知的な教養人も“あり”だと思います。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
習近平への権力集中…習近平思想と中国の夢と強国強軍
習近平―その政治の「核心」とは何か?(1)習近平政権の特徴
国際社会における中国の動きに注目が集まっている。新冷戦ともいわれる米中摩擦が激化する中、2021年7月に中国共産党は創立100周年を迎えた。毛沢東以来、初めて「思想」という言葉を党規約に盛り込んだ習近平。彼が唱える「中...
収録日:2021/07/07
追加日:2021/09/07
密教の世界観は全宇宙を分割せずに「つないでいく」
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(4)全てをつなぐ密教の世界観
岡本浩氏、長谷川敏彦氏の話を受けて、今回から鎌田氏による講義となる。まず指摘するのは、空海が説く『弁顕密二教論』の考え方である。この著書で空海は、仏教の顕教は「中論」「唯識論」「空観」など世界を分割して見ていく...
収録日:2025/03/03
追加日:2025/11/20
島田晴雄先生の体験談から浮かびあがるアメリカと日本
編集部ラジオ2025(28)内側から見た日米社会の実状とは
ある国について、あるいはその社会についての詳細な実状は、なかなか外側からではわからないところがあります。やはり、その国についてよくよく知るためには、そこに住んでみるのがいちばんでしょう。さらにいえば、たんに住む...
収録日:2025/10/17
追加日:2025/11/20
日本でも中国でもない…ラストベルトをつくった張本人は?
内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か
アメリカは一体どうなってしまったのか。今後どうなるのか。重要な同盟国として緊密な関係を結んできた日本にとって、避けては通れない問題である。このシリーズ講義では、ほぼ1世紀にわたるアメリカ近現代史の中で大きな結節点...
収録日:2025/09/02
追加日:2025/11/10
ネット古書店で便利に買える時代…「歴史探索」の意義とは
歴史の探り方、活かし方(3)古書店巡りからネット書店へ
古本のインターネット書店が充実し、史料探しはずいぶん楽になった現在だが、地方にある書店の地元出版コーナーも見逃せない。新書などの文献目録を参考にするという手もあると中村氏は言う。ではそうして歴史を調べ、たどって...
収録日:2025/04/26
追加日:2025/11/21


