前原レポート:米国から見た日本
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
日韓関係硬直を米国は懸念、原因は靖国よりも慰安婦問題
前原レポート:米国から見た日本(1)安全保障と歴史問題
前原誠司(衆議院議員)
歴史認識や安全保障問題。日米関係はいま変化の時期を迎えたのか?今般ワシントンで意見交換を行ったばかりの前原誠司氏が、現地で集めた声から外交上のボトルネックを解消する方法とともに、あるべき靖国参拝の像をも提案していく。
時間:15分04秒
収録日:2014年3月20日
追加日:2014年4月3日
カテゴリー:
≪全文≫

●アメリカでは日韓関係のまずさが懸念されている


先週、アメリカに行ってきました。3泊5日で20か所のアポイント、ミーティング、食事会。実質2日半で、かなり強硬なスケジュールでしたが、大変実りのある訪米だったと思っています。その印象から申し上げると、やはり日韓関係のまずさについてほとんどの人が懸念しているということです。
ある専門家が言っていたのは、「日本の安全保障の課題はいったい何なんだ?」ということです。「短期・中期では北朝鮮、中期・長期では中国。それが日本の安全保障の主要課題だろう」「北(朝鮮)にしても、例えば朝鮮半島で何かがあった場合に、在日米軍と同時に動くのは、在韓米軍である。アメリカとしては、日本と韓国に協力してもらいながら、いかにこの朝鮮半島有事に対応するかが大事なテーマになる。ところが、今のように『歴史問題』で韓国を中国側へ接近させていると、結果として、何か起きたときに日米韓の協力がうまくできないような状況になりかねない。これは、日本にとってよくないね」ということでした。

●その原因は歴史カード。きっかけは靖国、内容は慰安婦


その原因は「歴史カード」ですが、靖国については内容的に言及する人はあまりおらず、次のようなことを政府高官が言っていました。「去年の後半は、どちらかと言うと朴槿恵大統領が少し頑なすぎないかということで、批判の目はむしろ韓国に向いていた。ところが、12月26日の安倍総理の靖国参拝でその雰囲気が一変した。『やっぱり問題を複雑にしているのは、日本ではないか』という意見が強くなった」と。そういう意味では、靖国参拝が節目になったということは、ほとんどの人が言っていました。
しかし、より多くの方々が言及されたのは慰安婦の問題です。これは、やはり女性の人権の問題である。それと同時に、 河野談話や村山談話を見直すということになると、GHQ~サンフランシスコ講和条約によって日本の国際社会への復帰を自ら導いてきたと考えているアメリカへの挑戦でもある、ということです。

●日本は政策の整合性を戦略的に考えるべき


つまりは、「戦後の秩序あるいは無条件降伏によって受け入れたものを日本が見直すようなチャレンジをしているのではないか」という見られ方をアメリカではされています。歴史の修正主義、そして女性の人権をないがしろにするということで、靖国問題...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
会計検査から見えてくる日本政治の実態(1)コロナ禍の会計検査
アベノマスク、ワクチン調達の決算は?驚きの会計検査結果
田中弥生
内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か
トランプの誤謬…米国製造業を壊した犯人は米国の経営者
島田晴雄
戦争と平和の国際政治(1)「合理性の罠」とインテリジェンス
国際政治の要諦は戦略とインテリジェンス
小原雅博
緊急提言・社会保障改革(1)国民負担の軽減は実現するか
国民医療費の膨張と現役世代の巨額の「負担」
猪瀬直樹
ポスト国連と憲法9条・安保(1)国連の構造的問題
核保有する国連常任理事国は、むしろ安心して戦争できる
橋爪大三郎
グローバル環境の変化と日本の課題(1)世界の貿易・投資の構造変化
トランプ大統領を止められるのは?グローバル環境の現在地
石黒憲彦

人気の講義ランキングTOP10
インフレの行方…歴史から将来を予測する(1)インフレの具体像を探る
270年の物価の歴史に学べ…急激な物価上昇期の特徴と教訓
養田功一郎
「Fukushima50」の真実…その素顔と誇り(1)なぜ日本人は突入できたのか?
福島第一原発事故…日本の危機と闘った吉田昌郎と現場の人々
門田隆将
高市政権の進むべき道…可能性と課題(2)財政戦略3つの問題点
高市政権の財政政策の課題は…ポピュリズム政策をどうする?
島田晴雄
こどもと学ぶ戦争と平和(3)「小さな外交官」と少年兵の問題
外国が攻めてきたらどうすればいい?戦争と少年兵の問題
小原雅博
AI時代と人間の再定義(4)自分と出会うチャンス
プロセスこそが貴重…AIにない「自分と出会うチャンス」
中島隆博
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(6)政治と経済をつなぐ公共哲学
どのような経済レジームを選ぶか…倫理資本主義の可能性
齋藤純一
逆境に対峙する哲学(10)遺産を交換する
ナイチンゲールの怒りから学ぶこと…逆境の中で考えるとは
津崎良典
クーデターの条件~台湾を事例に考える(6)クーデターは「ラストリゾート」か
中国でクーデターは起こるのか?その可能性と時期を問う
上杉勇司
おもしろき『法華経』の世界(9)「如来寿量品」と三身論
仏の寿命は無量で久遠に実在する…「如来寿量品」の神秘
鎌田東二
平和の追求~哲学者たちの構想(7)いかに平和を実現するか
国際機関やEUは、あまり欲張らないほうがいいのでは?
川出良枝